しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年7月31日日曜日

花園1号地、播種後4日目


花園1号地、播種後4日目、ほぼ発芽

2011年7月30日土曜日

丸三日で発芽


ソバの発芽は早いとは承知しているが、適度な湿気があったためか27日播種して、30日午後にはもうこれだけ子葉が見えて来ている。ここは早刈り用。

 それから、今年は鳩の姿が一羽も見あたらないし、鳩がくちばしで種を播いた場所をかき回した様子も見受けられない。鳩対策というほどのことではないが、先日も書いたちょっとした心がけで鳩の食害が避けられる。
 1、不用意に種を圃場にこぼさない。 2、播いた種が畑の表土に出ていないように播種位置をやや深めにし、覆土を厚めにする。これだけで鳩が来なくなりました。ほんとうです。

2011年7月29日金曜日

いよいよ播種

早朝作業で家庭菜園の方のばれいしょ掘り。二通り半に男爵の種芋2kgとキタアカリ1kgを播いてあったが、収量は男爵75kg、キタアカリ29kg。早掘りして食べた分が少しあるので、ほぼ110kg。男爵は種芋の40倍、キタアカリは30倍。
実はこの場所に180gしか無いT在来の玄ソバを味見と採種を兼ねて播く予定なので、ばれいしょを早く掘る必要があったのでした。

それから、8月に入ると雨が降らないようなので、少し早いが花園2号、3号地の土が乾燥しすぎないうちにN在来を播種してしまおうと、午後3時過ぎに出かけて行き、先ず宅地二区画分の2号地で播種器「GONBEI」を空で走らせた。これは耕したばかりの柔らかい土だと播種器が沈みこんで押しにくいことがあるのと、鎮圧して均一の硬さにするため。



畑の向こうとこちらに80cm間隔で目印となる棒を立て、その棒を目当てにGONBEIを押してゆくと、畝幅が等間隔であまり曲がらずに播種できる。



GONBEIにソバの種を入れて押すと白いゴムベルトの穴にソバの種が3~5粒くらい入り、順に溝切りされた溝に落ちてゆき、覆土され、後輪で鎮圧される。先に一回空で走らせて道が出来ているのですいすい播くことができる。



これで2号地は播種終了。手前は27日に播種した早刈り用の1号地。続いて3号地も播種。
その後、ひとつの試みとしてPK化成(リンサン20%、カリ15%)にマグネシウム15%肥料を混合して播種した上に撒布。チッソは含まれていないから肥料焼けすることはないだろう。カリも陽イオンだから焼ける可能性無きにしも非ずだが、まあ大丈夫でしょう。昨年、共同栽培の畑で試してみようと思ったが、Tさんに無肥料でいいと言われて断念したので、自分ひとりで栽培するこの畑で試してみよう。狙いは、倒伏防止と受粉促進と実の充実です。あ、しまった、撒布しない対象区を設けるのを忘れて、すべてに撒布してしまいました。このあたりが素人のあさはかさ。

2号地 畝幅80cmで16通り、長さ24,65mにN在来。
3号地 畝幅80cmで14通り、長さ16m。そのうち西から3通りにN在来からの選抜種を播種、他の11通りには普通のN在来を播種。いずれにしてもここはN在来のみ。2号地と3号地合わせて播種量は1,2kgで、一般的な播種量よりずっと少ない。それだけGONBEIは薄播きということで、しかも畝幅も80cmと普通より広くしているので、ソバの分枝が良くなり、収量はかえって多くなる。種をたくさん播くと分枝がほとんど無くなってしまい、結果的に実の付きも決して多くは無い。昨年、Tさんとの共同栽培畑で、30cmくらいの時に雹に打たれたにもかかわらず、10アール当たり130kgの収量があったのも、薄播きで畝間が広かったからだと思う。

やれやれ、これで個人栽培の方を片付けたので、後はTさんのN原の広い畑と、T在来と289粒しかないK在来を播くのみ。






 先日もアップしたUnisonous Tragedy。惚れ惚れするくらい首まで真っ赤だ。
 でもどうして赤茎種は花が咲かないのか、不思議。種採り、種播きおじさんとしては手も足も出ません。

2011年7月28日木曜日

いよいよ整地

 管理機では播種前の整地がきれいに出来ないので、Tさんのトラクターを借りてきて、夕方、花園2号、3号地を耕起した。さすがに平らできれになった。これでGONBEIを押すのも楽だし、まっすぐ播種できる。


花園3号地

花園2号地

 ゲリラ豪雨のような、短時間で畑が冠水するような雨を恐れているがどうやら大丈夫かな。とにかく播種して三日は大雨には遭わせたくない。

 Tさんが、TさんのN原の畑の空いている場所すべてにソバを播けないかと扇動する。播くのはたやすいが、刈って脱穀するのに人手が無いからダメですというと、F本さんやF牧さんの名前を出して手伝ってもらえるという。ふーむ、その口車に乗っていいのかどうか。

2011年7月27日水曜日

その風味の違いはどうか

天気予報に午後毎日傘マークが現れているのでこれが消えるまで最終的な耕起はしないつもりだったが、ソバ専用のメモ帖を見たら、昨年7月27日に花園1号地に早播きとして播種していたので、午後、管理機で軽く耕起してN在来を早播き早刈り用に播種した。



元々が宅地として区画整理された場所なので、ソバ畑としてのロケーションはまったくいただけませんが、自宅から近いのでいたし方ありません。もっと山に近い畑は鹿の食害がひどくてソバが栽培できませんし。

畝幅90cmで9通り半。1通りの長さが9間(およそ16.2m)。昨年はここは畝幅60cmだったので、2/3の播種量となる。あるいは収量が減る可能性もあるが、畝幅が広いと分枝が多くなるので案外楽観的に考えている。右側にネギと落花生、向こうにルバーブが少し植えてあるので、ソバを播いた面積はおそらく45坪から50坪くらい。昨年はそれでもここだけで23kgの収穫があった。

また、早刈りついでにこれらを束に縛って自宅に運び、直射日光の当たらない場所でいわゆる「陰干し」をして脱穀してみたいと考えている。薬草などを陰干しするのと同じ理由、方法である。日光に当てて乾燥させると薬草は緑色ではなく茶色になってしまう。「陰干し」すると結構緑色が残る。
そう、ソバの実の甘皮の緑色が鮮やかにならないかという試行である。試行であるなら、直射日光に当てて乾燥させたものと比較しなければならないので、天日干しも並行して行うべきかもしれない。その風味の違いはどうか、楽しみ。

どうやら半日とか一日も滞水するほどの夕立は無さそうなので、明日以降、花園2号、3号地も順次耕し、播種していこうと思う。そうしておかないとTさんの広大な畑と作業が連続して参ってしまうだろうし。
何とも難儀な道楽であります、(ーー;)
そういえば文学でお付き合いのあるHさんに、先日完成した電動石臼に名前を付けていただいた。「そば吉っちゃん2号」。ちなみに1号は製作者自身なのだそうですyow(汗)。

2011年7月26日火曜日

種まきGONBEI


  いよいよ種まきも近いので、播種器のGONBEIの点検整備し、グリスやオイルをさした。
 透明のホッパーは、種がベルトで繰り上げられる状態を目視で確認できなくなるので種まきの時には外している。
 この播種器だと、手播きより早く、しかも均一だがまばらに種が播ける。播種量は少ないが密でないだけに分枝が多くなり、畝間を広く取れば収量もかなり多くなる。種の厚播きは茎がひょろひょろするだけで花、実の付きは良くないので、このGONBEIが頼りになる。昨年もこれで13アールで174kgの収穫があった。10アール換算で133kg。

 ソバ栽培している人のブログをウッチングしているが、ふたりとももう播種を終えたらしいが、まだ早い。8月4日~5日くらいまで待ちたい。昨年は8月9日だった。
 


2011年7月25日月曜日

ソバ畑の様子


 21日にTさんが草退治のためにトラクターで耕運してくれたN原のソバ畑の様子を見に行ってみた。少しジシバリが生き残っているが、播種直前にもう一度耕すのでこれくらいで十分。右側1/4は西瓜が栽培されているのが、残り3/4すべてにソバを播くのはひとりでは無謀。さてどれくらいの面積に播いたものか。
 Tさんは、播いておきさえすればあとは何とかなるからたくさん播いた方がいいと言うが、刈り取りと脱穀作業がひとりではそんなに播けるものではない、(ーー;)

 いよいよ、天気予報とにらめっこして、タイミングを見てもう一度トラクターで耕し、雨が降りそうなら待って、降りそうもなければ日をおかずに土を鎮圧して播種する。自分の都合で播種日を決めるのではなく、天候を見て決める。播種から三日以内に大雨が降らないことを確認して。おそらく8月の第一週の内に。

2011年7月21日木曜日

大化けするかもしれない

 台風も遠ざかり、気温も低めで風も涼しいので、午後、予定変更して本業を放り出し、草だらけの花園1.2.3号地を耕した。共同栽培してきたN原のソバ畑は病気治療中のTさんが、やらなくてもいいと言ってもトラクターに乗ってでかけて行ってしまった。
 雨続きで耕しても耕しても雑草が生き返ったり発芽したりで、たった二週間で緑の絨毯となっていた。これでしばらく雨が降らなければいい。7月末か8月初めにもう一度耕して、数日後に播種してしまえば、刈り取り脱穀までは、花を愛でていればいいいちばん楽しい時期。


 耕し終えて、ふと花園1号地の隅に目をやると、おお、梅雨明け後の猛暑にも負けずUnisonous Tragedyが葉の付け根まで真っ赤ではありませんか。しかもやや細めながらも伸びていて、痩せだのチビだのと隅に追いやられていたにもかかわらず、健気に成長しております。30度を超える気温が続くのにこれだけ赤みを失わないというのは素晴らしい。チッソを含む肥料分を多く施用するとクロロフィルというか葉緑素が増えて緑色になってしまうような気がしてあまり
施肥しなかったのだけど、ふと、こういう大器晩成型にはひとつの試みとして多肥で迫ってみるのも
いいかなと思った。案外、大化けするかもしれない。
 しかもこのUnisonous Tragedy、ほかの品種に比べて特徴的なのが、一株も花茎を形成しないこと。つまり大量に採種できたSaint Driftのように種を採取することが出来ないのである。無論、元は海外から購入した種を播いたものであるのだけど、私が播種選抜して植えた株は見事に花を咲かせない。要するに増殖方法は株分けしか無い。ふうむ。
 「自家採種入門」、一読したが、どうも素人には試験場のように厳密には行えない。
 そういえば、今日、Tさんと話している時に思いつきで話したのだけど、異なる形質をもつ在来種のソバを2種類、半量ずつ混合して播種し、それを5年、10年と作り続けていったらどうなるのだろう? Tさんは「また妙なことを言い出した」みたいな感じで笑ったので、それ以上続けなかったが、ほんとうのところ、どうなるだろう? 乱暴なやり方だが、第三の種類が出来はしないか。それが優れているかどうかは別問題として。うーん、こんなことを考えるのはやはり普通じゃないか、(ーー;)。

2011年7月20日水曜日

まだ迷い


 6月28日の記事でアップしたこの写真の二組の石臼。
 電動化は右の直径30cmの物で実現したのだったが、実は左の上下不ぞろいの33cmの特に下臼に未練があって、またちょっとした時間を見つけては上臼を削っては摺り合わせをしている。
 下臼はその硬さや気泡の多さ、形といい目といい、実にいい臼相をしているので、上臼を削って合わせるほかない。ジスクグラインダに新たに石材用の砥石を買って来て取り付けたら、これが意外と使い勝手がいいので、この分だとうまくすり合わせ出来るかもしれないと思えるようになって来た。チョークを塗ったり、水で濡らしたりしてから少し臼を回転させ、凸の部分が擦れる、そこを少しずつ削る。根気仕事であるから、あまり長時間はしないようにしている。
 これで30cmを手碾き用にし、33cmを電動に出来たらと考えている。(ふたつもどうするのって? へへ)


(臼の背景に白く映っているのは実は280Lの冷凍庫で、真空パックしたそば粉が収まっている)

2011年7月16日土曜日

いよいよカウント・ダウン

暑い。標高700mであるにもかかわらず、34,5℃、室内でも30℃。以前は最高でも27~28℃くらいしかなかったような気がする。
暑ければ草が枯れていいのだが、毎日夕立があるので、ソバ栽培予定地の雑草が絶えない。


 これは個人的に借りた花園2号地。耕しても耕しても雑草がはびこる。この手前に1号、左手奥に3号地。合計で宅地四軒分。N在来から選抜した種を播く予定。

 下の写真は昨年までTさんと共同栽培していた畑。27アールくらいあるが、右側に西瓜が作られているほかは空き地で、それでも22アールくらいで広すぎる。Tさんが病気療養中なので、Tさんのソバを作るようなものだが、今年はひとりで出来る程度の面積に播種する予定。でも、種を播く時には欲が出てもっと播いてしまうだろう。




 とにかく播種前にもう2回はトラクターで耕さなくてはならない。台風が過ぎてからでないと、また雑草が生き返ってしまう。
 8月上旬の種まきまで、いよいよカウント・ダウンだが、種類が多くてややこしいし、一日では済まない。T在来は80gくらいしかなく採種目的なので野菜用の菜園の空いている場所へ播く予定。289粒しかないK在来は水稲育苗用のビニールハウスの空いている場所を借りたので、やむなくそこに播種。ビニールハウス内は風雨や弱い霜をしのげていいが、温度が高めで影響を受けるだろうか? ちょっと遅らせて播いてみよう。

2011年7月13日水曜日

ソバ栽培の難題、雨と交配

 早めに梅雨明けしたのはいいのだけれど、その後毎日雷雨があるのでソバを播こうとしている者にとっては気が気ではない。借り物のトラクターやら中古で入手した管理機などを駆使してソバ畑の下ごしらえをしようとしているのだが、毎日雨が降るので耕しても翌日には雑草が生き返ってしまう。
 雑草は、スベリヒユ、地縛り(ジシバリ)、アカザ、ハキダメ菊のほぼ4種。どれも強敵である。耕して三日も好天が続けば、皆、枯れて跡形もなく消えてしまうのだけれど、こう毎日降っては先が思いやられます。
 しかも今年は間抜けなことに5種類ものソバを入手してしまって、畑はどうやりくりしても3ヶ所。そのうち1種類、常陸秋そば栽培しないことに決めましたが、いちばん広い共同栽培畑には信濃1号を播くほかありませんが、自分で借りている二ヶ所の広い方にはN在来、自家用野菜を作っている菜園には来年度の種採り用に90gほどのT在来を播く予定。
 ですが、もう一種類、289粒しかないK在来の採種用の圃場がまだ確保できていません。交配しないようにソバが栽培されている場所から2km離れるというのが難題です。結構ソバが栽培されていたり、二ホン鹿の食害にさらされる山里の畑よりも、案外、平野部の中心の水田地帯にある畑の方が安全なのかもしれません。

 信濃1号とN在来は食べるために、T在来とK在来は来年度の種子確保のためにどうしても栽培しなければならないのですが、ひとりで4種類も栽培しようなんて常軌を逸しております、(ーー;)


 










それにしても、K在来の何とも捨てがたい小ささ。

2011年7月10日日曜日

自家採種


 これはルバーブの種。


 こちらはねずみ大根の種。8月末に播きます。

 採種し日陰で乾燥していた種、2種類、ほぼ乾燥終了なので、紙袋に入れて保管。
 ルバーブは熟した穂ごとに採取して乾燥しているので採種はほぼ終了。
 ねずみ大根はまだ青い鞘も多いので鞘が青みを失ったものをひとつずつ手で摘んで来て乾燥しており、しかも未熟な種は捨てて大きめの種だけ残しているので、まだ量は少なめ。
 これでも自分が播く以上にありますが、Tさんとか、ほしいという人が複数いるので、まだ採種続行中。ルバーブは門外不出ですが、ねずみ大根の種は欲しい方には差し上げられますので、コメント下さい。

 この本を注文。

2011年7月9日土曜日

怪しい実験3・失敗の巻

 これまで落ち着いて出来なかったテストだが、ようやく時間が出来たので決行。誰もやらない怪しい実験である。
 大きなダンボールの中の向こう側にあつさ5mm、30cm×30cmのゴムの板を張り付けてあり、こちら側に開けた穴からブロアの口を挿入。電源はコンセント直接ではなく電動篩いシステムの時に購入したスピード・コントローラーを間につないでブロアのモーターの回転数をコントロールしながら、左側の掃除機のホースのようなもので玄ソバを吸い込み、ダンボール箱の中のゴム板に衝突させる。
 それで玄ソバの鬼殻(皮)が向けるかどうかという実験。



これがスピードコントローラーの3の目盛り、つまりモーター本来の回転の30%で衝突させた玄ソバ。すでに丸いままより割れた実が目立つ。


 これが目盛り4で40%。
 剥けた皮はふと口で吹いたり、軽くウチワで仰ぐ程度でも、どんどん浮いて吹き飛ばされるので実と皮の分離は容易であるが、割れが多すぎる。

 丸いぬきの状態は無理らしいので、割れでもいいからどれだけ皮が排除できるか、モーターの回転数を10%ずつ上げてゆき、最後はスピードコントローラーを外して、ブロア本来の最高出力でテスト。
 それを園芸用のふるいの3枚ある網の内いちばん細かい網で篩ったのがこれ。↓




 皮の混入率は相当に低下しているはずだが、丸抜きは失敗でした。この程度の割れを作るにはもっと別の方法もあるので、この実験、これで終了。

2011年7月7日木曜日

雨にうんざり

 雨が降らない日が無い。管理機で耕して土がふかふかになっているだけ多くの水分を含んでしまう。発芽した草の芽が毎日成長しているのが判るが、あまりに多くの水を含んだ土壌はずぶずぶとワークブーツが沈んでいってしまい、草退治もままならないまま、緑色を濃くしてゆく。植えたSaint DriftやUnisonous Tragedyも水捌けの悪い場所のものは根腐れを起こしているのか、かえって茎が真っ赤になっている。植物は存亡の危機に瀕するとアントシアンを形成し、種を作ろうとする。

試験運転OKでした

本日は、朝の内に仕事をサボってTさんが借りているN原のソバ畑へTさんのトラクターに乗って出動し、草退治。確か6月4日以来だが、雑草もこぼれソバもまた成長していた。




 雑草と昨年こぼれたソバが発芽して全面が緑。一ヵ月後のソバの種まきのために畑をきれいにしておかないと。

 それから夕方、いよいよ試験運転してみた。供給装置のプラスティック製の漏斗がたわんで前のめりになるのを修正して、運転開始。



 園芸用のふるいでそば殻を篩い出し、さらに80目(おおよそ64メッシュ)で篩ってみたが、まだ甘皮部分が残っているので、それをもう一度石臼にかけて80目で篩うと、残りは捨てても罰があたらない程度になった。
  そこで、夕食前に300gほど打って食してみたが、のど越し、コシなどは良いものの、いつも食べている信濃1号に比べ風味が薄い。碾いた玄ソバが大粒の常陸秋そばであるせいで大味なのか、玄ソバ自体の保管がよくなかったのか、コンバイン刈りの機械乾燥(おそらく)だったせいか。製粉しながら指先につけてなめてみた時には、結構風味を感じたのだが、蕎麦になったら化けてしまった。
 上の写真の広い畑で播種栽培してみるつもりで取り寄せたものだったが、やはりここは信濃1号を播種すべきかと思う。
 自分用に借りた蕎麦畑ではN在来を播種する予定。ほかにT在来とK在来。これらは量が少なく食用というよりは来年度のための採種用。

 ねずみ大根の種、ルバーブの種、順調に採取出来て、乾燥中。

2011年7月6日水曜日

何ともガニ股で無骨

 また夕方一時間ほど作業して、ようやく電動化が終了した。


 何ともガニ股で無骨なお姿ではありますが、別に蕎麦屋さんの店頭でデモンストレーションする訳でもなし、見てくれは悪くても実用できればいいのです。(じっと見ていると、何だか名前を付けたくなって来ますから、じっと見るのはやめておきましょう)
 ただし、昨夜書いた、漏斗の筒を上臼の物入れ(ソバを落とす穴)に直接差し込んでの自然供給には無理がありました。漏斗の穴を大きくすればソバが落ちすぎますし、かといってちょっと小さくすればソバがまったく落ちません。
 そこで自然供給はあきらめて、漏斗を支柱に固定し、回転する上臼の穴が来た時だけソバが落ちるように作り直しました。ふたつの蝶ねじを緩めてスライドさせられますので、漏斗の口と物入れの穴との重なり具合を調整し、落ちるソバの量も加減できます。



 これで実際に玄ソバを入れて碾いてみて、微調整すればいいはずなんですが、さて、もう疲れました。


 おお、はたと気がついてみれば、ソバを播種するまで一ヶ月となりました。

2011年7月5日火曜日

試験運転が楽しみ

 本日も一時間ほど工作。
 やはり上臼のシャフトを受ける金具の固定は接着剤では気に入らず、結局セメントを使用。結果を見れば、相手が石と鉄なのだからやはりセメントがベストなのだろう。中心の凹みだからセメントが擦れてそば粉に混じるということもないだろう。
 これでセメントが十分に乾燥硬化したら、試験運転ができる。残っているのは粉受けの丸いステンレスの固定と、玄ソバを物入れからどうやって供給するかだが、ややこしい供給装置は文系頭には無理なので、ここはAboutに漏斗の穴の調整で何とか自然供給で済ませたいもの。

 ということで、こんなもの作ってみました。
 物入れにぴったり収まってがたつかないようにテープを巻いて太さを調整しましたが、この先端部を上臼の物入れの穴に差し込みます。



 漏斗に塩ビ板で上部を付け足して容量を大きくし、さらに漏斗の穴が大きすぎて玄ソバがたくさん落ちすぎることが予想されるので、やはり塩ビ板を小さく切って丸め、漏斗の内側に差し込んで玄ソバの落下量を加減調整できるよう、穴の大きさの異なる4種類のミニロートを作成しました。
 見た目は悪いですが、別にプロのお蕎麦屋さんの店頭でデモンストレーションしている臼と違って、気に入ったそば粉が碾ければいいいんです。

 さあ、試験運転が楽しみです。その時は動画で撮影してYouTubeにアップロードいたします。

2011年7月4日月曜日

ほぼ製作終了

 今日も夕方一時間足らず、工作の時間。
 昨日、上臼の中央の穴にモーターから伸びたシャフトを受けるものを接着剤で付けたが、接着剤だけでは固定できず伴回りしてしまうことが危惧されたので、まだ乾燥していない接着剤をはがし、石臼の穴に伴回り防止の細い棒を穴の奥に設置し、再度接着剤で固定した。これで接着剤が完全に乾くまで放置しておけばいい。
 それからモーターと電源コードの結線をしたが、石臼は左回り(反時計回り)なので、モーターのメーカーの結線図を見てその通りに接続したのに、スウィッチを入れてみるとシャフトは右回りしている。おかしい。しかし、モーターの回転を減速するギヤヘッドのページのどこかに「ギヤヘッドの減速比によってモーターと同じ方向に回転するギヤヘッドと、モーターと反対の方向に回転するギアヘッドがあります」と書いてあったような気がして、メーカーのウェブサイトを開いて確認してみた。やはり1:100のギヤヘッドはモーターと反対であった。ということは、ギヤヘッドのシャフトを反時計回りに回したかったら、モーターの結線は時計回りにすべきであった。そこでそのように結線しなおして電源を入れてみたら、下臼から1cmほど顔を出しているシャフトが反時計回りに回り始めました。バンザイ。
 これで、接着剤が乾けば試験運転できる。
 それにしても、モーターにギヤヘッドを装着し、そのギヤヘッドのシャフトに150mmのラチェット・エクステンションを足して、板の厚みの微調整だけでぴったりシャフトの長さが合うなんて、まったく奇蹟であります。それに、モーターの駆動をダイレクトに上臼に伝えるという実にシンプルな仕組みなので、私のように理科に弱い文系頭でも猿真似で製作することができました。
 先駆者に感謝しなければ罰があたります(この秋収穫予定の在来種の玄ソバ、磨いてお送りしますw)。
  試験運転は動画で撮影してYouTubeにアップしてみましょう。

2011年7月3日日曜日

今日は堂々と

 今日は脱力して仕事も趣味の園芸もお休み。それで午前中の野暮用が10:00くらいには終了したので、シャワーで汗を流してから石臼電動化工作に没頭。
 モーターもシャフトもセットして下臼を台に載せてみたら、あれ? 上臼を駆動するためのシャフトの出が5mmくらいしかないではありませんか。少なくとも10mmくらいないと上臼を回転させるのに苦しいのでは。その5mmを調整できるのは、いまさらシャフトを5mm長くする訳にもいかず、台に固定した木製の板の厚みを薄くするしか方法がありません。9mmのベニア板を5.5mmに変えてみました。
 その結果が以下の2枚の写真。





 これで何とかシャフトが上臼のシャフト受け部分に合体出来そう。
 


 モーターとギアヘッドも、仮りに固定してみました。
 残る作業は、上臼に接着した軸受けが乾燥するのを待って電気配線するのみ。
 \(^o^)/ 

2011年7月2日土曜日

いよいよ、電動化開始

 午前中に代引きでモーターとギヤヘッドが届いた。
 台にするアングルなどは購入済みだが、まだ細かいものが足りないのでホームセンターで代用できるものを探した。台にセットする前に目立も少ししなければならないが、石臼をもう一度きれいに洗いあげるためにワイヤブラシも購入。

 午後、数時間ほど台の組み立て、天板へのシャフトの穴あけ、モーターを固定する穴、碾かれた粉を落とす穴などを開ける。
 自分でいろいろオリジナルな機構を考える頭も気力もなく、辛汁さんの方法をそっくり真似ることにしたので、思ったより早く形になった。
 ただし、不器用極まりないので穴あけなどはかなり汚く、雑な仕事ではあります。周囲を囲ているのも辛汁さんの真似で園芸用の篩の枠を利用。この内側にさらに飛散防止用にアクリル板の円形の筒を立てる予定で買って来た。しかし、アクリル板、これがどうしてこんなに高いの?


 


 台に石臼を載せてみるとこんな感じ。手碾き用の取っ手は不要だが、ここには、碾かれた粉を石臼といっしょに回りながら粉を集めて穴に落とす刷毛を取り付ける。
 モーターとギヤヘッドを組むのは、まだ先。
 とりあえずはモーターから上臼へ動力を伝えるシャフトの加工を始めた。これまた辛汁さんの猿真似なのですが、ラチェット・エクステンションをシャフトに転用するという閃きには敬服です。ギヤヘッドの丸シャフトをラチェット・エクステンションの四角い穴に合わせるための加工には、やはりジスクグラインダが役に立ちました。

 明日は仕事は休みだが、野暮用があり、午前中はダメ。
 お、そういえば、エコーを装着した胃カメラですい臓の検査を受けたM君に検査結果を訊かなければ。

2011年7月1日金曜日

ぶつぶつ

 モーターを発送したという案内メールが入っていた。
 いよいよ、電動化開始。
 金臼式の製粉機と電動石臼での製粉と、さて、どこかどう違ってくるのか、楽しみですが、実は個人的にはその差は判らないと思っています。
 そば粉の違いが出るのはむしろ、甘皮をどうするか、それからどう篩うか。それらへの対処の仕方の差異の方がずっと大きいと睨んでいます。
 なぜか、北海道のこのお蕎麦屋さんの考え方に共感してしまいます。