しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2016年12月28日水曜日

ちょうどいい大きさ

11月から手入れを始めて摺り漆風塗装をしていたこね鉢、カシュー塗料の匂いがようやく抜けて使えるようになりました。
塗る前の方がきれいだったような気もしますが、衛生面や加水時の水分吸収を考慮すると、やはり塗りを掛けるのが正解でしょう。
暮れの年越し蕎麦は、このこね鉢で打ちます。直径、尺八寸。私のような中途半端な打ち手にはちょうどいい大きさです。

2016年12月27日火曜日

おいしいそば粉の粒度分布

製粉したばかりの、暮れに打つ予定のそば粉がどんな感じか、打って、試食。
生粉でもつながったので良かった。
でも細く切ったつもりがまだ太い。つなぎなしだと無意識に切れないように太くなってしまうのか。
やはりこのくらいのメッシュだと風味もはっきりしているし、コシ、のど越しも理想的。
バランスのとれた美味しい蕎麦はこのくらいの粒度分布でいいのかもしれない。
しかもつなぎを使っても外一、外二で済むし、水回しがきちんとできる打ち手であれば十割でもつながる。
久しぶりに納得できる蕎麦。
こういうそば粉のイメージを忘れないように。


2016年12月26日月曜日

原点へ帰ろう

考えてみたら、ひとのためのそば粉は製粉したが、自分用がまだだったので粉で5kg分くらいを目標に玄ソバ8kgくらいを製粉。
どんな粉にしようと迷ったあげく、昔、自家栽培、自家製粉を始めた頃にむちゃくちゃ美味しかったし、蕎麦の香りも良かった蕎麦を思い出し、その時のメッシュで篩うことにした。
あれ以上にうまい蕎麦は食べたことが無い。
細かからず、粗からず、考えてみればいちばん中途半端で誰も使わないようなメッシュの篩。
中途半端なのか、あるいは逆に見事にバランスのとれた蕎麦になるのか、打つのが楽しみ。
多分、外二や外一、水回しがきちんとできれば十割でもきっちりつながるはず。
麺体も美しいはず。

2016年12月20日火曜日

ソバ製粉

借りているソバ畑の地主に納める分と、弟に頼まれている分のそば粉の製粉を開始。玄ソバで23kgと量が多いので電動石臼で挽く。しかもどちらも蕎麦打ちの技術はそう高くないので粗挽きではつながらない。60メッシュだと風味に問題がああるので、ぎりぎり妥協して60目(約50メッシュ)で篩うことに決定。手篩いだとタイヘンなのでかつて自作した電動篩をセットし、挽けた順から篩にかける。
ホッパーいっぱいに入れると代々一時間はもつので、アラームをセットして鳴ったらソバを供給したり篩をかけたりというパターン。ずっとそこになくてもいいので横着できます。

2016年12月18日日曜日

名前は同じでも風味が違う

ソバに在来種というものがあることを知り、苦心して在来種の玄ソバを探索していて、幸運なことにネット上に瞬間的に売りに出ていたN在来を発見、5kg入手、栽培して、その風味の強烈さに驚いた。
夏になって気温が上がってくると、製粉の歩留まりを少し下げなければ、むっと雑味・雑臭にむせるくらい風味の強いソバだった。
しかし、ここ二年ほど、名前は同じN在来だが知り合いの蕎麦屋さんからいただいたものを種にして栽培した。
どうも、あの強烈風味がおとなしくなってしまったような気がした。
初めは天候の所為かと思っていたが、待てよと思って、今年、最初に入手したN在来で少々残してあったものを家庭菜園の空いている部分に採種用に播種した。
それが35坪ほどで15kgの収穫があった。
それを12月14日に一尺の石臼で手挽きしてみた。粉にして500gほど。
夕食後に、思い立って打ってみた。粘りがすごい。やはりこのソバは特別だ。タンパク質がかなり多い。明日、茹でて試食するのが楽しみだ。
先日の奥会津のソバはどちらかといえばデンプンが多いソバで、戸隠在来とか、軽井沢在来などに似ている。コシやのど越しは良い。ただし風味が弱い。ことに香りが立たない。
品種、土地、気候などでソバのタンパク・デンプンの比率は一律にはならない。
どうしたらデンプンの多い玄ソバが作れるか?

とりあえず、来年度は栽培するすべての場所で種ソバをこの元々のN在来に切り替えようと思う。
ちなみに、たまたまN在来を入手したネット上のウェブショップはもう玄ソバの扱いをしていない。

2016年12月17日土曜日

玄挽き蕎麦




昨日挽いたそば粉を打ってみた。
篩は40目(32メッシュくらい)、つなぎは外一。
透明感は出ましたが、切り方、茹で方が下手なので麺がピシッとしていません。
それから産地の標高が低い(300m台)せいか、香りはおとなしい。
ただし、玄挽きの割にはうまく挽けたということか、透明感があり、かつ雑味が無くて美味しいといえば美味しい。足りないのはあの香りだけ。
多分、香りは、あまり微粉だと揮発して飛んでしまうし、粗挽きだと粗い粒の中に香り成分が閉じ込められていて香りが出ない。
あるいは40メッシュくらいが最適かも。

2016年12月16日金曜日

今年のソバ

奥会津の在来種玄ソバを10kgほどいただいたので、一尺の石臼で手挽きしてみた。
40目で篩ったので多少はそば殻が混じっているが、先ず先ずの粉になった。
明日、打ってみたいが十割か外二かで迷う。

新潟、栃木、茨城、そして長野県もソバの収量はかなり悪いようだが、奥会津は結構良かったという。
今年は(今年も)播種時期の早い遅いのわずかな差が収量の大きな差を生んだ。

2016年12月13日火曜日

ヤフオク心理戦

大阪在住の蕎麦打ち仲間が石臼でそば粉を挽くのにはまって、最初は御影石の石臼を独自に入手し、それを私が目立てしてあげ、さらにこの11月に溶岩石臼の28cmのものを貸してあげた。
すると、ヤフオクにお借りしたのと似た石臼が出ているというメール。ヤフオクを見てみると結構良さそうな石臼で、男鹿石らしい。そうメールすると、これまでやったことのない人だがヤフオクやりますと言って来た。
今夜の9時2分が終了時刻だったので、作戦を授けた。

1 あまり早くから入札せずに様子を見ること。
2 本気で欲しい者は終了間際に入札してくるので、最後まで気を許さない。
3 競り合って終了時刻の延長が続いてしまう場合、入札金額を思い切って高くすると、相手が応札しきれずに諦めて終了となる。(どうしても落札したい時)

実際に、この通りの展開になった。
知り合いはぴたり一時間前に最初の入札をした。ちょっと早いかなと思ったが、その後55分間、誰も応札無しだったのでこのまま落札かと思ったが、5分前に応札者が現れ、延長と応札が続いた。そして結局3番の手が効果があったのか、相手が諦めて落札となった。

やれやれ、オークションは心理戦でもあり、疲れます。

2016年12月10日土曜日

それが結構ストレス

中古で入手した栃の尺八寸のこね鉢。しろうとの怪しい摺り漆風カシュー仕上げもまあまあの仕上がりになってきましたが、どうも鉢の底が真っ平ではなく安定性に欠けているので、思い切って、昔、買ったままあまり使わなかった電気カンナを持ち出し、思い切って凸と思われる部分を削ってみたら、ようやく安定しました。
試用してみましたが、やはり尺八寸くらいの大きさでないとスピーディな水回しが出来ないことを実感しました。小さい鉢でこちょこちょ回すのは辛気臭かったです。
  
それから、まだ早いですが、ソバ畑の地主さんへ10kg、千葉に住む弟に送る2kg×2回分のそば粉を製粉しなければなりません。玄ソバでほぼ半俵。しろうとの自作電動石臼では結構時間のかかる作業です。しかも、どんな蕎麦を打つか解っているひとであればそれなりのそば粉を製粉できるのですが、そうでないとどうしてもつながるそば粉を第一義にイメージしてしまいますので、かえって不本意なそば粉になってしまいます。
それが結構ストレスなので、自分が挽きたいそば粉だけ挽いて、自分が食べたいと思う蕎麦を打つのが、いちばん!!

因みに弟は水回しとこねはして、のしと切りは手動式の製麺機という怪しい蕎麦打ちなので、50~60メッシュくらいの粉を送らないとぶち切れしそう。

2016年12月2日金曜日

またまた粗挽き

今日は、午後の仕事の合間のわずかな時間に蕎麦打ち。30目の粗挽き粉半分、40目の粉半分プラス30目から落ちない粗い粒を一握り追加。つなぎ粉は十一。
何とかつながったが食べてみるとちょっと固い。茹で時間が短いか、いつもほど細切りでないせいか?
やはり40目か、50目くらいがバランスが良さそう。
というか、つながりを考慮したメッシュで十割の練習をした方が良さそう。

2016年12月1日木曜日

ソバ畑に感謝

この秋は雨やら雪やら低温やらに祟られていろいろな片付け仕事が遅れたまま。
今日はようやくトラクターN原のソバ畑へ行き、耕してソバの茎などの残骸などを土の中に鋤きこみました。
ソバを収穫したまま来年まで畑を耕さない畑も見受けられますが、やはり冬前に耕しておくべきと思います。土をリフレッシュする作業であったり、雑草、害虫などの対策でもあります。
ソバを栽培する75日の間だけで、他の期間は畑を放置したままというのでは、来年もいいソバ畑にはならないでしょう。
ソバの茎が一回では土の中に鋤きこめないので、念入りに二回耕して来ました。
今年はわずかな播種時期の差で不作の畑が多かったようですが、わがソバ畑は先ず先ずの収量でした。
ソバ畑に感謝です。来年もよろしく~。

2016年11月27日日曜日

20目くらいの篩

カナダから友人夫妻が訪ねてきた時に新蕎麦ということで製粉したそば粉が、慎重に挽き過ぎたかやや細かい粉になってしまい、つながりは良くて十割でも打てるかもしれないが風味に不満が残った。
そこで粗めの粉を挽き、混ぜて打ったところ蕎麦の風味が表に出て来たので、とりあえず6kgを30目で篩って歩留まり70%を目指して製粉。
出来た粉がこれ。

これを不満のそば粉に混ぜるとバランスが取れそう。混合割合は試してみないと判りません。つなぎも逆に強力粉を半量で済ませるという方法も考えられないこともありません。
これでいろいろ試行してみれば面白いです。

因みに、16目という篩で落ちたのが次の写真。


さすがにこれは粗い。こんなのが入ってはつながらないし食感も悪くなりそう。
少々入れればいい?
むちゃくちゃ捏ねればいい?

20目くらいの篩、無いかな。

2016年11月26日土曜日

写真の撮り方も勉強しなくては


中古こね鉢、塗料はカシューをつかった変則拭き漆作業、これで4回目。
どうも塗った後の拭き取りが不十分なせいか、テカリ過ぎて品が無い。
もう一度サンドペーパーで研いでやり直しするのも気が重い。

before

after

写真の撮り方も勉強しなくては。
そういえばお気に入りのNikonのデジカメが挙動不審。電源スイッチが入らないことがあったが、バッテリーが成仏するのか、電源スイッチそのものの接触不良なのか、判断がつかない。
とりあえず、バッテリーをネットで注文したが、到着したら品番を間違えて送られてしまった。連絡したら送り直ししますとの返事でほっ。

2016年11月25日金曜日

エウレカ

在来種であれ、改良種であれ、播いて同じ姿形の玄ソバが収穫できると思ったら大間違いかもしれない。
土壌、気象、養分などで、実はぎゅっと締まった実になったり、三角の稜がはっきりして大柄で殻が真っ黒な実になり、反対に小さめでふっくらして三角の稜があいまいな褐色の実になったりする。

2016年11月24日木曜日

蕎麦の風味の輪郭

 思いがけない11月の大雪です。最終的には25cmくらい積もったでしょうか。
外での仕事は出来ませんし、車で出歩いて事故にでも遭えば嫌なので、午後はそばを打ちました。
最初に挽いた新そばがやや細かめで不本意な挽け具合のそば粉だったので、粗挽きを1/3ほど混ぜて、つなぎ外一。


気温が下がると蕎麦の風味が際立ってくるものなのか、かなり蕎麦の風味の輪郭がはっきりして来ました。

2016年11月23日水曜日

イーストの差

ドライイースト、これで3種類め。
ホームベーカリーのメーカーのおすすめは日清のドライイースト「カメリア」でしたが、何となく気に入らないので国産の「白神こだま酵母」で焼いてみたりしましたが、どうも気に入りません。
そこで評判のいいフランスのsafに替えてみたら、こんなに違うの? というくらいおいしい。
噛むと甘味や小麦粉の味がはっきり感じられるし、食感も抜群。
これだったら、半分強力粉を混ぜなくても、南部小麦100%でもいけるかも。
ドライイーストはsafで決まり。

2016年11月21日月曜日

ホームベーカリーではこれが限界


ホームべーカリーのレシピに「そばケーキ」なんてあるものだから、ついついこれで3回目。
1回目はレシピどおりに焼いたらバターの味が強すぎて、そばケーキではなくバターケーキといった感じ。
2回目はバターをやめて米油を使って焼いて撃沈。ふっくら感がなくて締まっていて食感が良くなかった。
で3回目はバター半分米油、半分。砂糖も半分にして残りは蜂蜜に切り替えて混ぜました。そして焼けたのが写真。もう半分食べてしまいました。
ホームベーカリーではこれが限界で、これ以上はオーブンでないと無理。

2016年11月20日日曜日

在来種・固定種の採種


昨年は大きくなりすぎたので、今年は播種時期を遅らせ、なおかつ4通り播いたものを2通りに減らした。
すると、9月の多雨日照不足がたたって普通の大根同様に生育不良で収穫が危ういかと思われました。
せめて収穫時期を遅らせようと待っていたら、先ず先ずの大きさになりましたが、水分過多の影響でねずみ大根のお尻が割れているのが例年より多く、廃棄処分の率が高くなってしまいました。
そういえば、試作した「京都辛味大根」も割れているものが多かった。
辛味大根はどうして割れが多いのか? 水分だけでなく、何か原因があるのだろうか?

2年続けて選抜採種を続けたので今年は採種用の母本株を植えない予定でいましたが、今年のねずみ大根はだいぶ形質が揃ってきて、いかにもねずみ大根という形のものが増えたので、気を良くして来年度採種用の株を植えなおししました。
少ない株だと近交弱勢という現象が起こるというので、今年は20本にしました。




2016年11月12日土曜日

こね鉢の汚れ落とし


入手したまま放置してあった中古のこね鉢。直径・尺八寸(54cm)で、材質は栃。
忙しくてなかなか汚れ落としの作業が出来なかったが、ようやく先日暇が出来てちょこちょこっと作業。
普通のサンドペーパーでは埒があかないので、水研ぎ用のサンドペーパーを使い、水で濡らしてから擦ると結構きれいになりました。
このままだと水が浸み込みますし、そば粉などがこびりつくと厄介なので、内側と縁だけでも塗装しておきます。
拭き漆がいいのでしょうが、漆は昔、よくかぶれましたので、代替のカシューで拭き漆風に塗装いたします。



2016年11月11日金曜日

怖い採種


気にかかっていたハンガリアン・ホット・ワックスの種採りを決行。薄いゴム手袋にカッターナイフ、ピンセットで慎重に種の摘出。うっかり触ってまぶたでも擦ったら偉いことになるので、細心の注意が必要です。
種を採った後の赤い皮は適当に刻んで醤油漬けにして辛味醤油にいたします。

2016年11月10日木曜日

今年の玄ソバ


3ヶ所に分けて栽培したどこも10aあたり100kgを超えていた。
自家用宅地ソバ 10aあたり135kg
広いN原のソバ 10aあたり104kg
菜園の採種用ソバ10aあたり128kg

悪天候にも負けないソバをめざしましたが、天候が悪かった割には収量があって、ほっ。

2016年11月2日水曜日

記録のため一応張りつけ



こうしてグラフをながめていると、6月の梅雨時よりも8月後半から9月にかけての秋雨前線と台風のセットの方が多雨・日照不足が顕著というか、影響が大きいことが判る。

2016年10月29日土曜日

facebook撤退

このところずっとfacebook中心でやって来ましたが、どうもいろいろ不都合なことがあってうるさかったりするので、この2年くらいの記事を自分以外は非公開の設定に変更しました。
やはり、ここでひっそり書いている方が静かでいいです。

2016年10月23日日曜日

今年も懲りずに小麦播種

宅地ソバの後作として、性懲りもなく南部小麦をまたまた2区画分に播種しました。
南部小麦粉と市販の強力粉を半々の割合でホームベーカリーで焼いてみていますが、いろいろ試すので蕎麦同様、焼くたびに違うパンになってしまいます。第一自家製粉の地粉なので色が白くない。
今日は、試しに市販の強力粉だけで焼いたら、写真のように白くて柔らかい、美味しいパンがあっさり焼けました。しかしこれでは市販のパンと同じで面白みはありません。


南部小麦はやはりパンには向かないのかと凹みますが、あるいは製粉方法に問題があったのかもしれません。忙しかったので調湿せずに製粉してしまったので、フスマの分離が悪かったようです。ソバの玄挽きと同じかも。
風味はあるんですが、醗酵させるのがどうもむずかしい。
水分と醗酵時間を少しずつ変えてみたり、もっと試行錯誤してみた方が面白いかな。
ソバもそろそろ……。

2016年10月22日土曜日

ご褒美

旧式のビーンスレッシャーの軸受けは修理しましたが、エンジンがかからなくなり、どうも電気系統のトラブルらしいので、あきらめて残り1/4は人力で叩いて落とすことにしました。



久しぶりのソバ叩きですが、やってみると思いのほか作業効率がよくて感心しました。機械の方が少しずつしか脱穀できないので時間がかかるのです。
乾燥してさえいれば、人力脱穀も結構いいものだと見直しました。
今日で全部終わり、帰宅するとカナダ在住の友人から宅配便。



おおおお。色は白いけどあれです。
11月になったら彼がやって来るので蕎麦をご馳走することになっていますが、その手土産だけ先にやって来ました。

2016年10月21日金曜日

ソバの倒伏

ソバが倒伏するのは単にチッソが多いという理由だけではおさまらない。
土壌のPH、これが作物のチッソの吸収の仕方に大いに影響する。
それから、生育期前半の水分と気温、水分が多くて気温が高ければ毎日目を見張るほど伸びる。
そして何よりも適期に播種されたか否か。
適期より早すぎれば栄養成長が過ぎて(伸びすぎて)倒伏する。日長時間が長いので開花しても受粉しないなどの弊害が生じ。
遅すぎれば、栄養成長が不良で草体が小さく、開花、受粉が少なくて収量も実の充実も見込めない。
人間の都合で播種時期を一週間早くしたり、遅くしたりすると、たった一週間の差でもそういうことが起こり得る。
ソバの播種適期の見極めは、実は、ほんとうに、微妙に、難しい。

2016年10月18日火曜日

ビーンスレッシャー故障

ソバ脱穀作業、通算3日目。
旧式のビーンスレッシャー(大豆脱穀機)の回転を最低に落として脱穀していますが、その機械が壊れました。というか、エンジンが停止してしまうので主軸の軸受け付近に絡みついたソバの茎が抵抗になっているのかと除去してみましたが、それでもエンジンが止まるので、カバーを外してあれこれ見てみたら、下の方に風を起こすために回転する風車があり、そのプーリー側の軸受けが完全に破損していました。
ボールベアリングも内側の軸受けも無くなっていて、外側の殻しか残っていません。これは完璧にアウト。


作業不可能なので帰宅し、昔の古い農機なので農機具店での修理はどうかと思い、軸受けのサイズを測ってネットで検索したら、ありました。
2個セットで659円、速攻で注文して明後日20日の配達。じりじり。

2016年10月17日月曜日

雨が降ったのでぐったり

雨が降るというので二日続けてソバの脱穀作業をし、雨が降ったのでぐったり。
それでもチャンスなので、しばらく前に石臼で玄ソバから手挽きしてあった粗挽きの粉で蕎麦打ちし、さらに自家栽培の小麦粉でうどんを打ち、ついでに食パンも一斤半。
蕎麦に透明感を出すには甘皮を粗く挽き、中身のデンプンだけを細かく挽かなければならない。
甘皮を細かく挽けば挽くほど、不透明で濁った蕎麦になってしまう。


雨がやんだので、午後、ビニールハウス内に干してあった宅地ソバ、採種用ソバを水分計で計測したら、どちらも16,1%だったので、唐箕にかけて計量士、作業終了。
昨年は唐箕の外へ飛び出してしまう皮だけで中身がろくに入っていない「シイナ」ばかりだったが、今年は唐箕の一番口へほとんどの玄ソバが落ちてきて、二番口はわずか、まして唐箕の外へ飛び出したのは葉や茎やゴミだけ。
結構、豊作になった。
まあ、いろいろ異常気象対策というか日照不足対策を講じたのが少しは効果があったか。
残るは大きい畑、これがまだ脱穀半分ちょっと。ふう。

2016年10月12日水曜日

宅地ソバ脱穀


9月30日に刈り取った宅地2区画分のソバ、本日、脱穀終了。
1区画でそれぞれコンバイン袋に1袋ずつの収量ですが、左の区画がぎっしりで、右の区画はやや少なめ。右の区画は1/4ほどが8月26日に早期に倒伏しているのでその影響。脱穀しながらの観察では、倒伏した場所はやや水分が多い場所。厚播きであっただけでなく、倒伏の原因はもうひとつあったと納得。水分が多いとチッソの吸収も吸収し放題なので柔らかく徒長します。
これだけあれば、乾燥、唐箕選別をしても自家用分には十分すぎます。

それにしても、今年のソバはむちゃくちゃ小粒で、それでいて痩せた実ではない。期待できそうかな。


2016年10月10日月曜日

むちゃくちゃ小さい

お昼前に、ソバ刈り作業のすべてが終了。
3ヶ所あわせて30アールくらい。
少しだけ妻と長男に手伝ってもらいながらの手刈り。
この時期、いつも来年こそはコンバインを頼もうと思うけれど、茎葉がまだ緑色でも刈り取りできるコンバインが近くにあればいいのだけど。

昨年、一昨年は秋雨前線の出現が旧盆過ぎてまもなくだったので受粉自体が満足になされなかったが、今年は秋雨前線が9月半ばに列島に停滞しはじめたので、ほぼ盛花期頃までは受粉し、9月後半に受粉できない分、先に付いた実に栄養が行き届いたのか、結構実が付いていた。
ただし、天候のせいか、施肥設計を変えたせいか、今年のソバの実はむちゃくちゃ小さい。小さいが結構ふっくらしている。
見た目はほぼ「小そば」状態で、あまりに小さいので来年の種に使うのがためらわれるくらい。
数は付いているものの、これだけ小さいと重さでの収量がどれくらいあるか?
だから、研究機関や製粉会社などは大粒種を作りなさいと言うわけで……。
まあ、脱穀して乾燥して製粉して風味を確かめなければ何ともいえませんが。

2016年10月9日日曜日

ホームベーカリーの「そばケーキ」


ホームベーカリーのレシピに「そばケーキ」があったので試してみました。
ケーキと言ってもパウンドケーキですが、見た目はパウンドケーキというか、ほぼパンみたいというか、あまり美人ではありません。
味はまあ素朴な感じでそれなりにおいしいのですが、バターの味が強いので、そば粉の味は感じられません。レシピを見てバターの量が多すぎるような気がしましたが、ほんとうに多過ぎです。
やはりそば粉十割の方が良さそうなので、次回は無謀にも十割にチャレンジの予定。
食パンの方もしろうと製粉の国産小麦だけではやや難がありますが、鋭意研究中です。そば粉パンもあり、かなあ?
 
ソバ刈りは、あともう少しで終了。
天気が続いたら先に刈った分を脱穀します。
三年続けての秋雨前線停滞・多雨日照不足で青くなりましたが、今年は前線の張り出しが昨年ほど早くなかったので、何とか滑り込みセーフとなり、結構、実が付いており、いちばんきつい刈り取り作業も今年は楽しく進んでいます。

2016年10月3日月曜日

自給自足生活にうつつ

午前中、自家用水田の稲刈り。
例年は稲刈りを済ませてソバ刈り、ソバ脱穀を済ませて稲脱穀という順番だが、今年は雨続きでまったく捗らない。
また水稲もコンバインでの収穫を依頼してしまう農家が多くなり、バインダーで刈ってハゼにかけて天日乾燥、脱穀という旧来の方法はめっきり減ってしまった。あと5年もしたらハゼ掛け風景など見られなくなるだろう。
午後、雨降りなので、昨日からの小麦製粉の残りの作業をする。
簡単に皮がむけてしまう米やソバと違って、小麦は皮=フスマとの分離がなかなか厄介。結局、手で篩にかけても50メッシュ程度の篩で、それ以上メッシュの細かい篩は電動でないと落ちない。次回からは自作の電動篩「地震だ爺さん1号」を組み立てて使うことにしよう。


10kgの玄麦で、小麦粉が1,5kg袋4つに1kg袋ひとつ。合計7kg。歩留まり70%なので先ず先ずと言いたいところだが、篩が50メッシュなので多分フスマも若干混じっていて、用途によっては60メッシュとか80メッシュで篩いなおす必要があるだろう。

午前中にホームベーカリーが配達されていたので、早速標準的な食パンの材料をセット。
自家製粉の南部小麦粉だけでは心配なので強力粉「カメリア」と半々。


焼き上がりはこんな感じですが、まだ粗熱が取れないので試食はまだ。
余生は自給自足生活にうつつ、かな。

2016年10月2日日曜日

種はたくさん播けばいいというものではない


残っていた宅地2区画の内の右側の畑の右半分を朝の内に刈りました。
実は右から1/3くらいは8月26日の激しい雨で倒れてしまっていて、非常に刈りにくかったのですが、今日、そこを刈っていて、倒れた5通りくらいのソバの茎が細いことに気がつきました。
細くて、倒れなかった場所よりも本数が多いのです。
あ、思い出しました。
種を播く時に、最初は播種機の穴径を12mmのベルトで5通りほど播いてしまって、気がついて6通り目から10mmのものに装着しなおして播いたのでした。
そのことが、なぜそこだけ倒れたのかという原因というか理由なのでした。
たくさん播くと茎が細い。
細いから倒れる。
ことに播種後1ヶ月前後の、まだ茎が青くて柔らかい時期には強い雨だけでもひとたまりもなく倒れる。
播種量が少ない場所は、背丈が伸びているにもかかわらず、度重なる風雨にもしなりながら耐えて倒伏しないでいる。

種はたくさん播けばいいというものではないということが痛切に解りました。

2016年10月1日土曜日

引き続いて刈り取り

午後、野菜畑の隅の50坪ほどの採種用のソバの刈り取り。
今年はなぜか、手刈りが楽しい。
かつて,「象の時間・蟻の時間」とかいう本が出版されたことがありましたが、ソバの手刈り作業はまさに「人間の時間」にぴったりのような気がします。
腰を伸ばしては遠くの景色を眺めたり、ソバの姿かたちを見てどういう栽培の仕方、施肥設計がいいのか、いろいろ考えながらさくさくと刈ったり、うん、これが「人間の時間」だと思ったり。今年の反省点もはっきりしましたので、来年に生かせるかと思います。
とにかく、今年は茎がしっかりしていて、気持ちよく刈れました。


帰りに、少しだけ試験的に早播きしたねずみ大根を1本抜いてみました。
一応使える大きさにはなっていますが、雨続きのせいか水分がやや多いのと、まだお尻のふくらみが足りない。そして、辛味だけで特有の甘味はまだ出て来ていません。甘味のもとのでんぷん質はもっと気温が下がってから蓄積されるのかもしれません。
水気がやや多いので、一度、「おしぼりうどん」とか高遠蕎麦のような使い方をしてみようと思います。
うどんといえば、そろそろ収穫後3ヶ月くらい経過したので、小麦も製粉していい時期です。とりあえず10kgくらい製粉してみます。
うどんだけでは食べきれないので、ホームベーカリーもオーダーを出しました。見れば、うどんの生地作りも出来るようで、一石二鳥です。

2016年9月30日金曜日

刈り取り開始

9月後半の受粉は期待できず、すでに花も目立たなくなってきて、黒化率も7割以上かと思われますので、自分用の宅地ソバから、刈り取り開始しました。
ずいぶん足が長いソバになったので、根元から刈らないで15cmくらい高い場所で刈り、その上に刈ったソバを置きました。土にぺったり付かないで都合がいいです。自分用だからこのまま乾燥脱穀して、横着いたします。






2016年9月29日木曜日

秋雨前線停滞中

9月28日発表。データは9月15日までですが、日照不足がずっと続行中。


2016年9月21日水曜日

ことしもまた、恐怖の台風、秋雨前線

九州方面から入って来る台風は、長野県まで来るとだいたい勢力が分散されるので、今回も長野県の手前、愛知県境あたりで新潟方面へ行く雨雲、山梨から関東方面へ行く雨雲に別れて、県内は雨は降ったものの風はほとんど吹かない状態。
ということで、ソバはみんなでイナバウアー状態でのけぞっておりますが、まあ、これくらいは許容限度というか、風上から刈り取ればいいです。
問題は、雨降りが続いていますので、根が酸素欠乏で弱ったり枯死すること、そして晴れないので昆虫による受粉が停止していること。
しかし、考えようによっては、これまでに着果した分に十分に栄養が運ばれる方がいいのかもしれない。着果数が増えても、根が弱っていれば実入りの不十分なシイナが増えるだけなので。

2016年9月19日月曜日

今日も雨降りなので

昨日からずっと雨降りで、ソバの根の酸欠が心配です。根が死んだらせっかく受粉した実の成長が止まってしまいます(オロオロ)。
 
雨降りなので某国の4代にわたるrhubarb育種・栽培家の歴史を綴った貴重な文章を読み始めましたが、Web翻訳はちょっと構文がややこしくなると発狂するので、仕方なく自分で簡単なところはWeb翻訳を参考にしつつ、テキスト・エディターに訳文を入力することにしました。
結構、面白い。というか、育種というのは個人的には純粋な探究心から始まりますが、その周囲には個人レベルだけでなく、州や国家間であっても、利権、嫉妬、警戒心など、いろいろが取り囲んでいるのが見えてきます。
今日では大学や試験場などで行なわれるのが一般的ですが、かつて行なわれた個人レベルの育種にかける情熱は半端じゃなくすごいですね。

2016年9月18日日曜日

一泊二日

きのうはとある場所でソバ刈りのお手伝い、その後懇親会。一泊。
今日は11月のイヴェントについての意見交換会、午後は蕎麦打ち四段の方の蕎麦打ちのお手本を拝見後にその村の若い人たち4名が実際に蕎麦打ち。
昔のおばあさんたちがした「一本棒、丸のし」での蕎麦打ちだったので見ているだけでも勉強になりました。一本棒による「巻きのし」の方が麺にストレスがかからないので蕎麦がおいしいのかもしれない。近日中に「一本棒、丸のし」で打ってみようと思いますが、いいそば粉が無いのが残念。

2016年9月16日金曜日

一度は種として

海外の、さるrhubarbの研究家の言葉。

Remember all of today’s commercial rhubarbs were once seedlings.

確かに。肝に銘じます。

2016年9月15日木曜日

久しぶりの羽音

今日はソバ畑の周囲の草刈りに行きました。
一時間もかからずに終わってソバの近くで休憩していて驚きました。
あんなに姿が見えなかったミツバチがたくさんいて羽音がぶんぶん聴こえて来ました。
曇りですが風が無くて穏やかだったせいでしょうか。
アシナガ蜂やスズメバチ、ハナムグリなど他の昆虫は今日は見当たりません。
もう少しミツバチの生態を勉強しておいた方がよさそうです。







2016年9月14日水曜日

量より質

ようやく黒化した実が見えるようになってきました。
それにしても粒が小さい。
同じ粒数しか着かないとすれば、小さい粒ほど重量は少ない。
ま、自分で食べる分には量より質ですが。



2016年9月13日火曜日

同じタデ科でコラボ

今年は畑にすっかり放置したまま、ちっとも省みられなかったルバーブですが、今日、久しぶりにルバーブがらみでネットサーフィンしていてこんな絵のようにきれいなタルトのレシピ・ページにたどり着きました。


切ったRhubarbをこんな風に縦横に並べるとは考えもしませんでしたが、面白いですね。
こういうのをそば粉で試してみたらどうだろう? 同じタデ科でコラボ。
ダメだったら冷凍のパイ生地でやってみる? あ、既製品のパイ生地でいいってレシピに書いてあります。

またルバーブの種を4種類ほど海外のネットショップに注文してしまったので、来年の春は理想の株探しが始まります。

2016年9月12日月曜日

Paypalのアカウント

外国のあるオーガニック種子専門の会社のWebsiteの種が欲しくて、もう使わないからと解約してあったPaypalのアカウントをもう一度作り直しました。
海外のサイトで買い物をするにはここを通して決済するのがいちばん楽。
前にアカウントを作った時には英語でしたが、今は日本語でアカウントが作成できて、拍子抜けしました。
それですぐにショッピングしたら、すぐにPaypalから支払い通知が来ました。
それにしてもオーガニック種子は量が少なくて高いです、
2種類2袋ずつ注文して60粒で送料込みで44,85円。
その後、別の国のショップでも2種類2袋購入して24,00円。
やはりネットショッピングはヤバイです。

Web翻訳も以前に比べればだいぶ良くなったような気がします。

2016年9月11日日曜日

4倍体のシャチクリソバ

何年も前から、ここにシャクチリソバ(多年生、宿根ソバ)があるという情報を得ていたのですが、今日、花の時期なので行ってみました。
以前は別の場所で結構にぎやかだったようですが、建物が建てられるということで移植され、今は二株だけがブロック積みの温室の陰で寂しげに花開いておりました。
管理している方に、10月に来れば実が取れるよと言われましたが、10粒くらいしか採れそうもありません。
関東だとだいぶ野生化していて、多摩川の土手に大群落があるらしいですが、遠くて残念です。近ければ実の収集に出かけて行くんですが。





花はほとんど普通ソバと変りませんが他家受粉ではなく自家受粉です。
またシャクチリソバには2倍体のほかに自然に4倍体も存在するのだそうですが、人間の手で作り出された4倍体ソバは実が大きいのですが、シャクチリソバはその反対で、2倍体が実が大きく、4倍体が実が小さいとのことです。
4倍体のシャチクリソバが欲しいですが、日本にあるのは2倍体らしい。
多摩川あたりに群生しているものも2倍体らしく、実が大きい。

2016年9月9日金曜日

ソバが大人に

受粉した花、受粉しなかった花、ちょっと変った花。
ようやく栄養成長から生殖成長に切り替わって来たようです。
ソバが大人になりました。