しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2014年8月31日日曜日

またまた怪しい工作



この赤い容器は播種機の種を入れる部分ですが、ソバなど大きめの種を何kgと播く場合はいいのですが、大根や野沢菜などの小さめの種を自家用程度播くのにはホッパーが大きすぎて不都合というか、播種する以上の種を無駄に用意しなければなりません。メーカーにそういう少量播種用のアタッチメントがありますが、今から注文したのでは何日か時差が生じてしまいます。
ということで、自分で工作してセロテープで貼り付けるという、小学生の夏休みの工作にも負けているチープな仕上がりのミニホッパーになりました。ホッパーの中にもうひとつ小さなホッパーを仕込んだ訳です。
この四角い枡のなかに種を入れて、さっそくねずみ大根を播いてみたら、白いベルトの1つの穴に3粒入って、上手に播くことが出来ました。
400粒入りを4袋播いたので1600粒。3粒ずつ落ちて1本に間引きますので、500本くらいは収穫できる計算。
そんなに作ってどうするの?(と背後から家人の声……)
実は他の場所にも2種類……テスト播きしているのです、(ーー;)

写真のベルトは野沢菜の条播き用で、大根は点播用で穴は一列です。

2014年8月30日土曜日

はーい、喜んで

いくら何でも夏なのに天候が悪すぎます。雨が多くて日があたりません。

いちばん主力にしている在来種のソバを播いて20日の上になりましたが、どうも今年は私がソバ栽培を始めて以降、最悪の出来ではないかと思われます。
昨年、一昨年と猛暑が続いたので種まきを4日ほど遅らせ、しかも茎が細くなるからと播種量も少なめにしましたが、すべて裏目に出ました。
雨に弱いソバは、発芽も悪く、発芽したものも水はけの悪い場所では根が酸素欠乏で弱って枯死しそうな感じです。
猛暑が一転してまた梅雨どきに戻ってしまったような感覚です。

先日、草ばかりびっしり生えてきたソバ畑に管理機を載せていって、中耕培土をしておりましたら、後で気がつきましたが石臼の師匠から電話が何回も入っていました。エンジンの音で着信音はまったく聴こえません。
そしたら、手碾き用の小さい石臼は近いうちに譲ってもらえることになっていたのですが、もうひとつ、溶岩の鬆(す)の入った石臼で35cmくらいあるものをもらってもらえないかという話でした。
大きすぎて手碾きでは無理なので、そちらで電動用に使えないかと。師匠は一途で頑固な手碾き派なのです。
「そのうち歳をとって手碾きが苦しくなったら電動化をお願いしますよ」とは言われていますが。
はーい、喜んで、いただきます、^_^;

溶岩で鬆が入っているというのは、要するにガスがぬけた気泡が多いということ。
もっとも師匠はそういう鬆の入った溶岩の石臼しか使わない。
気泡が多くてざらついた石なので、うっかり目立てを細かくしてしまうと、粉が碾けすぎて微粉が多くなってしまう。
それを電動でというのはさらに難しい。
モーターその他、少々資金が必要だが、今ある電動石臼とは別に製作したいと考えていますが、さて、どうなることやら。時間もかかります。



2014年8月21日木曜日

「水難の相」



「また、タネまき後に降雨があれば、やわらかくふくれあがっている地表は雨滴にたたかれて沈下し、地表に薄いフィルムをつくる。このフィルムは、ち密にできた紙状になって、空気中から地中に空気がはいる道をふさぎ、また地中に発生した炭酸ガスの発散を出来なくする。そして、発芽しようとするタネが、呼吸困難のため窒息するばかりでなく、大気の温度が地中に浸透することもさまたげられることになる。」(菅原金治郎「ソバのつくり方」)

以前、この文章を読んだときには、地表にフィルムなどと科学者らしからぬ言い方だと笑って読み過ごしたものだったが、昨夜、布団の中でふと思い出して、もう一度読み直してみた。
いや、土の細かい粘土粒子と水とで、ほんとうに地表にフィルムが出来るのだ!! と得心。
そして今朝、暑くなる前にと早くから家の近くのソバ畑の畝の間を管理機で耕しました。宅地4区画分だから250坪くらい。
お盆前後に降り続いた雨を十二分に吸ってしまったためか、ここ数日雨が降らず、太陽が出ているにもかかわらず、まだ土壌水分過多からぬけられないで、ソバの双葉や一葉め、二葉めが黄色くなってきている場所があるのです。
ということで、とにかく土に空気をふくませ、水分が空気中に蒸発しやすいように畝間を耕そうという訳です。水分過多な上にこんな重い土を載せてはかわいそうなので、耕すだけで培土はせず。またあとで。

またソバの種自体が、オクラ、ヘチマ、ゴーヤ、朝顔などと同様に硬実種子といって厚い皮に包まれています。この厚い皮が水分を過剰に与えられると、皮の内側に水の膜が出来てしまい、酸素が通らなくなってしまいます。すると、酸素欠乏で種が腐ってしまい、発芽しないことになります。

今年のソバ栽培は「水難の相」に満ちた難儀な年のようです。

2014年8月20日水曜日

あまりに暑いので

昼食に冷かけ蕎麦。
そば粉も、載せた具材のネギ、茗荷、トマト、ナス、全部自家製。中辛の青唐辛子を刻んでのせたら実にいい感じでした。

これは今朝の庭ソバ。蕾が見えて来ました。

2014年8月18日月曜日

観察用

暑くならないうちにダッタン蕎麦の中耕除草に出かけました。自分で飲むダッタンそば湯用なので、これだけでも余ります。
先人が行ってきたことには必ず意味があり、中耕除草もそば栽培には重要な作業です。管理機で耕し、土寄せする前におまじないの施肥を少々。

封筒の中にこれだけのソバの実が。
確か、数年前に栽培してみてさんざんな結果になった対馬ソバの小粒選抜と、普通粒。日長時間に感応性が強いので当地には適さない品種と判ってはいますが、母親用に借りた宅地菜園の隅が空いていたので播いてみました。
観察用です。




下の写真は家の近くの造成地の宅地に播いた在来種のうちのひとつ。雨降りが続きましたが、水分過多→酸欠→根腐れも起さずに頑張っています。




2014年8月16日土曜日

お盆の蕎麦

今日は旧暦の薮入りにあたるので(古)、終日自分の時間。
ということで、しばらく前の猛暑では暑くて蕎麦を打つ気にもなりませんでしたが、蕎麦を食べたくなってきましたので、道具を出して来ました。そば粉はもう美味しいのが無いので冷凍庫をかき回してみたら、何と2011年産のそば粉が真空パック状態で底に沈んでいました。いちばん好きな在来種の粉なので、味がどうか試食してみたいと思って、これを使うことに。
食べるひとは妻のほかはいないので、200g+つなぎ40g。
それから暑い時期には苦みばしった蕎麦もいいかなとそば粉100g+ダッタンそば粉100g+つなぎ40gも後から水回しして2種類の蕎麦。いくら何でも200gは打ちにくいですね。


さてこれからのして切ります。





蕎麦好きの仏が帰ってゆく前に蕎麦を供えることが出来ましたが、苦い蕎麦なんか要らないよ、と言っているみたいです、(ーー;)

それにしても40目の粉ってこんなに打ちやすかったんだ!!

2014年8月14日木曜日

ソバ栽培講座の畑、発芽

村職員であるNさんよりメール添付で栽培講座で種まきしたソバ畑の写真が届いた。

 参加者が手播きした部分。畝によって(ひとによって)落ちた種の密度が違うのが歴然としていて面白い。


これは播種機で播いた部分。手播きした部分は管理機で耕して畝立てをし、そこへ播いたのでまだ雑草が生えていないが、播種機で播いた場所は前もってトラクターで耕してあったので、雑草の発芽が早い。思わぬ落とし穴。
右側のすでに生長しているソバは、村のソバ生産組合がばらまきした畑で、これはコンバインでの収穫となります。

2014年8月11日月曜日

施肥についてのメモ

Nさんからメール。
1200mの畑の生育の悪い場所について、窒素の入った肥料の追肥はどうかという質問。
もう少し様子を見ていて、生育の差が広まるようだったら、ソバの草丈20~30cmくらいの時期に追肥をして中耕培土をしようと返信しておいた。
ソバ栽培でいちばん難しいのは窒素の量であるが、土壌が酸性だと窒素の吸収が悪くなるので、この場合、追肥の効果も薄いというか、どれくらい効くが読めない。


2014年8月10日日曜日

やはり雨

朝から雨降りなので、村の日帰り温泉施設に移って在来種についての講義を1時間半ほど受講し、解散。
せっかくだから温泉に入って、腰椎のあたりにジェットバスの噴流をあてていたら、半日くらい腰痛から解放された気分。
その後、残った数名と私と村役場のNさんで、7月25日に標高1200mの畑に播いたソバの生育状況を見に行った。
写真手前は条播きしたもの、奥の方はばら撒き。

写真では判らないが、葉色が薄く生育の良くない場所とまずまずの場所と斑になっていて、それをNさんが私のそばに来てしきりに言う。
確かに今後の生育がちょっと心配である。
この畑を下見に来た時に土壌検定用の土を採取して検査したのだったが、畑の中央一ヶ所しか採らなかったのが悔やまれる。
やはり検体を複数個所採取すべきだった。
畑が微妙に傾斜しているので、作土が流されて浅くなっているところと、低い場所で作土が集まってきた場所とで土壌酸度が異なるのかもしれない。

葉色などから判断すると、生育の悪い場所は土壌酸度が低く、酸性気味で、そのために根の伸びが悪かったり養分吸収もままならないのだろうと推測される。


2014年8月9日土曜日

ソバ栽培講座

午後4時近くに宿舎に集合。
受講生は全員が県外からで、台風を怖れてキャンセルしたひとは居なかった。ソバ吉恐るべし。
さいわいなことに曇っているが雨は降らなかったので、台風が接近する明日はどうなるかわからないので、急遽、種まきを今日の内にしてしまうことにして、全員で畑へ直行。
種まきの方法を私と村職員のNさんが説明し、すぐに種まき開始。




 半分は私が持参した播種機も使ったが、10aの畑を50分で種まきしてしまいました。やはり大勢で作業する方が楽でした。

夜は懇親会、二次会とずっとソバや蕎麦の話ばかり。みんな、負けず劣らずのキの字だなあ。


2014年8月8日金曜日

安堵

昨夜、少し雨が降ったので播種機が使えるかどうか心配だったが、N原の畑へ行ってみると、乾燥しきって灰のような土だとかえって播種機の前輪が沈み込んで走らなくなくのだが、ほどほどに固くなったので走らせやすくなった。
昨日到着した6,5cmの溝切り器に付け替え、播種を始めた。
ようやく種まきが順調になり、1時間半ほどで播種を終了。
これで自分の畑の今年の種まきは完了ですが、まだ南相木村での「ソバ栽培講座」が残っています。

2014年8月7日木曜日

邪魔な草

昨日の続きを播種する予定ででかけましたが、播種機の溝切り器に雑草の残骸が絡み付いて前進できなくなることが多く、播種を断念し、帰宅してトラクターに乗り換え、残りの3/4を再度耕し直し。ロータリーをやや深めにし、トラクターのスピードを遅めにしてようやく雑草が土の中に入って邪魔にならなくなりました。
やれやれ。
9,10日は南相木村で開かれる一泊のソバ栽培講座に行って種まきの指導をしなければならないので、明日、8日には何としてでも播種を終えてしまわないと。


これは8月2日に近くの宅地に播いた、試食用の小粒な在来種。



播種機のロールの穴を小さくしたせいか、ちょっとさびしい気がしたが、それでもっ少しにぎやかになって来ました。
ただし、付属の溝切り器の幅が3,5cmと狭いので、もう少し種が散る幅を広くしたと考えていたら、メーカーにオプションで6cmとが10cmの溝切り器があるのが判明。
構造上、10cmでも実際にはそれだけ種が散るかどうか疑問なので、一昨夜、6cmのものをオーダー。

2014年8月6日水曜日

試食用在来種

ダッタンソバ以外まだ播いてない広いソバ畑。
午前中に播種機を持って行ったが、あまりの暑さに1/4ほどの面積を播いただけで退散。
日中を避けて、朝夕に少しずつ播いてゆくしか方法は無さそう。



こちらは8月2日に近くの宅地4つ分に播いた試食用の在来種、3種類。4日目でもうこれだけ芽が出ました。
交雑するではないかと怒られそうですが、採種用ではなく味見用でこれを来年の種にすることは無いので大丈夫。
おいしいことが判って栽培する場合は保管中の種を増やして播種します。

2014年8月5日火曜日

地獄の季節

昨年、一昨年と猛暑が続いたので、今年は播種時期をぎりぎりまで遅らせる予定でしたが、どうも土の乾燥が激しいのと、日中の暑さがひどいのとでソバの種まきができそうもない。
先行播種したダッタンソバはすでに発芽していますが、普通ソバはさて、いつ?


畑が東西に長すぎるので、とりあえずトラクターの車輪で印をつけ、右(西側)と左(東側)に畑を二分割。
そうでもしないと、播種機を押すのに途中で倒れてしまいそうなので。
なぜか、ソバの種まき時期が地獄の季節になってしまったような気がします。
以前は、このあたりは真夏でも30度越えは滅多になくて、暑くても27~28度くらいだったような気がします。
土日には他の予定が入っているので、金曜日までに種まきを終了させなければなりませんが、日中は無理です。

2014年8月2日土曜日

熱中症すれすれ


播種器に取り付けた自作のマーカーをテストしながら200坪ほど播種。
改良点はありますが、マーカーとして使えるようです。
これで最初の畝だけ真っ直ぐ播けば、次からはマーカーがつけた筋に沿って播種器を走らせればいいことになり、助手が居なくてもひとりで播き続けられます。
それにしても暑い。
熱中症すれすれな感じで体温が上がり、呼吸も荒くなる。
帰宅後、水風呂で体温調整。

2014年8月1日金曜日

暑い日には工作


昼食後、あまりに暑いので外に出る気にもならず、日陰で播種機のマーカーを工作しました。
播種しながら、同時に次に播種する場所に筋をつけてゆく仕組みで、方向に応じて右にも左にもマーカーを切り替えできるように、簡単に可変できるようにするのにどうしたらいいのか、ひと晩寝ながら(!?)考えました。



さて、実用に耐えるでしょうか。
畝幅も、60cm、70cm、80cmと10c刻みに変えられます。
それにしても暑いし、乾燥して来たし、ソバの種まき出来るんでしょうか。
このあたりでは、「ソバは土用の土を三日被ればいい」といいますが、さて……ことしはぎりぎりまで我慢しますが、それが吉と出るか、凶と出るか。