しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年6月30日木曜日

弥生式ソバ叩き棒


 写真は、今月5日の山蕗採りの際に切って来た木の枝。
 樹種は不明です。ほんとうはヌルデの枝が乾燥すると軽くて良いらしいのですが、ヌルデはウルシ科の樹木でどうもウルシとの区別が出来ないというか、実は小学生の頃に年上のお兄さんたちによく山に連れて行かれたのですが、どこでウルシの葉に触ったのか、翌日は必ずかぶれて痒くて熱くて参った経験がありますので、ウルシほどではないといいますがヌルデも怖いので、多分、触れません。ウルシと銀杏には散々泣かされました。

 ソバを叩いて脱穀する棒にするつもりで皮を剥いて乾燥してあったのを、今日は電気カンナを使って右側の太い部分を削り、少し平らにした。ソバに当たる表面積を少しでも広くしようということです。
 それから左側の持ち手の方が少し曲がっているので、車庫の鉄の柱にぐるぐる巻きにして締め上げ、秋までじっくり乾燥させながら曲がりを矯正。
 弥生時代さながらに棒でソバを叩くのは地獄の作業でありますが、そうやって汗と埃にまみれて脱穀し、15~16%くらいに自然乾燥したソバがいちばんおいしいので、仕方ないのです。

2011年6月29日水曜日

なんとも怪しい自家採種

 暑い。さすがの標高700mも30度を超えた。人間の体温より暑い場所もあるので30度はどうということも無い気温かもしれないが、高地民族は暑さに耐性が無い。
 暑いが、朝の内に花園2,3,4号地を草退治のために耕運した。ここはN在来と称する玄ソバを播く予定なので気が抜けない。



 夕方、家庭菜園の方に植えておいたねずみ大根の種の様子を見に行き、少し枯れた鞘があったので採取してきた。あまり鞘が乾いて割れると種が土にこぼれてしまうので、採るタイミングがむずかしい。いずれにしてもまたルーペ片手に選別作業をしなければならない。といっても自分が播く分とT屋さんに頼まれている分だけなので、そうたくさんは要らない。
 それからルバーブの種も昨日、今日の暑さでだいぶ乾燥してこぼれそうなものを採取して来た。時期に乾燥して穂からこぼれるようになる。こちらも期待度の高いAクラスとそれ以下のBクラスに分けて保存管理するつもり。

2011年6月28日火曜日

不思議といえば不思議

 注文したモーターとギアヘッドが7月1日出荷で2日配達というメールが着信。
 ということで、元々自宅にあったものではなく、今年になって入手(有無を言わせず強制的に頂いて来た)二組をまじまじと眺めた。
 右の一尺の上臼、16kg、下臼21kg。左の一尺一寸の上臼16.5kg、下臼22,5kg。
 いちばん質量が重いのは左の下臼。左の上臼と右の下臼はほぼ同じで、右の上臼がいちばん質量が軽い。
 左の下臼の相手である上臼があればいいのに、どこへ行ってしまったんだろう。



 どう贔屓目に見たって、最初から対であった右の直径一尺に比べたら、男寡と寡婦を無理に一緒にさせようとしている感じがありありの左の一尺一寸はちっとも美しくない。下臼が安山岩より硬く重い溶岩らしく実に端正で見事であるにもかかわらず、上に載っている上臼がどうもいただけない。先日、妻の実家に行ったので、この端正な下臼の相手である上臼を探すべく漬物小屋の戸を開けて内部を探索したのだったが、一寸小さい下臼が転がっていただけだった。この家には、どうして下臼ばかりがあって、上臼はすべて行方不明なのか。それが不思議といえば不思議。
 どうもしかし戦前の旧家には石臼は二組か三組くらいあるのが普通だったらしい。おそらく、米麦や蕎麦用には一尺の石臼、大豆できな粉を碾いたりするのは一尺一寸の臼という風に使い分けていたのではないか。90歳以上のお年寄りに、今の内に訊いておいた方がよさそうです。
 それにしても、石臼というのは実用的道具であったのだけれど、実用的道具だからその外見が美しくなくてもいいということにはならない。
 外見も目も端正で美しい石臼の方が、粉もいい粉が碾けそうな気がする。

 いずれにしても、電動化はとりあえず右の一尺で試みるほかないと考えを決めた。いざ。

2011年6月27日月曜日

こんなに広~~~いソバ畑

 仕事で近くまで行ったので、一昨年、昨年と、Tさんとソバを共同栽培している畑に回ってみた。
 6月4日にTさんのトラクターで草退治のために耕運しておいたのだったが、その時枯れなかった雑草アカザが伸びていたので、数はそれほどでなかったので引き抜いた。


     畑の真ん中から東を撮影。左側に見えるのはTさんに代わってFさんが栽培している西瓜。


これは畑の真ん中から西を撮影


 それにしても、広~~~い畑。
 どうも3反歩(30アール)は無いというが、27アールくらいはあるらしい。坪で言うと810坪くらい。
 近所に住宅やらアパートがあって、ソバ畑の雰囲気はあまり良くないが、かといって山里の畑は
今や鹿の食害がひどくてソバが栽培出来ない状況なので、かえってこういう市街地の畑の方が安心です。
 市街地の畑は鳩の食害が心配されますが、これも播種位置を深くして覆土を多めにすれば防げます。覆土が浅いとソバの種が鳩に食べられてしまいます。



 そして、これがソバの大敵、「ハキダメ菊」。大きいの小さいのもう発芽しています。

 ソバを播くまでに、もう二回トラクターを運転しなければならないが、それにしてもひとりでこんなに広~~~いソバ畑をどうしよう。
 第一、播くのは従来の「信濃1号」か「常陸秋そば」にするか、まだ迷っている。後者は大粒でしかも粒ぞろいが良く、粘りもあるのでお蕎麦屋さんには人気があるのだろうけど、問題は風味。

2011年6月26日日曜日

タデ科種子物語



「おや、あなた方は?」
「ソバですが、そういうあなた方は?」
「ルバーブですよ、シベリアのルー川あたりの出身ですがヨーロッパ、アメリカ経由で日本に参りました」
「ほう、外国の方でしたか。もっともわれわれの祖先も中国の奥地から来たようですが。それにしても、なんだかあなた方の三角な容姿に親近感を覚えてしまいましたよ」
「そうですね、あなた方の方が小太りな感じですが、何だか三角ぽいのは似ていますね」
「そういえば、われわれの仲間にもあなた方みたいに尖がった矢羽をつけているのも稀におりますが」
「ソバさん、ひょっとしてあなた方は」
「タデ科ソバ属です」
「ひょっとしてルバーブさんも」
「タデ科ダイオウ属です」
「やはりそうでしたか、同じタデ科の仲間なんですね」
「それにしてもソバさんたちはふっくらして裕福なお顔をしていますね」
「われわれは粉にされて蕎麦になりますからね、ふっくらしていないと選別淘汰されてしまうんですよ」
「わたしたちルバーブは茎が食用になるんです。普通は緑色の茎なんですが、中には真っ赤な茎が存在して、喜ばれるんです。ジャムにしてもきれいですからね」
「へえ、われわれソバも気温が下がったり、強い太陽光線にさらされたり、栄養が足りなくなった時などに茎が赤くなりますが、むしろ《赤脛》などと呼ばれて軽蔑されてしまいます」
「そうでしたか、お互いに淘汰にさらされる身の上で厳しいですが、お元気で」
「では、またいつかお会い出来ればいいんですが」
「そうですね、袖すりあうも他生の縁といいますから」
「さようなら」
「さようなら。お元気で」



  本日、いよいよモーターとギヤヘッドをメーカーに注文。
 一尺一寸(33cm)の割れ鍋に綴じ蓋の石臼は摺り合わせがまだうまくいかないので、先ずは手碾き用と考えていた直径一尺(30cm)の方で電動化した方がいいような気がしてきた。 

2011年6月25日土曜日

憎きハキダメギク

 自分の行動範囲のそこかしこで、昨年の秋にこぼれたソバが花を咲かせている。そのうちの一ヶ所、乾燥させてゴミをすてた場所のソバの花はすでに黒化して実になりはじめている。
そういえば隣町に出来た翁系のお店が残りの敷地にソバを栽培したらしく、こぼれた実が生えて花を咲かせて、まるで夏ソバとして播いたくらいにぎやかだ。お蕎麦屋さんの背景としては抜群。


 さて、問題はこの草。


 この草は?と問われたのがたまたま掃き溜めみたいな場所に咲いていたので、瞬間的に閃いた牧野富太郎先生からハキダメ菊という不名誉な名をいただいたらしいが、なぜかソバの強力なアレロパシーに負けずに旺盛に育ち、他の地ではどうか知らないが、この地ではソバ栽培の最強の敵である。
 私が中古管理機を2台も入手してしまったのも、このハキダメギクに負けないためである。この草を放置するとソバ半分、ハキダメギク半分になってしまい、収量にも多大な影響を与えるし、刈り取り作業にもかなりの支障をきたす。
 今年はこの草に負けないようにしよう。

 それにしても、今年はソバの種が手元に何と5種類もある。確保できている畑は大小含めて4ヶ所。一ヶ所足りない。採種用の種が2種。そのうちの最小の種は数えたら289粒しかないので面積はさして必要としないのだが、周囲2km以内にソバが栽培されない場所を探さなくては。むしろ山里ではなく市内の方がソバが少ない。さて、同級生のK子さんちの畑の隅、貸していただこうかな。
 

2011年6月24日金曜日

タデ科ダイオウ属

 今日は同じタデ科でもダイオウ属。


 まだ早いかなと思ったが、いよいよ種のついた茎一本分を採取。
 時期的に梅雨真っ只中なのでうっかりしていて種子が腐ってしまっては元も子もない。 
 枝ごとに切り分け、日陰で乾燥させる。
 株ごとに種を分けて採取したり乾燥させたり管理するのはタイヘンなので、有望と思しき株にはテープで目印をつけ、そうでないものと二種類に分けて管理することに決定。


 うーん。マクロ撮影したのを見るのは楽しい(種フェチ)。
 君たち、期待してまっせ(種に話しかけてどうする?!)

2011年6月22日水曜日

もうもうたる砂埃


17日に歪みを修正するために溝をあらかた削ってしまった33cmの上臼に溝を彫ってみた。
下臼に載せて摺りあわせを見たが、どうもふくみが浅いというか、ほとんど無いに等しい。もう少しふくみを大きくしなければならない。
なんて、素人にきちんとした臼ができるの?
 それにしてもダイヤモンド・カッターで石を削ったり溝を彫ったりできるのはいいんですが、もうもうたる砂埃、何とかならないかな。家を追い出されそうです。

2011年6月21日火曜日

蕗・オヤマボクチ・蕎麦

 本日はまた「他称・姨捨会」の山姥3名を車に乗せて、5日に行った山へもう一度。今年は気温が低めに推移したため山のものは成長が遅れていて、まだ山蕗が短く細かったのでもう一度行きたいということだったが、半月経ったのに、それほどの収穫はなかった。しかもアッコさんお気に入りの座って蕗の採れる場所が、何とイノシシに全面掘り返されてしまっていた。すごい。蕗の根を食べるのだろうか?
 別の場所に回って、そのついでにオヤマボクチの自生地を二ヶ所見回ってみたが、これも例年に比べて茎葉の成長が遅れていて、小さいし、個体数も減っているような気がする。




 夜は久しぶりに蕎麦打ち。
 気温が上がって打ちにくい時期なので二八にし、意識的に加水を控えたがそれでも柔らかすぎたため延しすぎて、厚みが1mmくらいになってしまった。これでは薄すぎて食感がやわであるし、風味も薄くなってしまう。むずかしい。

2011年6月18日土曜日

この頃はまた石臼狂い

昨日、また高校時代の同級生が7名ほど集まって飲むのだという連絡がK子さんから携帯メールであった。返信ついでに、彼女の家の漬物石に変身しているらしい石臼を、携帯カメラで撮影して携帯メールに添付して送ってとお願いしておいたら、今日の夕方、写真が届いた。

うむ、これは漬物石のままでいいでしょう。


お、これは使えそう。しかも下臼、上臼のセットらしい (^_^) 直径一尺(30cm)か、一尺一寸(33cm)か? 33cmであれば、有無を言わさずいただきたいです。


 あれ? これは上の写真の右側の上臼? 二組あるということなんでしょうね。
 やはり、実物を見せていただかなければ判断つきません。携帯カメラも画素数は大きくなりましたが、添付ファイルで送信するためには縮小されてしまうので、このくらいが限度なんですね。

2011年6月17日金曜日

ルバーブ・ルバーブ&臼・臼



いよいよ種が熟して来たが、その色が赤みを帯びて来たので過大な期待感が生じてしまう。株ごとに番号か名前をつけて地図を書き、種も株ごとに保存し、管理し、播種すべきであろう。けど、面倒くさい。


先日、歪みを修正したら臼の目まで削ることになって、目がまったく無くなってしまったので、一応、目を6分割で描いてみた。
この通りに目を彫れるか自信なし。


2011年6月15日水曜日

いざ、myソバ

 本日、もう一種類、ソバの種を入手したのはいいけれど、交配を避けてそれぞれ別の場所に播種しなければならないのに、一ヶ所足りなくなってしまった。ミツバチの飛行範囲である2km以内にソバ畑が無いことという条件をクリアする場所を確保するのが難しい。量が掌に載ってしまうくらい少ないので、採種目的の栽培となり、面積はそれほど必要としない。それにしても種が小さい。1000粒で20g切ってしまっている。

2011年6月14日火曜日

近所迷惑


 今日は夕方一時間ほど、Tさんの庭で岩松の盆栽を置く台になっていた石臼の上臼、その高さが11cmだったり12,5cmだったり歪んでいたので、ジスクグラインダーで削って修正してみた。
 何ともすごい砂埃が立つもので、両隣の家まで舞って行くではありませんか。昔の石工さんが珪肺病になったのが身にしみて理解できます。
 無論、目には防塵めがねをかけ、マスクをし、頭も帽子とタオルで覆い隠しての作業ですが、ジスクグラインダーの威力はすごいです。安山岩を切ったり削ったり自在です。
 しかし、上臼の目までほとんど削ってしまったので、臼の含みなどのすり合わせがなかなか難しい。西日本の石臼は面が平らであるらしいが、東日本の石臼は中央が高くなっていて、そのせいでますます摺り合わせが難しい。



 ちなみにこれが下臼。これは妻の実家の漬物石に変貌していた下臼で、硬くて細かい気泡が多く、しかも作りもきれいで惚れ惚れとするのだけど、実に残念なことに上臼が行方不明で見つからない。そこで、Tさんの庭から拉致してきた上臼と合わせてみようと思ったのだが、どうも、もともと夫婦でなかった、性格の合わないふたりを婚姻させようとしているみたいで、無理なような気がする。諦めて、手碾き用の30cmの臼を電動にした方がいいのかもしれない。
 モーター、東日本大地震のため生産が間に合わず、発送が遅れているようなので、早めにオーダーしておいた方がよさそう。

2011年6月12日日曜日

種がびっしり


向こうに見えるのは、これも採種用に残しているオヤマボクチ。

 採種用に3月末に植えておいたねずみ大根が旺盛に花を咲かせ、種の入った鞘となり、地面に倒れていたので支柱を用いて立てた。こんなに種がつくとは思わなかったが、この秋には多めに播種しておこう。

2011年6月10日金曜日

好事魔多し

 今年のソバ栽培の助っ人をお願いしてあったM君がもう二月も腹痛に苦しんでいて、ようやく病院の診察を受けたという。家まで行って腹痛の原因が判明するまで病院へ通うように言って来た。
 それにしても、助っ人無しであの広い畑、どうしよう。
 Tさんが必要なだけの収穫があればいいのだから、思い切って面積縮小するほかないか。そのTさん、今日、整形外科を無事退院して帰宅。しばらく休養してから、いよいよ別の病院で二ヶ月の治療。
 今年はなにもかもひとりでがんばらなくてはならない。

7&iに「蕎麦の事典」(講談社科学技術文庫)が届いたので受け取りに行く。

2011年6月9日木曜日

たまにはこんな歌


それから、こんな歌も。

2011年6月8日水曜日

種まき失敗

 ぎゃ、30粒ほど播いたギガンテス・ジャイアント・ホワイト・ライマビーンズという豆の種が、低温のためほとんど腐って発芽せず、芽が出たのはわずかに二つだけ。ふた株でも種子用は確保できると前向きに考えよう。
 T中さんから12日にrhubarb研究会どう? という電話。OKの返事をしておく。といっても二人だけの研究会。

2011年6月5日日曜日

短くても山蕗

 ずっと低温傾向だったので予測はしていたが、やはり今年の山蕗はまだ細く短く、収穫適期ではなかった。短いが、きゃらぶきの佃煮にするのにどうせ5cmくらいに切るのだから短くてもいいやと、ばあさんたち欲を出して夢中で採り続け、ついでに野生のミツバまで収穫。
 私はといえば、写真を撮ったり、ソバを叩いて脱穀するちょうど良い角度と太さの枝を発見してノコギリで切断したり、山の空気を十分吸ったり......。




 猪の足跡いっぱいの湿地。

 そういえば、十年ほど前に喉を痛めて高熱を発した時、この光景そっくりのせせらぎに丸木を並べた小さな橋が架かっていて、そこにふたりの小人が腰掛け、素足を水に入れながぶらぶら楽しそうに話をしている夢を見、目覚めたら熱が劇的に下がっていたのだった。それを家族に話したら笑われただけだった。この手の話は誰にも話さず自分だけの秘密にしておくべきである。宇宙人に遭遇しても誰にも言ってはいけない。言うと嘘になってしまう。
 この場所を少し北側に進んでいったら不意に茶色の丸いものが跳ね上がったのでビックリ。休息していた二ホンジカのこどもが私の気配に驚き、飛び跳ねて逃げていったのだった。猪でなくてよかった。

 昼食の時の頭上。

2011年6月3日金曜日

怪しい実験2

 今夜はまた怪しい実験。かなり大き目な長方形のダンボール箱の長辺の向こうに、ありあわせの3mm厚のゴム製の版を貼り付け、そのゴム板に向けて、吹き飛ばしだけでなくホースで吸い込みも出来るブロアを使い、玄そばを勢い良く叩きつけ、殻を剥く試み。何段階にも風圧を調整出来るブロアだが、もっとも弱くしてもまだ強すぎて玄そばの殻が剥けるどころか実そのものが粉々に粉砕されてしまう。そこで、昨年電動篩のために購入したスピード・コントローラを接続、もっとモーターの回転を落として風圧を下げてみた。
 それでも殻だけ剥けた「むきみ」とか「抜き」と呼べるものは少なく、大割れ、小割れが多い上に、まだ皮が向けていないものも多いので、それをもう一度くり返したら、こんな感じ↓ 。外れたソバ殻はごく弱い風で飛ぶので排除は簡単であった。


 今後、休日などに、ゴム板をもう少し厚いものに変えたり、ゴム板までの距離や風圧を微妙に変えながらテストしていけば、適切な風圧が判るだろう。目的はそば殻を排除してきれいなソバ粉を製粉することなので、この後すぐに製粉する場合、丸い「抜き」にこだわる必要はない。

2011年6月2日木曜日

美人の上に醜男

 6月にはいってようやく仕事に追われなくなったが、疲労蓄積のせいか、眠っても眠っても眠れる。
 直径30cmの石臼は手碾き用として、33cmの方を電動化しようと思い、今夜、少し手で回したり、実際に玄そばを碾いてみたが、悲しいことに下臼が妻の実家から、上臼がTさんの庭から拉致して来たものなので、擦り合わせがぴったりしていない。その上、上臼が歪んでいるのに気づいた。ある場所では高さ11cmなのにその反対側では高さが12cmある、(ーー;)
 ジスクグラインダで削って修正できないこともないが、舞い上がる砂埃が凄くて塵肺になりそう。あまり気が進まない。
 それに下臼が、材質が硬くて気泡の多い溶岩で、なおかつ形も溝も実に端正で美しいのに比べ、下臼は歪んでいるばかりでなく灰色の田舎っぽい安原石で、まったく洗練されていない。重ねてみると、まるで美人の上に、醜男が載っている感じで許容できない光景です。
 やはり妻の実家に上臼の家探しに行かねばならない。が、義母が先日転んで肋骨を折り入院してしまったので、当分、家探しには行かれない。モーターとギヤヘッド、台の材料のなど準備は先行して進めておこう。
 それにしても、モーターよりギヤヘッドの方が高いんですね。電動化は京都の辛汁さんの 「蕎麦・蕎麦屋好きby辛汁」方式をそっくり真似させていただく予定です。