しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2015年10月15日木曜日

ハイブリッドで雑多な種子

広い畑のソバを昨日で刈り終え、残っていたネパールのソバを今日刈り取って、ようやくソバ刈り作業終了。

ネパールのソバは美味いのかどうか判らないけれど、玄ソバの形質、発芽して花が咲いた状態のそれぞれの株の、日本のソバよりもさらに個性的なことに驚きました。
花の色も、白、薄いピンク、濃いピンク、赤など変化に富んでいますし、ソバの実の形も小粒あり、大粒あり、稜の尖ったの丸みを帯びたの、ひとつひとつに特徴があって拡大鏡で覗いていると実に楽しいです。
品種改良にはこういうハイブリッドで雑多な種子が役に立つのでしょう。
ただし交雑の危険があるので、どこでも種を播く訳にはいきません。

2015年10月13日火曜日

とりあえず今年の反省をメモ

いよいよ昨日から大きい畑のソバ刈り取り作業開始。およそ2/3刈って、明日一日で終わるかどうか。好天が続いているうちに雨にあわせず脱穀まで持ち込みたい。

ソバが畝と同じ方向に傾いたり寝たりしているので、実に刈りにくい。
東西に長い畑なので畝を東西にしているが、風の方向を考えると畝は南北にした方がいいのかなと考えてしまう。
窒素が過ぎたというか、水分が多すぎたというか、やはり丈が伸びすぎたが、前半に着いた蕾が受粉しなかったために種子を作る生殖成長にすんなり切り替わらず、栄養成長が続いて丈が伸びたのかとも考えてしまう。
いずれにしても、来年度はもっと播種量を減らさないと、茎が混み合いすぎているのも徒長、倒伏に関係があるだろう。

二年続きの盆過ぎの秋雨前線出現で多雨日照不足が祟りました。
来年もそうだったら信州はソバ栽培に不適な土地になってしまうかも。

2015年10月9日金曜日

天候不順対応の栽培

小粒種2種類、宅地2区画分、徒長して畝なりに倒伏したので刈り払い機も使えず、ひたすら手刈り。午前、1区画、午後一区画刈り、先日脱穀して空いたビニールハウスへ持ち込む。
寝かせて乾燥ではなく、立てて乾燥したいので、不用品ということでいただいてきた稲用の旧式の重い鉄の三脚を立て、足に横棒を固定してそこにソバを立てかけることに。

それにしても遅くに受粉したためか、黒化した粒が少ない。
どうも天候不順対応の栽培に切り替えた方がいいのかもしれない。

2015年10月8日木曜日

多収穫を目指しているわけではないし

9月28日に早刈りしてビニールハウスで乾燥させていたソバ、自家用の稲刈りをしているうちにかなり乾燥したみたいなので棒で叩いたらバラバラ落ちて、あっと今に脱穀終了。茎や葉のゴミの山を粗い篩に通し、さらに唐箕にかけ、水分計で測ったら14,5%で焦りました。ビニールハウスでの乾燥は雨に当たらないからいいものの、過乾燥に注意しないと。
収量は15kg。面積がおよそ50坪くらいなので、反収は90kg。
天候が最悪だった割りには多いが、早刈りしたせいもあり、パンパンに身が入って真っ黒なソバの実は少ない。むしろ後熟してようやく茶色っぽくなった程度の実が多い。
ま、多収穫を目指しているわけではないし、でんぷんが多い玄ソバより未熟なソバの方がおいしいという説もあるので、とにかく碾いて蕎麦にして食べてみなければ何とも言えない。

先日、無名の在来種を3,5kgほど入手。奈川在来にかなり似ているが、それよりさらに小粒な感じ。
イノシシの被害が多くて今年度は栽培を断念した農家の貴重な玄ソバ。収穫間際にはソバ畑が黄金色に輝いていたのだそうです。

2015年10月7日水曜日

判断に苦しみます

7月25日前後に播種した、小面積に試験栽培程度のこつぶのソバ2種類、例年ならもう刈りごろなのだけど、今年は刈れない。
ネパールのソバも実入りが悪いが、こちらは味は期待していなくてまさに雑種の種子更新のつもりだから種が取れればいい。
開花前半の多雨日照不足で受粉しない花が多く、その後好天になってから実が付いたものが膨らんではきているが、なかなか黒くなってこない。
大きい畑があるので遊びの小さい畑はさっさと片付けてしまいたいのに、困ったものです。
霜が降りるぎりぎりまで待って刈る、霜が降りてタイムアウトということなのか。神経戦&持久戦です。

2015年10月5日月曜日

むむむ

さるソバ研究者の1954年の研究発表の序文のなかの一文……
また蕎麦は播種にあたっては、普通に厚播きが奨励されているのであるが、これは枝の分岐を制限して、開花、結実の斉一を期する手段でもあろうが、斯うした耕種方法は多年の経験から案出されたものであって、未だ十分なる基礎的解釈が下されていない実情である。
そして研究結果の要約では……
もっとも大切な花房は主茎に着生したもので、主茎ⅥからⅩⅠⅤまである。第一次側枝、第二次側枝は開花期が遅れるので好ましい花房は着けない。従って、栽培に当たっては枝をつけるような播き方は不得策である。 
ぎゃ、私は枝をたくさん着けるような栽培を心がけてきたのですが、いけなかった?
ところが、続いての肥培管理の研究では、無肥料区、標準区、標準の2倍区での開花結実を調べた結果、
開花数は無肥料区379,2、標準区483,2、標準の2倍区516,8。
結実数は無肥料区を100とすれば標準区182、標準の2倍区248。
と書かれている。
しかもデータを見れば、主茎の開花数、結実数は各区あまり変化は無く、第一次側枝、第二次側枝の開花、結実が増加してトータルの数字を押し上げている。
ということは、ある程度栄養状態が良ければ、第一次、第二次側枝の開花結実に期待してもいいということになる。
むむむ。

2015年10月3日土曜日

羨まし

石臼師匠から電話。師匠の玄ソバを供給している畑が昨夜の雨でまたまた倒れたとのこと。その一方で、さほど離れていない別の耕作者のそばはまったく倒れていないと。
同じ地域でも、隣り合った畑でもそういうことは大いにありうる。

そばの産地で、今、花盛りの場所は豊作だろうと思われる、秋雨前線に悩まされない作型の標高の低い関東や西日本の産地が羨まし。

自家用水田の稲刈りをしている間に、ビニールハウス内に立てかけてある早刈りそばが乾燥してきて、触っただけでぼろぼろ落ちる。早く落とさなければ。

2015年10月2日金曜日

試験的に

天日干しではなく陰干しに言及している蕎麦屋さん、3軒。
しかし、自店のそば粉すべてを陰干しの玄ソバというのは不可能なはず。試験的にということだろうが、その結果についての明確な感想や意見はどこにも見当たらない。

2015年10月1日木曜日

やはり

8月後半から9月いっぱいの長い期間、昨年より今年の方が日照不足が深刻。