しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年2月26日土曜日

今日は狸!

 昨日に引き続いて、今日は狸を目撃。ブルーシートに隔てられた1mほど向こうを、何かが歩いてゆくので猫かと思ったが、振り返って視界に入ったその後姿が猫でも犬でもない。向こうも振り返ってこちらを見た。「何見てんだよ」といった表情で私を見ていたが、紛れもなく狸である。わが家の家庭菜園から50mくらいしか離れていない場所なので、あるいはわが家の食べごろになったスウィートコーンやイチゴを食べてしまった狸と同一人物、いや同一狸である可能性が高い。車にカメラを取りに行く間もなく、狸は悠然と土手のニセアカシアの林の向こうに姿を消した。
 田舎とはいえ結構町に近い場所なのだけど、いよいよわが町が荒野になる日も近いのかもしれない。もっとも狸は人家に近い場所に住まいを構えるらしいが。
 何にしてもこの通りはシャッター通りから更に進化(?)して更地通りになりつつあるので、そのうちに猪も鹿も熊も現われるかもしれない。

2011年2月20日日曜日

言葉の酸素不足

 今日は妻の実家へ届けるため、今にしては珍しく6人家族なので1kgの蕎麦打ち。珍しく気持ちが集中してきれいに切れ、打粉を落としても切れてパラパラ落ちる蕎麦がほとんど無い。いつもこうだと気分がいいのだが。
 今年の夏から半年の間、ウェブ上で蕎麦の万博が開催されるというメール着信。ちょうど蕎麦の種蒔き準備の頃にスタート出来るので、それから冬の蕎麦打ちまで、専用の蕎麦ブログを設置して参加しようかな......(ーー;) 蕎麦を3種類も栽培してみようなんて、正気の沙汰ではありません、てへっ。
 夕食後、昨日届いた知人の句集を読む。これはと思う句を書きとめながら読み進めたが、途中で書きとめるのをやめた。素人が評を述べるのはおこがましい上に、やはり俳句に対する苦手意識が頭をもちあげて来たから。
 五七五、17音と、五七五七七、31音とで、どうしてこんなに違うのだろう。なぜか31音にはつき合えるが、17音にはつき合えない。あまりに言葉が少なすぎて窒息しそうになるというか、言葉の酸素不足で過呼吸に陥りそうになる。

2011年2月19日土曜日

自分の体を使って人体実験

 今月5日から、夕食後にダッタンソバ粉をティースプーン一杯(ほぼ5g、ルチンが100g中に1500mg含まれているとして、5gで75mg摂取できる計算)、お湯に溶いて飲むことと夜九時ごろの定期的血圧測定を始めて、ちょうど2週間。自分の体を使った人体実験なので、非常に分りやすい。
 飲み始めてずっとほぼ125-80前後と安定していて、12日の30cmの積雪を軽トラックで4台片付けた日だけが135-87と上がった。
 ルチンは水に溶けやすく、水だとルチンがケルセチンに変わって苦くなるのでお湯に溶いて飲んでいるのだが、それにしても水溶性なので案外即効的に効いているのか? とにかく上が140台というのがまだ一日も無い。
 いずれにしても血圧を下げるだけでなく、毛細血管も強くし、さらに血糖値も下げたり、コレステロールも減らしたり、そのルチンが普通のソバの100倍というのだから試してみる価値はあるだろう。
 ただし、ダッタンソバの栽培には懐疑的になってきた。ダッタンソバ粉で購入する方がずっと楽ちんで安いのである(泣)。
 先日少しだけ石臼で碾いてみたが、その余りの歩留まりの悪さに一挙に懐疑的なったのだった。ただし、同じ会社のダッタンソバ粉とダッタンソバの玄ソバであるのに、自分で碾いた粉は黄色味が薄く、しかも水で溶いて飲んでみてもまったく苦くないのである。うーん??
 苦味がある、無いというのは結構聞くが、どうも品種の違いなどではなく、栽培や製粉の仕方で異なって来るようだ。
 とりあえずは100日分くらいはあるだろうから、それまで飽きずに記録を続けよう。
 栽培するかどうかは、7月末までに決めればいい。

2011年2月17日木曜日

怪しい実験

 そういえば、昨日、Tさんにもち米の玄米をいただいてきたのだったが、昨年秋にTさんから必要量を購入してあるので、頂戴した分は余ってしまうことになる。ただし今年は病気治療に専念するTさんは水田をまったく耕作しないので、今年の秋にはこれまでのようにTさんからもち米を購入できない。
 ということで、Tさんから昨日頂いたもち米玄米を用いて、ひとつ実験をしてみることにした。
 酸素などを透過させないガスバリア袋の大きめのものがないし、あっても高いので、簡単にガスを通してしまうポリではなく、どれだけガスを通さないかは不明だが、厚手のビニール袋に玄米を詰める。袋の口をシーラーで封をする前に、使い捨てのカイロをふたつ、揉まずにそっと袋の内側に貼り付け、それから袋を押してできるだけ空気を抜いてから、シーラーで封をする。
 これで、使い捨てカイロの主成分である鉄が袋の中の酸素を取り込みながら酸化するので、袋の中の酸素が少なくなって、完全に真空とまではいかなくてもそれに近い状態になる。玄米も酸素が少なければ酸化がゆっくりなので劣化が少なくなる。
 原理的には脱酸素剤も使い捨てカイロも同じようなものらしい。その上、脱酸素剤は小袋用が多く、内容量が15kg、30kgといった大きな袋用だと使い捨てカイロの方が価格的に安くなる。
 と、実はこれ、玄ソバを劣化させずに保管するための実験なのでした。すでに空気が減って真空パックに近い状態になってきています。あとは出来るだけ夏の高温を避けられる場所に保管すればいいはずです。

2011年2月14日月曜日

病膏肓蕎麦吉君

 どうも病膏肓に入ってしまい、このブログにソバ・蕎麦のことばかり書きすぎて、読みに来て下さる皆様にはさぞかし鬱陶しかろうと思います。
 そこで蕎麦がらみのことは別の場所に書いた方がよかろうとTwitterに続いてFacebookにもアカウントを取得し、中に入って探索してみた。
 が、後者は前者以上に使いにくい。チンプンカンプンである。
 というか、どちらも私のニーズに合わない。
 いや、私の方が旧式なので合わないというのが正確。試しにFacebookで出身高校と大学と卒業年次を入力して仲間がいるか検索してみたが、だれひとりヒットしなかったのはなぜ? 同世代はTwitterもFacebookもまったくしていないということなのだろうか。こんなくらいだったら、Myspaceの方が面白いかもしれない。
 むしろTwitterに蕎麦吉君がいたら、もう一度Twitterに登録しなおしてフォローし合った方が良さそうです。

2011年2月10日木曜日

一応、在来種

 今夜もさるウェブへ行っていろいろデータを見て、必要なものはコピーした。居ながらにして全国のデータが入手できるなんてしあわせである。図書館に行っても無かったり、あってもデータが古すぎて使えないが、現在どこに何があるかということまで判明するので、これほど便利なことはない。

 絶版品切れの新書を100円送料250円で注文。たまに本代1円送料250円というのもあるが、1円ではちょっと注文しにくい。

 手に入るはずも無い「T在来種」が本日郵便で到着。脱穀したまま葉や萼などがついたままなので、蜜柑などが入っているネットに入れて手で揉みながら葉や萼などを細かくして排除し、さらに紙の上に広げて実の入っていないものや変型したものなどを取り除く。1000粒数えるのは面倒なので、500粒数えてその重量を測り、それを2倍する。これを1000粒重といい28gあった。まずまず小粒な方。
 驚くべきは殻を剥いたむきみを口に入れてその味を見た時。普通は感じない苦味、えぐみを強く感じた。やはり、相当個性的。その県の蕎麦掻きにしてのセンサーを使った味覚評価でも「「苦味」「苦味コク」「旨味」「旨味コク」などが比較された3種類に比べて桁違いに強い。それだけ風味が強いらしい。精選後57gあるので2000粒ちょっとはある。これは他の種類とは別の場所で種取り用に隔離栽培しなければ。
(道楽もここまで来ればほとんど病気。今年はもうこれくらいにしておかなければ......)

2011年2月7日月曜日

今年は少しタイヘン、でも

 ダッタンソバ粉5gを熱湯に溶いて飲むのを始めて、まだたった4日目だがなぜか4日とも125-85前後で安定している。これは絶好調な数字。
 ついこの間まで135-105とか、下が高く最高と最低の幅も狭かったのだけど、さて?

 ルチンやケルセチンで検索していて、「ルチンは水溶性なので飲んで一時間後には血液がサラサラになる」とかいう、ダッタンソバ茶だかの商業ウェブの記事も目にしたが、まさか、そんなに即効性があったら処方される薬以上の効能ではありませんか(眉に唾)。
 種も届いたことだし、この夏はダッタンソバも少し栽培してみることになるだろうが、心配だったのは普通のソバと交配してしまうのではないかということ。
 確か、どこかで普通のソバとダッタンソバを同じ畑で栽培すると、普通のソバが苦くなると言う記事を読んだ記憶がある。
 しかし、ダッタンソバは自家受粉、普通ソバは他家受粉であることを思い出した。また、蕎麦大学の主宰者のダッタンソバに関する著作のなかに「ダッタンソバと普通ソバは受粉の仕方が異なるので同じ畑で栽培しても交配しない」という記述を見て安堵した。
 ダッタンソバと、純粋な在来種を選抜するための種はもともとの菜園に播種し、食用の在来種はソバ栽培用に借りた花園2,3,4号地へ播種、改良種のなかではいちばん風味が強いらしい茨城方面の大粒種はTさんの共同栽培畑へ播種。と一応の青写真は頭の中に出来ている。
下の写真左側の3粒は在来種本来の姿、右側は交雑した改良種と思われる3粒。
 こうしてマクロ撮影してみれば、まったく別のソバであることが誰の目にも明らかなので、左側の小粒ながら稜が尖っていなくて実がふくらんでいる粒だけを選別して播種、在来種本来の純粋種へ少しでも戻そうという魂胆なのです。
 110207nzairaisennbetsu.jpg
 目論み通りには進行しないでしょうね。でも、乗りかけた船です、やってみます。
 どうしてそんなことに夢中になるのかって?
 どうも20世紀半ば以降は改良品種が在来種を駆逐した転換点だったようですが、改良種は収量を重んじた改良であって、小粒で収量の上がらない在来種の方が風味が強い=おいしいらしいのです。
 Tさんが今年休んでいる間に、美味しいソバを栽培しておきたい。それにしても病気療養に専念するTさんを欠いた共同栽培畑の、その広いこと。1000坪ななくても900坪以上。ひとりではとても手に負えない。
 新たに共同栽培する人を探すか。蕎麦大学の受講生に参加を呼びかけるか? それともひとりで栽培できる面積だけ播種して、その他の場所は雑草を生やさないために定期的にTさんのトラクターで耕運するか。
 まさか、Tさんが父親と同じ病気になるとは夢にも思わなかった。
 つべこべ言いながらもTさんは兄弟や親戚よりも頼りにしていた兄貴分だったし、同じ頃に同じように蕎麦打ちとソバ栽培にはまって、どんなに話しても話が尽きない唯一無二の存在だった。
 Tさん、今年は少しタイヘン、でも、がんばろうね。 

2011年2月6日日曜日

ただの種萌え

 昨年までは栽培したソバの品種は1種類だったが、今年はすでに3種類が手元にあって、ややこしい。
 第一、どの品種が美味しいか比べてみなければならないので、いよいよ四年前に庭から発掘して再生しておいた石臼を使い始めた。しかし、かんじんの碾けた粉を受けるのがプラスティック製の盥だったが、直径が石臼より10数センチくらいしか大きくないので、あまり沢山の粉を溜めておけないし、間隙が狭くて臼の出し入れがしにくい。
 そこで、自宅にあった板材を加工して四角い容器を作ってみた。
 使い勝手はどうかと、今年播いてみるかもしれない茨城の品種を少し粉に碾いてみたが、最初のそば殻を取る粗挽きの段階で、そば殻や実の割れたものがバシバシ外に飛び出してしまった。その後のゆっくり粉を碾く際には飛び出さないのだが、そば殻を取る時には「物入れ」にたくさんのソバを入れて回転も早くするので飛び出してしまう。
 結局、四方を囲む板を現在の倍くらい広いものに張り替えた方がよさそう。
 これから、いろいろ試し碾きをする場面が多くなるので、こんな古物品でも役に立つ。電動石臼もあるが、自分の感で手碾きする面白さが分って来た。同じ玄ソバでも碾き方でいい粉にも悪い粉にもなる。
 どうやらソバも米と同じで、手刈りして天日乾燥したものと、コンバインで収穫して乾燥機を通したものでは別物と考えた方がよさそう。そして、どちらもおいしいのは穀物の段階で水分16%。
110206ishiusutebiki.jpg
 ということで、これがおんぼろ石臼と、手碾きしたそのソバ粉。
(実は昨年11月初めに届いたのだったが、うっかりしていたがこれは昨年秋の新しい玄ソバではない可能性大。かの地は当地より温暖で播種時期、収穫時期が遅く、刈り取りや乾燥の真っ最中だった。その上、この品種はそば殻を外したむきみの甘皮がもっときれいな緑色のはずなのに、やや薄い。古いせいか、あるいは新しくても刈り取り時期が適期ではなく刈り遅れて甘皮の緑が薄れたとも考えられる)。
 そこで、粉にして試食してみようということに。早速打ってみたら、信濃1号より粘りが強いのを実感。さらに、いかに玄ソバであっても一昨年のものだとすれば、その割には風味が残っていた。これが新ソバであったら、どうであろうと期待させられる。
 うーん、この品種も作ってみたいが、先日入手した在来種も作ってみたいし、同じ畑では交雑してしまうし、悩みます。
 この在来種は交雑しているのが見た目にも明らかなので、手作業で在来種固有であろうと思われる粒だけを拾い出し、それを採種専用に少し播いてみて、その採れた種を翌年、食用に栽培する。
 なんだか気の遠い話。というか素人がすることを超えて、ほとんどcrazed。
 あるいは今風に「種萌え」か、ちょっと前風に「種フェチ」= 植物の種をみると見境がつかなくなる病気??  いや、ただの種萌えおじさんに過ぎません。ウァーン・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ナクナ

2011年2月5日土曜日

いろいろ、あり過ぎ

 トラブルで未着だったダッタンソバの種とソバ粉が到着。早速、粉の方をスプーン半分を水に溶き、飲んでみた。確かに苦いが、センブリのように我慢できないほどの苦味ではない。次はやはりスプーン半分を熱湯で溶かして飲んでみた。苦くなくてとろりとした感じだが、蕎麦のような風味は薄い。
 あとは実にマイクロウェーブを当てたものと当てないものの比較もしてみたいが、これは後日。
 ということで、早速、今夜から毎晩スプーン一杯をお湯に溶いて飲むのと血圧測定を開始。500gなので一日5gとして100日分。続くかどうか分らないが、自分の体で実験してみる。ソバ茶などより、粉を溶いて飲む方が効果的とおもうのだが、さて。
 午前中に、昨日最終的な検査と説明を受けてきたTさんから電話があり、相談したいことがあるというので、Tさんの家へでかけた。
 骨への転移は無かったということでほっとしたが、予定通りでも治療が6月までかかるので、借りていた水田は返還したが、一枚だけ返さずに残した水田を私に一年だけ作ってほしいと言う。11aか12aの比較的小さな水田である。これは何とかしてあげなければならない。Tさんのトラクターと田植え機を借りれば出来なくもない。
 困ったのは共同でソバを栽培していた畑である。これは30aはないが、27aくらいの大きな畑。これはひとりでは栽培しきれない。ただトラクターで草ぼうぼうにならないようにしておくくらいはできるが。ソバ栽培参加希望者でも募るか。

2011年2月4日金曜日

春の兆し

 ちょっと寒気が緩んだだけで、だいぶ体感温度が異なる。
 このあたりは典型的な内陸気候なので、雪も降らず乾燥しているが、乾燥しているうちにrhubarbの枯葉を片付けたほうがいいかと、昼前に一時間ほどぽっかり暇が出来たので、行って少し枯葉を片付け始めたら、あれっ?

110207crimson.jpg

 凍み枯れもせずにこんなかわいい芽が生きているではありませんか。
 いかに中国ロシア国境の川沿い原産で寒さに強いとはいえ、マイナス20℃近い朝もあったはずなのに、すごい生命力です。
 それにしても本当にいい色で、redというよりもcrimson。
 そうそう、枯れ葉が残っている方が少しでも株元の保温になるだろうから、3月彼岸頃までは枯れ葉を片付けず、そのまま放置しておいた方がいいだろう。
 
 しかし、これ、たとえばこのあたりの独活のように、株にどんどん土をかけていって、茎がある程度伸びてから、盛った土を崩し、茎を掘り出したらどうなるだろう? 真っ赤で柔らかな茎が採れる? いわゆる「軟化栽培」である。5株くらいテストしてみる価値はあるかもしれない。3月に忘れなかったら。(今年は第一、この品種の選抜もしなければならない、出来るかな)

2011年2月2日水曜日

風邪もひかずに

 妻がまた風邪を引いた。人の多い場所で仕事をしている関係でインフルエンザ予防ワクチンは打っているが、同僚で風邪をひいたひとがいると、じきに気を受けて風邪をひく。まるで気持ちで風邪をひいてしまっているように見える。
 私はいつ風邪をひいたか記憶に無いくらいだけど、ここ数日はちょっと危なかった。何となく鼻がむずむず。考えてみれば風邪をひいたひとが作ったご飯を食べているのだから、風邪がうつって当然で、これで風邪を引かなければ「ばか」である。でも、何とか、結果として風邪をひかずに済んだらしいので......そうか。
 注文しておいたN在来の玄ソバが届いたので、虫眼鏡でのぞいて観察したが、磨きをかけられてしまっているので、ちょっと不都合。
n_zairai50%.jpg
 殻の色は黒くなく茶色が多く、稜が鋭くなく、粒は小粒なので確かに在来種かと思うが、中には黒くて稜が思い切り尖っていてやや大きめなのが混じっている、これはどうも近年の栽培種が交雑している感じがする。
 1kgだけ製粉してみることにした。量が少ないので、手碾きの石臼に挑戦することにした。
 いつだったか、再生した石臼の登場である。その時、このブログに書いたはずだが、わが家に昔からあるが、芯棒も取っ手も無くなって庭の踏み石になっていたのを発掘し、洗って芯棒と取っ手をつけ、上臼の縁が欠けているのを無神経にもセメントで修理したものだった。
 あ、2006年10月22日の記事でした。
 石臼で碾き始めてちょうど2時間で麺を切り終え、ゆでて食してみました。期待に反して、味はそこそこあるが香りほとんど無い。
 そうか、コンバイン収穫の刈り遅れ、乾燥し過ぎの玄ソバであるな。コンバインでの収穫の欠点は、葉や茎がかなり枯れないと収穫作業に入らないことだ。どんなに世評の高い品種でも、刈り入れその他の作業が適正でないと風味も何もなくなってしまう。ことに刈り遅れは香りを失う。味があっても香りの無い蕎麦はまずい。ちょうど、おいしいリンゴが甘味と酸味が互いに競り合い、拮抗して、味の濃いおいしいリンゴになるように、蕎麦も味と香りが互いにせめぎあうようでないとおいしくない。
 やはり、手前味噌ならぬ手前蕎麦がいちばんか。真夏から秋にかけて汗と埃でびっしょりになるのも、この風味のためだけ(バカですね)。
 ひとつ発見。石臼で製粉したソバ粉は機械製粉より粉がふわふわしていて手触りがいい。
 どうもしかし気に入らないのは、殻の付いたもの碾くと、殻の細かくなったのが混入すること。それが田舎蕎麦だと喜ぶ人もいるけれども。
 専用の機械は高額で個人が趣味で購入できる金額ではないし。
 さて、何とかならないかとずっと考えていたが、数日前に閃いた。
 昨年秋に自作した電動篩同様、ある電動工具を利用して殻が剥けそうな気がするのである。
 ちなみに専用の機械は、簡単に言えば高速回転する羽根でものすごい勢いで飛ばし、ゴムの板に衝突させて、その衝撃で殻がはずれるという仕組みであるらしい。
 うーん、あの電動工具のほとんどが使えそうな気がしてきました。今年の秋の収穫までに研究しておこう。羽根の回転数が固定されたものと可変タイプがあるが、やはり可変の方が衝突のスピードを変えられていいだろう。定価1万なにがしだが、実売価格は8000円代。これで殻が取れたら画期的である。
 さて、いよいよ編集作業。仕事や道楽、いろいろしながらの作業なので時間がかかります。
「君は書くことに専心できないのか?」
 へへ~ッ、<m(__)m>