しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年2月6日日曜日

ただの種萌え

 昨年までは栽培したソバの品種は1種類だったが、今年はすでに3種類が手元にあって、ややこしい。
 第一、どの品種が美味しいか比べてみなければならないので、いよいよ四年前に庭から発掘して再生しておいた石臼を使い始めた。しかし、かんじんの碾けた粉を受けるのがプラスティック製の盥だったが、直径が石臼より10数センチくらいしか大きくないので、あまり沢山の粉を溜めておけないし、間隙が狭くて臼の出し入れがしにくい。
 そこで、自宅にあった板材を加工して四角い容器を作ってみた。
 使い勝手はどうかと、今年播いてみるかもしれない茨城の品種を少し粉に碾いてみたが、最初のそば殻を取る粗挽きの段階で、そば殻や実の割れたものがバシバシ外に飛び出してしまった。その後のゆっくり粉を碾く際には飛び出さないのだが、そば殻を取る時には「物入れ」にたくさんのソバを入れて回転も早くするので飛び出してしまう。
 結局、四方を囲む板を現在の倍くらい広いものに張り替えた方がよさそう。
 これから、いろいろ試し碾きをする場面が多くなるので、こんな古物品でも役に立つ。電動石臼もあるが、自分の感で手碾きする面白さが分って来た。同じ玄ソバでも碾き方でいい粉にも悪い粉にもなる。
 どうやらソバも米と同じで、手刈りして天日乾燥したものと、コンバインで収穫して乾燥機を通したものでは別物と考えた方がよさそう。そして、どちらもおいしいのは穀物の段階で水分16%。
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 ということで、これがおんぼろ石臼と、手碾きしたそのソバ粉。
(実は昨年11月初めに届いたのだったが、うっかりしていたがこれは昨年秋の新しい玄ソバではない可能性大。かの地は当地より温暖で播種時期、収穫時期が遅く、刈り取りや乾燥の真っ最中だった。その上、この品種はそば殻を外したむきみの甘皮がもっときれいな緑色のはずなのに、やや薄い。古いせいか、あるいは新しくても刈り取り時期が適期ではなく刈り遅れて甘皮の緑が薄れたとも考えられる)。
 そこで、粉にして試食してみようということに。早速打ってみたら、信濃1号より粘りが強いのを実感。さらに、いかに玄ソバであっても一昨年のものだとすれば、その割には風味が残っていた。これが新ソバであったら、どうであろうと期待させられる。
 うーん、この品種も作ってみたいが、先日入手した在来種も作ってみたいし、同じ畑では交雑してしまうし、悩みます。
 この在来種は交雑しているのが見た目にも明らかなので、手作業で在来種固有であろうと思われる粒だけを拾い出し、それを採種専用に少し播いてみて、その採れた種を翌年、食用に栽培する。
 なんだか気の遠い話。というか素人がすることを超えて、ほとんどcrazed。
 あるいは今風に「種萌え」か、ちょっと前風に「種フェチ」= 植物の種をみると見境がつかなくなる病気??  いや、ただの種萌えおじさんに過ぎません。ウァーン・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ナクナ

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