しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年10月31日月曜日

今年最後のソバ刈り

午後一時から一時間ほどかけて、T在来を稲刈り鎌を使って手刈りで刈り取った。面積はさほどではないが、私の身長を越えるほど伸びて倒伏はしないものの隣の通りの蕎麦にのしかかっていて、刈りにくい。しかも実はあまり付いていない。やはりチッソ過剰は草丈ばかり伸びて、実の付きは悪くなる。しかもチッソ過多で無限花序に火がついて、霜が降りるまで花を咲かせることをやめようとはしない。
チッソ過多で播種時期が早いと徒長して花は咲き続けるが実は付きにくいという、悪い見本になってしまったが、よい経験をした。



異常に丈の長いソバを刈っていったら、ようやくその西側に隠れていたルバーブが見えるようになった。今年はソバに夢中でルバーブの管理がおろそかになった。ルバーブ君たち、申し訳ない。



そうだ、強い霜が降りないうちにもう一度ルバーブ・ジャムを作っておこう。先日製造したものは母親が関東に住む弟のところへほとんど送ってしまって、もう手元に無い。
そういえば、弟が安納芋を作ったといって今日宅急便で大きな段ボール箱ひとつ送って来た。銀座に勤めながら土日に千葉で農作業をしており、しかも今年の安納芋の苗は自分で育成したという。お互いに、何という兄弟なのだろう。

2011年10月30日日曜日

手ごわい在来種(2)

28日に刈り取りした採種用のK在来の様子を見に行ったら、少しは黒化が進んでいた。しかし受粉した花が少なかったのか、実の付きがはなはだ悪い上に粒が小さい。試食できるかどうか。これでおいしくなかったら腹が立ちますけど。
それから菜園の方のT在来も観察。しぶとく緑色していたT在来も霜に遭ったせいか少し黒化してきたような気がする。明日以降、時間があったら刈り取り開始しようと思う。明日で89日、11月1日には90日になってしまう。

2011年10月28日金曜日

手ごわい在来種

189粒播種したK在来の葉が黄化し、実も少しは黒化してきた。何と今日で播種後85日になるので、半端な空き時間に行って刈り取り作業をした。といっても作業時間は十分未満。束にして8つ。立てて乾燥させながら追熟を待つことにする。それにしても何という粒の小ささ。実の付きもあまり良くない。これで風味が薄かったら誰も栽培しないだろう。
ついでに家庭菜園の方にも顔を出してみた。こちらのT在来も昨日の朝と、今朝の低温(霜)で葉がだいぶ傷んで青味を失って来ているが、まだ青い実が多く、黒化したものは少ない。いくら蝿が三匹止まったら(=黒化した実が三粒あったら)刈って良いとはいっても、なかなか刈る気にはなれないが、さりとてこれ以上置いて黒化が進むのか、強い霜に遭って枯れてしまうのか、判断が難しい。
このT在来は甘皮の緑が濃い種類であるらしいので、ひょっとするとこれももう刈り取って追熟に期待すべきなのだろうか。これはもう播種後87日経過している。さて。

25日に打った食べ比べ用の蕎麦の残りが、まだ冷蔵庫に残っていたのをうっかり忘れていた。もう丸三日も経っているが、ポリ袋から出して匂いを嗅いでみたら何ともないので、昼食に茹でてまたネギと鶏肉であたたかい蕎麦にして食べた。十割で打ったのにまったく切れず、風味も残っていていい感じの温蕎麦だった。
ちなみに、三日経っても在来種の方がおいしい。

2011年10月25日火曜日

いよいよ食べ比べ

夕方、少し早めに帰宅したので、碾いたそば粉2種類をつなぎ無しの十割で打って、食べ比べをしようと道具を出した。とはいえ、2種類打つので、そう大量には打てない。そこで300gずつ打つことにした。
この地では定番の信濃1号と、N在来、どちらも大割れを作ってそば殻を8~9割吹き飛ばして排除したものを電動石臼で碾き、60目(50メッシュ弱)で篩い、篩い残った甘皮を再度石臼にかけて碾き、同じ篩いで篩ったものを合わせた粉で、甘皮のほとんどが入っていることになり、東京風の白くて上品な蕎麦にはならないが、そば殻のホシもこれまでよりだいぶ排除できたはず。
300gでは水回しも何もちょっとやりにくいが、何とか延して切った。まだ十割の初心者なので粗碾きではなく、どちらもあっさりとつながった。

そして茹であがってザルに盛ったところ。(盛り付けが雑)



左側が信濃1号、右側がN在来。切り方が下手なのはご愛嬌(というか、ほんとうはもう少し細く切りたい)。
それで早速、試食。先ずは何もつけ、左右を交互に何度も食べ比べ。よく噛んでみる。
信濃1号も風味を感じない訳ではないが、比較すると、N在来の方が香り、味ともに強いのが実感された。
花盛りのソバ畑を思い出しながら、ふと、やはり、花の蜜がうん○臭い在来種の方が、ソバの香りも味も濃いのかもしれないと思った。私の畑でもN在来の畑は臭かったが、信濃1号は満開の時でさえもうん○臭くなかった。
9月にあちこち訪ねた在来種のそば畑も強烈にうん○臭かった。
蜜の匂いの強い、強くないの差は何によるのだろう? 

何度も食べ比べているうちに舌が鈍感になる。そういう時にはねずみ大根のおろしをひとくち口に入れると、なぜか舌の感覚が鋭敏になる。辛味大根の不思議な効用である。

(そういえば、Tさんにねずみ大根の種を上げたら、「長い畝で2通り播いたので300本くらいあるかもしれない、半分くらい持っていって」と言われた。結構長く保存できる大根ではあるけれど、150本は要りません。自分で播いたのも70本くらいあるし……)

ということで、信濃1号はすべて製粉会社に売ってしまい、N在来を全量保存することに決定。
となると、まだ刈り取りもしてないT在来と、一度試食できるかどうかしか収穫できないであろうK在来が楽しみだ。

2011年10月24日月曜日

ようやく脱穀作業終了

雨で脱穀できなかった花園2号地のソバを、乾いて来たらしいので午後になって出動し、脱穀した。
今回もブルーシートを広げた中央にソバをひと抱えほど置いて、それを棒で叩くという縄文・弥生時代の方式にした。乾燥が悪い場合はコンパネやプラスティックのコンテナなどに叩きつける方法の方がきれいに実が落ちるが、乾燥が良いとこの方式の方が能率的。
今日は先日山から切って来た棒を使ってみたが、まだ乾燥せず生な状態だったが適度な重さがあり、また棒自体のバランスが良くて使いやすい。幹と枝でへの字の形にしたのではなく、天然でへの字になっていた木で、樹種は不明だが使い心地が気に入った。来年以降もこれを使うことにする。もう少し乾燥させてから、握るあたりを滑らかにするために削ったり磨いたりして整えておこう。
途中、仕事上のお客さんが来たと呼び出しされて帰宅したので、早く終わる予定が、篩いと唐箕をかけたら、結局、午後4:30に終了となった。
収量は乾燥しない状態で45kg。宅地二区画分なので、おそらく130坪くらい。反収を換算するとどうやら100kgすれすれ。N原の信濃1号は10aあたり138kgという数字が出ているので、やはり在来種(しかも小粒)は収量が少ない。とはいえ、在来種で100kgというのは多分かなりの多収穫だと思う。ソバ栽培5年生でようやく満足できる結果になった。
これで採種用のK在来とT在来を除く2種類は脱穀作業終了です。
それにしても、今年は大面積に挑戦して何ともハードなソバ栽培でした。

昨日見たばかりだが、189粒播いたK在来が黒化が進んできたように見えた。人間の目って案外信用できない。しかし、粒が小さい。こういう小粒種は収量が少ないに決まっているので、よほど味が良くないと栽培する気になれません。

2011年10月23日日曜日

痛!

春に家族が「さといも」も栽培してみたいというので、花園3号地のソバを播いた北側に黒マルチを張り、そこに種芋を植えておいた。
その後、生育も順調で、私の身長より茎が長くなっているので、少し試し掘りをしてみようということになった。
茎を切っておいて、周囲をシャベルで掘っておいて、それから株ごと掘り上げる。こんな調子で二十数株の全部を一度に掘るのはタイヘンかもしれない。
五株掘ってコンテナに半分近くの収穫。これはすごい。
早速、こいもを皮付きのまま蒸して、つるっと皮をむいて田楽用の味噌や砂糖醤油につけて食べてみた。この食べ方、結構楽しい。

久しぶりに菜園のT在来と、水稲育苗ハウスに隔離栽培しているK在来の様子を見に行った。どちらも以前よりは黒化した粒が見えることは見えるが、まだまだ少ない。ただしK在来は受粉した緑色の実はかなり目立つようになってきている。K在来は播種した土壌が山の赤砂を盛った場所にあるので、どうもそもそも実の付きはあまり良くない。粒も小さいので、営利栽培には絶対に向かない。189粒を手で一粒ずつ間隔をあけて播いたものなので、来年度の種子用のほかにたとえ1kgでも試食用が確保できればいいのだけれど、さて。
このT在来はその県の農業試験場のデータを見ると粉の緑色が強いことと、苦味、苦味コク、旨味、旨味コク、渋味、渋味刺激ともに他県産をよりも強い。ことに苦味、苦味コクの数字は相当である。
この種を入手した時、ほんとうかと思って、手作業でソバの皮をむき、5粒くらいまとめて口に入れ、噛み砕いてみた。確かに普通のソバよりずっと苦味のようなものが強かった。これをそば粉にしたらどうなのだろう? ということで播いてみたのだけど、野菜を栽培している肥えた土だったのと、暖地のソバせいか、背丈2mを超えるくらい伸びて真っ直ぐには立っていない。がぺたっと地に這ってしまったのではなく、弓なりにしなってがんばっているので、何とか収穫にこぎつけたいもの。
多分、黒化しなくても、強い霜に遭ったら刈り取って乾燥させていいのだろうと考えている。その方が早刈りソバと同じで甘皮の緑が残るのではないか。


これはそのまだ生育中のT在来から黒化した粒を採種し、胸ポケットに入れて持ち帰ったもの。
この頃の我が家ではあちこちにソバの実が落ちていることがあって、素足で歩いていてこのソバの実を踏むと痛い。忍者の撒き菱ほどではないが、結構痛く油断がなりません。
ソバの脱穀の際などに飛び跳ねたソバの実が胸ポケットやズボンの左右のポケットに結構入って、それが家の中でこぼれたりするのですね。

2011年10月22日土曜日

いよいよ新蕎麦、\(^o^)/

N原の信濃1号より先にN在来の早刈りを試食してみようと、乾燥と磨きが済んでいる3kgほどを製粉した。
製粉機の金臼の間隔をあけて殻を割り、ハナ粉を篩ってからそば殻を風力を落としたブロアで吹き飛ばし、95%くらいのそば殻を除去、それから電動石臼で製粉。それを今回は40目の篩で通したのち、残ったわずかな量をもう一度石臼にかけ、また40目で篩った。それでも石臼が結構細かく碾いているので粗碾きという感じはしない。ややふんわりした感じのそば粉。甘皮もあまり残らない。
それで、早速蕎麦打ちをしてみた。どうも最後の加水数CC多かったようだが、それを差し引いても粘りがすごいし、色も緑が強い。
家族ふたりは温かいほうがいいと言うので、面倒なのでまた汁にネギと鴨ならぬ鶏肉をいれた鶏南蛮にすることにして、自分はざる蕎麦と鶏南蛮の両方で試食してみた。
その味はというと、ざるの方は包丁の腕が悪いのでやや太めになってしまったので、それが不満。麺の表面のつるつる感、のど越しはかなり良かったが、私は江戸っ子ではないのでのど越しよりも風味を第一に考えているので、風味を第一位に感じられなかったのは不満。風味よりのど越しが先に来てしまったのは、いつもより捏ねすぎたのが原因と思われる。
私は新蕎麦よりも1月2月の寒中の方が蕎麦の風味が良くなると思っているし、製粉の仕方、打ち方で味も変わると思っているので、今後打ち続けてゆくうちに味も変化してゆくだろうと思っている。せっかく自分で種まきから食べるまで一貫生産するのだから、その全過程を楽しみたい。

温かい蕎麦の方は、いつもは温かい蕎麦をバカにしているのだけど、温かい汁から引き上げても結構蕎麦の味がするので驚いた。あまり、温かい丼蕎麦をバカにしてもいけません。
うどんを食べるんじゃないんですから、やはり太い蕎麦ではなく、もう少し繊細な麺にしたいと思います。
ということで、次回は信濃1号を甘皮まで碾きこんだ粉で打ってみます。

2011年10月21日金曜日

疲労が蓄積しているけれど

本日は、仕事をしながら(?!)並行して二日間乾燥させたN原の玄ソバから5kgを計量して磨きをかけ、それをさらに製粉機で殻割りをし、スピードコントローラーを接続して風力を調整したブロアでソバ殻だけを吹き飛ばして排除し、その残りを自作の電動石臼で碾いてみた。
碾くのは簡単なのだが、どの篩で篩うかでそば粉が違ってしまうのが恐ろしい。どうしても蕎麦がつながることを考えて篩の目を細かいものにしてしまい勝ちになる。それで蕎麦の風味が損なわれてしまうのか、反対に美味しくなるのか、よく判らないのだ。

石臼碾きのそば粉は空気を含んでふわふわしている。そのことを先月訪問した蕎麦の打ち手に言ったら、怪訝な顔をされた。
ロール式、あるいは簡易な金臼式の製粉機で製粉したそば粉と、手碾きであれ電動であれ、石臼で碾いたそば粉は同じ玄ソバを製粉したにもかかわらず、まったく別のそば粉になってしまう。
そのそば粉を握ってみると、前者はキシキシ音がするような窮屈な感じがするが、後者(石臼で碾いた粉)はその粒子の間に豊富な空気を含んでふわふわしている。
と書いても、伝わらないかもしれないので……(泣)。

そのそば粉で新蕎麦を打ちたかったのだけれど、疲れていて蕎麦を打つだけの気力がない。
仕方なく「そばがき」にしてみたが、「そばがき」にしては篩の目が細かすぎたらしく、舌触りや食感はいいものの、風味は薄かった。
もう少し粗い篩を用いて、一回通しにすべきなのかもしれない(反省)。

2011年10月20日木曜日

豊作

本日もN原へ。残っている東側の13通りの脱穀をする。帰宅しての計量で93,5kg。合計で304.5kg。ただし二日間乾燥すれば2%くらいは減る。
正確な面積がTさんからの聞き伝えで判らないので、後日、何らかの方法で畑の面積を測る予定。そうでないと、反収が計算できない。

長友博士の「ソバの科学」にソバの灰分というページがある(229頁)。
佐々木林次郎博士によると、そばの種実全粒を分析すると、その灰分は2,74%、種実の厚皮をていねいにはいで、内部の種子のみを取り出してこれを分析すると灰分は2,13%であった。
この灰分の組成について、つまり、灰分中にもっとも多いのがリン酸で全体の48,12%を含み、約半分を占めている。カリは25,48%でこれに次いで多く、残りの半分を占めている。ついでマグネシウム(苦土のこと)、ナトリウム、カルシウム……以下略。
ソバは無肥料でいいとよく言われているが、それはチッソに限った話で、どうもリン酸、カリ、マグネシウムなどは施肥した方がいいのではないかと考えていた。ただし昨年あたりもTさんに肥料はやっちゃいけないと言われて施肥できなかった。たまたま今年は共同栽培でなく個人栽培となったので、実はN原の西半分の北半分15通りにはリン酸、カリ、マグネシウムの3種類を混合したものを施肥し、南半分15通りは無肥料とした。畑の東側、Fさんの西瓜が植えられた場所の南に13通りにもリン酸、カリ、マグネシウムの3種類を混合したものを施肥。
その結果がこの恐るべき収量となったのか、たまたま天候に恵まれて豊作となったのか。
来月くらいになれば各地が豊作かどうか判明するだろうが、何とも粒揃いが良くて、ながめているといい気持ち。
ちょっと磨きをかけて、近々画像をアップします。
それにしても疲れました。

2011年10月19日水曜日

疲労困憊

また週末に雨という天気予報なので、やり繰りしてN原のソバ脱穀に出動。
ソバ栽培のなかでいちばんきつくてバカらしくて、もう来年はソバを作るのはやめようと思う作業である。
終日、弥生時代人となって棒をソバの山に打ち下ろす。朝の内はやや落ちにくかったが、昼頃からは叩く度にバラバラとソバの実が散る。
結局、一日では終わらず、N原の西半分だけ脱穀し、篩い、唐箕をかけて精選されたソバの実を袋に入れて帰宅。家で計量してみると、合計で211,5kg。何ともすごい量である。昨年はTさんと同じ西側半分を播種して、確か、176,5kgだったはず。35kgの増収。Tさんと地主さんに上げる分が増収出来てしてしまった。しかし、東側に残っている分、13通り分が残っているのが何とも気が重い。今週はもう時間が無い。
入浴して腰に湿布を貼った。来年はこんなにたくさんのソバを栽培するのはやめ、自分が食べるだけにしよう。というか、Tさんにこの畑は来年は作りませんと言おう。

2011年10月17日月曜日

豊作の予感

一昨日、短時間の降雨はあったが、昨日の好天と適度な風でどれくらい乾燥したか、N原のソバを見に行ってみた。今日の天候がやや薄曇の気味があり、風も吹いていないため、まだ若干の湿気を感じた。試しに軽トラに少し載せて帰宅し、庭でコンパネに叩きつけて脱穀してみた。
バラバラ、結構たくさんの実が落ち、豊作の予感。


結局、両手で抱えて持てるくらいの束で、唐箕にかけたソバが5,8kgもあった。すごい。乾燥させても5kgを下回らないだろう。さすが信濃1号。この感じだと200~300kgくらい獲れてしまうかも。信濃1号でも手刈り、天日干しなのでそんなに不味くはありません。
また、二日間乾燥させた花園1,3号地のN在来は合計で41kg。50kgは無かった。やはり小粒だと収量は少ないが、まだ宅地二区画分の2号地が残っているので、同じくらいの収穫があるだろう。
じきに製粉、試食してみて、手元にN在来を残すかどうかを決めることにします。

T在来とK在来も実はついてきましたが、まだ緑色で黒い実はわずかです。どうか、もうしばらく強い霜が降りませんように。
それにしてもK在来の小粒なこと。データで1000粒重が20gを切っていたくらいだから小さい。椎葉や祖谷より小さいのではないか。味はどうか? 

2011年10月14日金曜日

雨が降る前に

雨が降りそうなので急遽、花園1,3号地のN在来の脱穀。棒で叩き始めたが朝の内は落ちにくいので、軽トラの横にブルーシートを敷き、コンパネを立てかけ、そこに直接ソバを叩きつける方法に変更。野球のバットを振る感じで腰を伸ばしたままなので楽だが、N原のように大面積のソバはこの方法だと体がもたないだろう。
唐箕で精選までしたが、まだ水分が多いので天日乾燥してからでないと計量はできない。やや小粒な種類なので多収は無理だろうが、宅地二画分で50kg近くはありそう。

2011年10月13日木曜日

何だか忙しい

相変わらず本業以外で忙しい。
今日も出かけようとしたら母親が千葉の弟にプルーンのジャムを送るという。どうせ送るのならルバーブのジャムも送った方がよかろうということで、急いで菜園に行って2kgほど赤い茎を選んで採取。



仕上げに必要なレモンがないので買って来て、ジャムにするのは母親に任せて仕事に出かけた。忙しい。

2011年10月12日水曜日

ルバーブと石臼

Tさんが白菜をあげるというので、いただきに行く途中、菜園に寄って赤いルバーブを1kgほど採ってTさんに届けた。器用なひとなので大丈夫。というか、ルバーブのジャムは男でも簡単に出来る。

ほかに必要なものがあってホームセンターへ行ったので、電動工具の売り場へ行って探すとミニ・ルーター用のダイヤモンド・カッターがあった。シャフトをみるとミニ・ルーターでなくても電気ドリルのチャックに固定できそうだったので購入し、早速電気ドリルに装着して回転させ、石臼の溝と溝の間に筋を入れてみた。結構いい感じに石の表面が荒れる。ビシャンで点々と荒らすのが良いか、両刃タタキやダイヤモンドカッターで筋をつけて荒らすのが良いのか、判断はつかないが、いずれにしてもつるつるよりはましだろう。主溝や副溝など溝を彫ることばかりが目立てではなく、その間の面をドレッシングするのも大事であるらしい。

2011年10月11日火曜日

男のレシピ:そば粉のパンケーキ

ようやくN原の信濃1号と花園1,2,3号地のN在来の刈り取りが終了。
どちらも、置く場所に困るほど刈り取ったそばの束が多い。かなりの豊作となる?

所用でTさんを訪ねると「珍しいものがあるから上がって」と言われ、お茶をいただく。
「珍しいもの」というのは、このそば粉のパンケーキ様のもの。


そば粉と小麦粉が7:3で、ほかに重曹と砂糖少々、これを水でこねてひと晩寝かせてからフライパンで可能な限りの弱火で時間をかけてじっくり焼いたものだという。
一切れ、Tさん手作りのブルーベリー・ジャムを付けて試食。素朴だがおいしい。
そば粉が余っているので作ってみたらしい。ひと晩寝かせないとふんわりしないで固くてダメだという。なるほど、近日中に真似してみよう。
そういえば、Tさんの娘さんが赤いルバーブジャムなら欲しいけれど、緑色のなら要らないと言ったという。今月後半にはかなり茎が赤くなるのでジャム用にTさんにあげよう。Tさんならジャムでも何でも作れますので。

Tさん宅からの帰路、すぐ近くの菜園のT在来を見回り。草丈2mで倒伏しつつも、まだ花盛り。
やはり野菜の跡地でチッソ分が大量に残っているのは、そば栽培には最大のマイナス要因だろう。とりあえず来年度用の種子さえ確保できればよしとしよう。


黒化はしていないが、緑白色の実は確認できるようになって来たので、まったく収穫できないわけではなさそう。

次は別の場所のビニールハウス内のK在来。ハウス内なのでミツバチなど昆虫の訪問が少ないような気もするし、温度も外よりやや高めだろうことがマイナス要因として考えられる。

こちらは少し黒い実が見えはじめているが、受粉しないまま枯れた花もあり、花びらの中から緑白色の若い実が口を尖らせて顔を出しているものもあり、面白い。ひとつの花房のなかでもこれだけ時間差がある。これも種子確保だけで十分。

2011年10月9日日曜日

画期的方法

連日、ソバ刈りと稲刈りに追われて疲労の極致。昨日、今日は妻の実家のお手伝い。留守中、妻はひとりでソバ畑に行き、5通り近くを手刈りしたという。ということは、あと8通りで大面積のN原の刈り取りが終了となる。残るは花園2号地(宅地二区画分)のN在来。T在来とK在来は採種用で小面積なので問題ない。
問題は脱穀だが、昨年までTさん指導の下で行ってきたブルーシートの上に積んで棒で叩くという縄文、弥生時代からの方法はある程度の人手を必要とし応援無しでは不可能なので、好天が続いていることだし、稲を脱穀する自走式ハーべスターでの脱穀をテストしてみることにする。これだったら、ひとりふたりでもできる。ただし乾燥がよくて機械の網や繰上げ装置がソバの茎や葉で詰まらないことが絶対条件となる。生乾きだとおそらく詰まる。よく乾燥している状態ならOKだろうから、ものは試しでやってみようと思う。

それから、石臼の目立ての方法について、ネット上のあるブログ記事でミニルーター用のダイヤモンドカッターを使うという画期的方法を発見。ディスク・グラインダー用のダイヤモンドカッターでは厚みが2mmとかあって、主溝や副溝を彫るのには使えても、その主溝や副溝の間の山というか丘の細かい溝をつけて、いわゆるドレッシングするのには使えなかった。しかしミニルーター用のダイヤモンドカッターは直径は20mmとか25mmだが、厚みは0,6mmという薄さなので、石臼の目を立てるのに使えそうである。石工職人さんが両刃タタキで繊細な溝を刻んだのを、電動工具の先端部品で出来るのであれば、まさに画期的である。

2011年10月7日金曜日

広すぎるソバ畑

霜害でソバの葉がだいぶ落ちてしまい、また黒化率も70%以上になってしまいましたので、予定より一週間早いですが、ソバ刈りをはじめました。お手伝いは1名のみ。ふたりで夕方までに西半分を刈りました。驚異的ですが、ふたりとも夜は腰に湿布を貼って早めに就寝しました。
これで一年間、何か事あるごとに「ソバ刈り手伝ったでしょ」と威張られそうです。
来年はこんな無謀なソバ栽培はやめて、自分が食べるだけにします(泣)。


2011年10月6日木曜日

ソバの成熟が急いだらしい

午前11時近く、Tさんからお茶を飲みに来ないかという電話。ちょうど仕事が一区切りついたところだったので、車で数分のTさん宅へ向かった。Tさんの家に通じる道を右に曲がる、その左手に毎年ソバが栽培されていて、通るたびに自分のソバの成長と比較観察しているのだが、今日は驚いた。そのソバは私のソバより5日くらい播種が遅かったはずだが、白いソバの花がまったく見えず、しかもまだ緑のはずの葉が変色してぐたっとなっているのである。数日前の低温、多分霜の害である。10月初めの霜なんて珍しいことだが、我が家とTさんのサトイモの葉はやはり低温の害で変色している。
しかしそこから100mくらいしか離れていない我が家の家庭菜園のT在来はといえば背丈2mにもまってまっすぐは立っていないが、横に寝たまま未だに白い花を咲かせていて、霜に遭った様子も見えない。しかもまだ色は緑だが、だいぶ着果もしてきている。
信濃1号は中間型、T在来は完全な秋型。どちらが霜に強いのか弱いのか?

午後いちばんに訪問しようとしていた家から夕方にしてくれという電話が入ったので、急遽予定変更して花園3号地に出かけ、N在来を稲刈り鎌で手刈り。ここも宅地一戸分の面積なので多分60~70坪くらいだが、一時間50分で終了。
畝間が80cmと広いので、手刈りだが思ったより捗る。
夕方、仕事先から帰宅途中に位置するN原のソバ畑に、霜害に遭っていないかを確認するために回ってみた。
そして驚いた。こちらも白い花は見えなくなってきているが、黒化したソバが目立っていて、もう刈り頃な感じだ。
日数は今日で63日なのでまだ刈り取りには早いのだが、この頃の低温続きで一気に実が充実したらしい。計算上は今月半ばの刈り取り予定だったが、早すぎて慌ててしまう。
コンバインでの収穫ならばまだ緑の葉がこれだけある状況では早すぎるだろうが、手刈り、天日乾燥では黒化率70%くらいが刈り頃といわれているので、まさに刈り頃ではないか。いや、見た目では70%を超えているような気さえしてくる。



刈り遅れて風味が落ちるのは困るので、いっそ刈ってしまおうかと思うが、土日は稲刈りの手伝いを頼まれている。面積が大きいので、明日と10日に半分ずつ分けて刈り取り作業をした方がいい。うーん、何ともきついスケジュール。ここは鎌で手刈りは無理なので、草刈り機で刈り払ったものまとめるという方法で進める。

2011年10月4日火曜日

ただの雑草のよう

ここ数日、どうもただならぬ寒気と思っていたら、花園3号地のソバの北側に植えたサトイモの葉が変色していた。霜、あるいは寒気のせいであるらしい。
信濃1号とN在来はこの地の気候には合っているが、T在来とK在来は暖地の産で完全な秋型であるので、まだ花盛りが続いていて、このまま強い霜に遭遇したら種も採れずに終わってしまう可能性もある。

朝の内、早刈りする予定だった花園1号地のN在来を手刈りした。宅地一個分で、隅に長ネギとルバーブを植えてあるのでソバはほぼ50坪くらいだが、一時間三十分ほどで刈り取り終了。
刈って寝かせてみると、何だかただの雑草のようにしか見えない。これで10kg、20kgのソバの実が付いているのだろうか。


もっとも面積の多いN原の信濃1号は半ば頃が刈り取り適期だが、強い霜が降りれば刈り取りを早めなければならない。今年の気候も結構極端なので心配。

2011年10月3日月曜日

タデ科の秋


前線が通過してから何となく秋めいて、遠くが良く見えるようになって来ました。

そういえば、タデ科ダイオウ属の赤茎系のRhubarbの幾株かが、気温の低下を受けて素晴らしくCrimsonな色合いを帯びて来ました。やはりアントシアニンの生成は気温の低下を待たなければならないのが普通。
稲刈りだのソバ刈りだのが一段落したら、ジャムを作りましょう。

先ほど蕎麦打ちをしました。
女性陣から「あたたかい蕎麦がいい」とのリクエストなので、二八で打ちました。粉は信濃1号と常陸秋そばのちゃんぽん。

2011年10月1日土曜日

カウントダウン


いよいよ、N原の信濃1号も花が少なくなってめっきり華やかさを喪失。こうなるとソバもただの草の実ですが、草の実も大量に集まるとそば粉になって蕎麦になる、この不思議。
花園1,2,3号地のN在来はもっと黒化が進んでいて、もう刈り取りへのカウントダウンが始まっている感じ。刈り取り適期の判断がむずかしい。

それにつけても、T在来とK在来はいまだに黒い実もあまり見せず、白い花満開のまま。
暖地のソバはもっと早く播種すべきなのだろうか?
長友博士が日長反応に関して書かれている部分を再読してみなければ。