しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。
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2012年12月23日日曜日

冬枯れ


久しぶりに自家菜園に行ったが、凍みたルバーブと冬枯れたオヤマボクチくらいしか見あたらない。



これを見ると、種や株を探して山中をさまよった五年前を思い出します。

2012年2月18日土曜日

真夏においしい蕎麦

明日のピンポイント天気予報、最高気温0度、最低気温-13度。

こんなに大地が凍みていても、枯れずにいる赤茎系Rhubarb(ルーバーブ)の若い芽。実に感心してしまいます。ちなみに緑茎系は完全に枯れてしまって生きている芽はまったく見当たりません。

こちらはすっかり冬枯れしているオヤマボクチ。もう不要なので

寒いので自分だけの蕎麦を打とうと思ったら家族の分も要求されたので、仕方なくまた二八蕎麦。しかも彼女らはこの時期は温かい蕎麦に決まっているのでやや太めにした(泣)。


打った蕎麦を、100円ショップで購入したパスタケースに入れてみた。円筒形の立てるパスタケースが多いなか、縦置きも横置きも出来てフタで密閉できるこのケースは、自分の分だけ蕎麦を翌日まで冷蔵庫に保存できるので気に入りました。
三つ重ねて、三階建ての蕎麦(それにしても太い。この頃、年のせいか太い蕎麦や噛む蕎麦が苦手になって来ました。細くて、啜り上げるだけで蕎麦の「香り」が鼻に抜ける蕎麦がいいですね。あとは3回噛んで「味」と「コシ」と「喉越し」が感じられる蕎麦。


一番下のケースは冷蔵庫に入れておいて、明日、ひとりでざる蕎麦、あるいはねずみ大根をたっぷりおろして越前おろし蕎麦。
真夏の暑~い日にキュッと冷やしたおろし蕎麦!! 今年こそは真夏においしい蕎麦を打たなければ。残る玄ソバを厳重に管理しよう。

2012年2月1日水曜日

久々のオヤマボクチ蕎麦

12月にソバを製粉してあげたYさんが、今日、また軽トラで玄そばを一袋持ってきた。21kgくらいある。量が多いが、これも前回同様かなり過乾燥な感じで、風味が心配。
しかも信濃1号にしても妙に大粒。大粒を選んで播種しているのだろうか? 怪しい在来種ばかり播いている私とは方向が反対だ。
こちらが時間的余裕のある時でいいというので製粉を引き受けた。
そしてニコニコしながら手土産の手打蕎麦を差し出した。Tさんから聞いたところではYさんのはオヤマボクチをわずかに使った十割蕎麦であるらしい。
夕食に家族とは別メニューでYさんの蕎麦を茹でて食べてみた。やはりオヤマボクチが入っているのは間違いなく、腰がかなり強いというか、固いというか……、乱暴に扱っても切れない。それに切り方が下手な私よりさらに幅の広い、狭いの差が激しい。これは手打ちを印象付けるための意識的戦略なのか、天然自然に下手なのか、見当がつきません。
オヤマボクチが入っていたらやはりもう少し薄く細くしないと、つい噛む回数が多くなってしまいます。あまりいつまでも噛まなくてはいけない蕎麦は厭ですね。
それから噛むと味は出てくるんですが、すすった時に鼻腔にぬけてゆく香りがほとんど感じられない。これは、ムチャクチャ捏ねてしまうオヤマボクチ蕎麦の宿命なのかもしれません。
かつてさんざんオヤマボクチと苦闘しましたが、今の私はオヤマボクチを使う必要性をまったく感じません。

そういえば、私も信濃1号が玄ソバで三十数kgくらい残っている。ほかの在来種を食べているので、信濃1号まで手が回らないけど、さてどうしよう?

2011年12月20日火曜日

菜園の変わりもの、2種

もうすっかり片付いてしまって用事はないのだが、 通りがかりに自家菜園に寄ってみた。


すっかり枯れてしまったオヤマボクチのにぎやかな種たち。



そして緑茎系はすっかり凍み枯れてしまったのに、寒さに強いのか、未だに異様に元気な赤いルバーブ。

これから4月まではただただ凍みるだけで、ここに来る用事も野菜くずを捨てに来るほかには無く、運動不足が懸念されます。
今日はまたある程度まとまって芹が生えている場所も確認して来ました。25日頃に、年末年始用に必要なだけ採取しようと思っています。

2011年8月5日金曜日

あれこれ

 朝食前に、K在来を40cm幅で2通り、株間5~6cmで一粒ずつ播種。これで種まきすべて完了。

それから菜園の方に回ってびっくり。
ねずみ大根の採種をした跡地にこぼれた種が、こんなにも発芽していた。


 密なところは少し間引いて、物になるかどうか観察してみよう。辛味大根がないので物になればと期待してしまいます。
 時期的には早播きすぎると思うのだけど。播種適期は8月末。

 その隣に採種用に残してあるオヤマボクチが蕾をつけて来ている。この種を探して山々を駆け巡ったのが懐かしい。



2011年6月21日火曜日

蕗・オヤマボクチ・蕎麦

 本日はまた「他称・姨捨会」の山姥3名を車に乗せて、5日に行った山へもう一度。今年は気温が低めに推移したため山のものは成長が遅れていて、まだ山蕗が短く細かったのでもう一度行きたいということだったが、半月経ったのに、それほどの収穫はなかった。しかもアッコさんお気に入りの座って蕗の採れる場所が、何とイノシシに全面掘り返されてしまっていた。すごい。蕗の根を食べるのだろうか?
 別の場所に回って、そのついでにオヤマボクチの自生地を二ヶ所見回ってみたが、これも例年に比べて茎葉の成長が遅れていて、小さいし、個体数も減っているような気がする。




 夜は久しぶりに蕎麦打ち。
 気温が上がって打ちにくい時期なので二八にし、意識的に加水を控えたがそれでも柔らかすぎたため延しすぎて、厚みが1mmくらいになってしまった。これでは薄すぎて食感がやわであるし、風味も薄くなってしまう。むずかしい。

2011年4月2日土曜日

まだ下の畑にいません

夕方、帰宅前に菜園へ寄って諸々観察。
 東の端には採種用に株を残してあるオヤマボクチが芽吹いて柔らかな葉を広げはじめており、また畑の西南の隅には見慣れない植物を発見。そういえば、昨年5月に5ポット購入してきて植えた「行者にんにく」ではありませんか。1本消えて、4本発芽していました。ホースラディッシュと混在していて、負けてしまうかな。
 ルバーブもだいぶ芽をふき、茎が賑やかになってきたが、かんじんのSaint Drift種がだいぶ消滅している。緑茎種は株の消滅など滅多にないのに、やはり赤は弱い。ただし、特に株が消えている二通りがあり、そこは最初にSaint Drift種を植えた時にある有機質肥料を多めに散布した場所で、株の消滅は二回目となる。原因はむしろその辺りにあるのかもしれない。移植適期なので、少し株の植え替えて畝を整理したいのだが時間がない。
 同じ菜園に5種類のルバーブを植えてあるので、緑茎系は蕾を摘んで花を咲かせず、Saint Drift、ジャーマン・ワイン、Unisonus Tragedyの3種類だけ花を咲かせたい。ことにSaint Driftは海外から種を購入する道を閉ざされてしまったので、今ある株での自家採種と播種を繰り返し、突然変異株を見つけ出すほかない。中途半端なグラスキンズ・パーペチュアルはすべて廃棄してもいいような気がする。
 今年はソバの種の選抜育成を始めようとしていたり(?!)、趣味の園芸が忙しい。
 早く仕事をやめて「下の畑にいます」と書いた小さな木の板を置きたいものです。
 先日の飲み会でいっしょだったK子さんのお宅に石臼があると聞いたが、やはり漬物石に使用しているというので、見せて下さいとも言えなかった。
 ん? そういえばM君も「昔、家は穀屋だった」とか言っていたような......だから石臼があるというニュアンス? 大勢いると皆の話に十分に応答出来ていない自分がよく判ります。
 そういえば、電動化に必要なモーター、定価9250円が7860円、モーターの回転を減速させるギヤヘッド1:100が定価12500円のところ10620円。送料も考えると20000円。中古は見つけられないだろうから、夏には購入しよう。

2010年11月4日木曜日

またしてもオヤマボクチ

 絶好の日和なので早速ソバの実の乾燥。
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 ただしこんな風にたまたまハキダメ菊の蕾が混入している。だからこの種を来年播くと、ハキダメ菊も発芽してしまう。ハキダメ菊、ソバ栽培の最大の敵である。生育旺盛でソバが負けてしまう。種子用に残すものはこの蕾を手で取り除かねばならない。
 
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 こちらは、何年もこのブログにおいでの方には「またか」という、オヤマボクチを精製の前処理をしたもの。6月に畑のオヤマボクチの葉を採取して乾燥、夏に粉砕しフルイにかけておいたもの。忘れていたがひょんなところから出てきた。
 先日、何とかオヤマボクチをつなぎにしたソバがうまく打てたので、またこれを精製しないともったいないと思いはじめた。

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 重さを量ってみると96g。拡大してみればまだ茎などのゴミは残っているが、精製しても90gくらいあるのではないか。ソバ粉1kgにオヤマボクチ5gの使用量だから、ソバ粉18kg分に相当する。
 無論、精製作業は半日かかる根気作業なので真冬の暇な時にでも。

2010年10月24日日曜日

秋冷

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 これはわが家の庭。株を畑に伏せておいて、春に出てきた芽をさしておくと苗が出来、それを広めに植えておくと、こういう風に丸くなる。鉢植えにしてあちこちに差し上げた。

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 これもソバ同様のタデ科の植物で、私の宿痾にまでなっている植物。
 秋冷の頃というか、霜が降りる直前がいちばん赤くなる。
 もっともっと赤くなあれ。っと、畑のなかで這いつくばって写真を撮った。

2010年10月22日金曜日

開眼?

 夕方、仕事終いもそこそこに道具を出し、ソバ粉300g、昨年精製したオヤマボクチ1gを計量。オヤマボクチは小さな鍋で煮る。加水は先ずは通常のソバと同じ50%で水回しをする。どうも足りないらしいので20cc、更に10ccを追加してようやくソバ粉がまとまり始めたので、そこに煮ておいたオヤマボクチの水気をしぼってから混ぜ、捏ねに入る。加水量がいつもより10%も多いのでさすがに両手に粘りつく感じだが、我慢して捏ね続けるが、さすがに40~50分は無理だし、ソバ粉300gと量も少ないので20分で延しに入る。いつのまにかべたつく感じは無くなり、延しも力を入れないと延びない。本延しは昨日購入したステンレス・パイプの太さ32mm、長さ91cmを使用。これが案外使いやすい。表面がステンレスでつるつるしているのと、適度な重み、そして強度があるので結構力を入れられる。あっさりと思い通りの薄さになった。計測はしないが、2mm以下、1,数mmくらい。
 それから30分ほど放置、乾燥するように壁の扇風機のスィッチを入れ、その間テレビ・ニュースを見る。
 夕食時に、オヤマボクチ蕎麦は硬くて嫌だという母を除き、妻とふたりで試食。お、まずまずのコシ、風味、喉越しで、おいしい。
 やはり、加水量と麺の厚さ(薄さ)にポイントがありそうだ。加水が少ないと捏ねの団塊で固くなりすぎ、薄く延すことが出来ない。
 たまたま蕎麦打ちの最中に県内のローカルニュースで、オヤマボクチ蕎麦のイベントの予定を伝えていたが、そのなかでふたりの打ち手がオヤマボクチをソバ粉に混ぜる様子を映していた。ひとりは煮たオヤマボクチをソバ粉全体に散らせており、もうひとりの女性はソバ粉を盛り上げてその中央に浅間山の噴火口のような穴をあけ、そこに煮たオヤマボクチを塊のまま入れ、お湯を入れながら菜箸でオヤマボクチとソバ粉を溶かすようにかき回していた。水ではなくお湯と判ったのは菜箸でかき回しているのと、かき回されているソバ粉やオヤマボクチがとろみを感じさせたからで、この女性の場合は湯捏ねであるらしい。信州では女性が受け継いで来た蕎麦打ちは湯捏ねがオーソドックスである。わが家の母親も先ずは熱湯でかき混ぜ、その後に水を足して固さ(柔らかさ)を調整していた。私はお湯は使わない。

 いずれにしても、もうじき新ソバの時期でもあるし、封印せずにもう少し研究してみよう。

2010年10月21日木曜日

封印?

 午前中、仕事でTさんの家へ寄って、「こんな天気だから、寄って」と言われ、お茶をいただいた。現在ひとり暮らし中の男性にお茶をいれていただくのは恐縮だが、Tさんは手馴れている。
 あれこれ話して、当然、ソバ栽培や蕎麦打ちのことにも話が及ぶ。
 Tさんがふと「もう一度......」
 私もそれにつられて「オヤマボクチ蕎麦」
 ふたりとも同じことを考えているのである。
 Tさん。「とにかく可能な限り薄く延せば、硬過ぎるということはないらしい」
「そうですね。それにはやはり大目の加水と、麺棒が曲がっていないことが大切ですね」
「そう、麺棒が歪んでいては麺の厚みが均一にならないしね。かといって本職用の麺棒はむやみに高いです」
「ホームセンターに、階段や廊下の壁に取り付ける手すり用のステンレス・パイプが得られていますが、あれなんかどうでしょう。鉄パイプだから歪み、曲がりはほとんど無いと思いますが。太さ32mm、長さ91cmとちょうど手ごろなものがあります」
「鉄のパイプというイメージがどうもね。同じ手すり用で集成材の棒があるので、どちらかといえばそちらの方がいいような気がします」
 
 午後、ホームセンターに立ち寄り、手すり用の部材を売っているコーナーへ。直系32mm、長さ91cmのステンレス・パイプと、直系32mm、長さ180cmの集成材の丸棒を交互に持ってみたり、床に転がしてみたり。ほかにも、どんな製造方法なのか、中はステンレス・パイプで、外側に木材が巻かれているパイプもあったが、結局、ステンレス・パイプの方を購入。648円。
 残る問題は加水率。50%までは計量するが、それ以上は勘で判断するほかない。
 それでもうまく打てなかったり、風味が失われておいしくなかったら、この植物繊維をつなぎにする打ち方は封印する。

2010年5月23日日曜日

鳩の可愛い目

 終日、雨。傘を差して、畑のオヤマボクチの、この春発芽した実生を移植鏝で抜いて持ち帰り、プラグトレイ1枚とポリポット10個ほどに移植。
 もはや必要ないのだが、雨が上がれば雑草と共に削られてしまう運命にあるので救出。もう少し大きくしておいて山に帰そう。
 一昨年と昨年に畑に植えたオヤマボクチもこのところぐんぐん葉を大きくしている。オヤマボクチ蕎麦を断念した今となってはあの根気を必要とする精製作業をする気にもならず、無用の長物であるのだけど、さて。

 モミジの木の鳩、雌は終日、巣に座ったまま動かず。産卵したのか。雄の姿は昨日も今日も見ていない。今日は鳩の可愛い目を見ていて「鳩が豆鉄砲をくらった顔」というのを想起してしまい、思わず噴きだしてしまった。

2008年7月24日木曜日

オヤマボクチの精製歩留まりについて

6月19日の山採りの葉、採取し乾燥した876枚で精製された茸毛が120g。
7月6日採取、T屋さんの畑に昨年植え付けられた二年生のオヤマボクチの葉、344枚で精製された茸毛が105g。 
山採りでは1gの茸毛を得るのに7,3枚の葉を要した。
畑で栽培されたものは1gの茸毛を得るのに3,27枚を要した。
 早い話が茸毛100gを得るのに山採りでは730枚、栽培物では327枚で済むという、驚くべきデータ。ちなみに葉の大きさは栽培物が特に大きい訳ではなく、どちらも大きい葉、小さい葉が混在しており、データに出る差はわずかと思われる。
 手にした段階で明らかに葉の厚みの差異を感じたので、比較するためのデータを記録しておいたのだったが、これほど違うとは予測しなかった。 
 理由として考えられるのは、畑で栽培されたものは光線、風を遮るものがないので葉が厚くなり、裏の茸毛も厚みがある。それに比べ、山で自生するものは、5月はじめはともかく採取時期の6月後半から7月になると、周囲に存在する樹木の葉が若干でも展開して日光を遮り、また風通しも悪くなるので葉が薄くなる。
 いずれにしても、栽培された葉の方が精製の歩留まりが2倍以上というのは、予想を超えた数字であったので、ここに記録しておく。

2008年7月21日月曜日

酸素欠乏と高温

 この春に専用に借りた畑のオヤマボクチが梅雨時からつぎつぎに株が消えてゆき、梅雨が明けたから安堵していたら、枯れてゆく株があるのでいささか気が滅入っている。
 梅雨時に酸素欠乏で根腐れになるのは解るが、梅雨が明けてなお枯れてゆくのはなぜ? と思って、今日、試みに黒いマルチフィルムを破って、中の土に手を入れてみた。熱い。地温が高すぎる。標高1000m前後の日当たり良く水捌けの良い斜面に自生するオヤマボクチの根が、こんなに地温が高くていいはずがない。明日の朝、黒いマルチフィルムすべてを剥がしてしまおう。
(ちなみに、昨秋に山から採取して来てマルチフィルムを張らずに菜園の東端に植えておいたoyamabokuchiは、一本も枯れることなく芽を出し、茎や葉を伸ばし、蕾さえ付けている。やはりマルチフィルムなど張らずに植えた方がいいのかもしれない。さる農業試験場のデータでは黒いマルチフィルムを張ると葉の収量が2倍と書かれていたが、それも状況に応じたものであろう。むしろ、山に自生しているオヤマボクチの生育環境をイメージして、それに沿った方がよさそうだ)

2008年7月8日火曜日

梅雨が明けないうちに


 昨年秋に植えたオヤマボクチに薹が立って、ついに蕾が出現。八月にはアザミの親分みたいな花が咲くだろう。
 今年専用の畑を借りて植えたオヤマボクチは、水捌けが悪いのを危惧していた通り、150株植えたうち30株が酸素欠乏による根腐れで枯れ、消滅。オヤマボクチのためには、早く梅雨明けして欲しい。

2008年7月4日金曜日

流体選別法

 いよいよ、オヤマボクチ精製の本番でありますが、どうもタイヘンな根気仕事で、精製本番も大鍋でひたすら煮て、洗い流しながら不純物を除くという、とにかく必要なのは最初から最後まで根気だけという単純作業でいやになります。
 ソバ栽培の刈り取り以降の脱穀選別作業同様、根気だけで成立するような、原始時代や縄文時代と一向に変わらない手作業なのです。
 何とか、もう少し楽に早くきれいに精製できないものか、ずっと考え続けて、今日、仕事で車を運転中に一瞬の閃光。電柱にぶつかりそうになりました。
 夕食を終え、キッチンが片付いて誰も居なくなったのをこれ幸い、さっそく大鍋を出して試行開始。真夏並みに暑いので上半身裸のオジサンが大鍋の中をのぞいている様は物狂いしてるとしか言いようがありません(ーー;)です。
 先ずは炭酸水素ナトリウム(ただの重曹)を適当に投入して煮込み、アクが出て真っ黒な色になるので、一度水を換え、さらに煮続けること二時間。
 これまでいろいろ調べ、、昨年秋に初めて精製した際には、この後、ひたすらキッチン用のステンレス製の網のザルを使ってゴミ(茎や葉のかけら)を除去したものだが、それでもゴミが残った。あれではどうもすっきりしない。
 なんとか、もっときれいに精製する方法はないか? 
 ごく普通に家庭にある機器を用いてある処理をします。その後で、ステンレス製の網のザルを用いて水で洗い流すのは同じです。蛇口の水をシャワーにして強く流すと、見る見る不純物が洗い流されて、オヤマボクチの茸毛だけになってゆくのは感動的でさえあります。
 いわば「流体選別法」とでも名づけられるべき方法でありますが、ここに詳細は書けません。特許申請できるかもしれません(笑&冗談)。
 ですが、私にとって天才的、画期的方法なのです。この方法が一般的に行なわれているか、いないか、調べてみる必要があります。
 とにかく、99%以上不純物を除くことができて、きれいな精製オヤマボクチが出来ました。乾燥したら画像をアップすることにします。

2008年7月1日火曜日

オヤマボクチ精製・前処理メモ

乾燥したオヤマボクチの葉の茎に繋がっている太い葉脈を取り除き、それからある機械にかけて5分間回転させる。
すると、葉の表面の葉緑素の多い部分が粉茶のように粉砕され、葉裏の白い毛(茸毛)と分離されるので、それを篩(ふるい)にかける。



(篩はホームセンターで売っている園芸用ふるいの3枚付属する網のうちのいちばん細かい網目3mmを使用。中くらいの網で試したが茸毛まで落ちてしまい、いちばん細かい3mm目が最適と判明)



篩った茸毛(じょうもう)をマクロ撮影したもの。


まだ白い毛のなかに緑の葉の破片や茎の筋が残っている。これをさらに乾燥させ、ある家庭用調理機器にかけてから篩にかけるという作業を数回繰り返すと、不純物が徐々に少なくなり、精製の前処理はこれで終了となる。この綿のような状態のものを作り溜めておき、最後に、昨年秋に試みたように、鍋で重曹を入れて煮てアク抜きをし、さらに水を替え、数時間ひたすら煮てから水にさらし、不純物を洗い流す。不純物が減ってほぼ白い茸毛だけになったら、脱水、乾燥して作業終了。



そういえば、仕事で近くまで行ったので、昨年、ソバを栽培した畑を久々に訪問。雑草が心配だったが、貸主が一度トラクターで耕運しておいてくれたので、昨年こぼれたソバの実が発芽、成長して花が咲いてはいたものの、雑草はまだ小さかった。近いうちに一度、トラクターを借りて耕しておかなければならない。8月10日ごろの播種までに2回。

2008年6月23日月曜日

わさびとオヤマボクチ


こちらは畑の隅に植えたワサビ。もともと大きかった株は生育旺盛ですが、分けつしたばかりの小さな株はまだ大きくなりません。でも枯れずに生きています。来年の春が楽しみです。



これは昨年の秋の終わり頃に畑に植えたオヤマボクチ。薹が立ってきたので蕾が出来て花が咲くかもしれませんが、移植後一年でどれだけ大きな蕾になるか。

2008年6月19日木曜日

山狂い

 午後、仕事で出かけた先から、山道をあるルートをたどって車を走らせて見た。完全に山狂いである。舗装は走り初めのわずかな距離で、それから先は未舗装で狭い林業用道路となる。昨年秋の台風で沢がえぐれ、土砂が大量に押し出された痕跡もあり、緊張しながらの運転で、しかも常に道路両サイドの斜面に目をやりながらである。
 あった。無いところにはちっとも無いが、種子がこぼれるせいか、あるところにはあるものだ。北から南へ向かっていた道路が東から西に向かってうねるように曲がっていて、しかも切り通しになっている北側の斜面にオヤマボクチが群生していた。ただし、斜面の傾斜が45度よりもっとある。崖ではないが50度から55度くらい傾斜している。何度も滑り落ちながら採取。
 それからさらに、あちらこちらの道路沿いの斜面に生えているオヤマボクチを採りながら山奥へ進むと、いよいよ深山幽谷の気配。車一台、誰ひとりにも会うことなくさらに前進。岩に無数のひびが入っていて落石がごろごろしている個所に差しかかって、戻ろうかと考えたが前進、ようやくとある別荘地へ出た。このルート完全走破したのは始めて。林業関係者以外は入らない道路だ。秋の紅葉の時期もいいかもしれない。
 帰宅後、輪ゴムで6枚ずつ束ねたものを3本ずつに振り分け、陰干しにするために倉庫軒下に物干しロープを張ってぶら下げていったら、5mの物干しロープが3本必要だった。6本ずつ束にしたものが146あったので、合計876枚(備忘)。大収穫であります。
(ただし、乾燥の後の精製作業を経て葉裏の白い茸毛《じょうもう》だけになった時には、泣けるほど量が減ってしまうのです。ソバ粉1kgに5gですから、使用量も微々たるものですが)

2008年6月17日火曜日

第2回姨捨会山菜採りツアー

 今朝になって突然、6月4日に山へ山蕗を採りに連れて行った母親の茶飲み友だち(他称通称おばすて会)の同じメンバーを、今日、また同じ場所へ連れて行ってくれ、と。え?! 私の仕事の都合も訊かず......(ーー;)  。前回取り残した山蕗が目の奥でちらちらして夜も眠れないのだと(嘘つけ、毎晩グースカ眠っているくせに)。
 で、結局、8:45には出発。
 欲深ばあさんたち、すごいですね。それから昼まで山蕗を採り続け、帰ろうと言わない。昼食後も帰ろうとせず、もう一ヶ所別の場所へ行ってみたいと。メンバーの中にこの山奥の突き当たりの村出身の方がいて、昔、自分の家で作っていた水田が耕作放棄して荒れているが、そこに山蕗が生えているかもしれないので行って確かめてみたいのだという。
 行った。少しあった。これでいいのかと思うと、隣の杉林のなかに山ミツバが生えていて、柔らかそうなので採るという。するとその杉林の中に青いネットを張りめぐらした不自然な場所があった。イノシシに荒らされてしまうような作物をこんな杉林のなかで栽培しているはずもなく、ネット越しに中を見ると、そこにも山蕗、山ミツバ......あれ?! wasabiがありますぞ。ネットは明らかにこれを採ってはいけないという意思表示なのでした。それにあまりたくさんは生えていないので、これじゃ採れません。
 ばあ様たちはまだ杉林の仲をうろついているので、車を方向転換させておこうと坂を少し上って、車の向きを変えて下り始めた時、左の土手に山蕗にしては短くカッコ悪い植物が目に入った。山蕗のようで山蕗でない。オヤマボクチか?急停車して採取開始。
 しかし、先に山採りしたものは丸みを帯びているが、今日のは葉の先が尖っている。しかも葉裏の白い毛が薄めである。この集落出身のおばさんいわく、「これがほんとうのヤマゴボウだ、あんたのうちの庭にあった苗の方が偽物だ」
 とはいえ、捨てずに帰宅。やはり2種類あるのだ。