しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2008年7月24日木曜日

オヤマボクチの精製歩留まりについて

6月19日の山採りの葉、採取し乾燥した876枚で精製された茸毛が120g。
7月6日採取、T屋さんの畑に昨年植え付けられた二年生のオヤマボクチの葉、344枚で精製された茸毛が105g。 
山採りでは1gの茸毛を得るのに7,3枚の葉を要した。
畑で栽培されたものは1gの茸毛を得るのに3,27枚を要した。
 早い話が茸毛100gを得るのに山採りでは730枚、栽培物では327枚で済むという、驚くべきデータ。ちなみに葉の大きさは栽培物が特に大きい訳ではなく、どちらも大きい葉、小さい葉が混在しており、データに出る差はわずかと思われる。
 手にした段階で明らかに葉の厚みの差異を感じたので、比較するためのデータを記録しておいたのだったが、これほど違うとは予測しなかった。 
 理由として考えられるのは、畑で栽培されたものは光線、風を遮るものがないので葉が厚くなり、裏の茸毛も厚みがある。それに比べ、山で自生するものは、5月はじめはともかく採取時期の6月後半から7月になると、周囲に存在する樹木の葉が若干でも展開して日光を遮り、また風通しも悪くなるので葉が薄くなる。
 いずれにしても、栽培された葉の方が精製の歩留まりが2倍以上というのは、予想を超えた数字であったので、ここに記録しておく。

2008年7月21日月曜日

酸素欠乏と高温

 この春に専用に借りた畑のオヤマボクチが梅雨時からつぎつぎに株が消えてゆき、梅雨が明けたから安堵していたら、枯れてゆく株があるのでいささか気が滅入っている。
 梅雨時に酸素欠乏で根腐れになるのは解るが、梅雨が明けてなお枯れてゆくのはなぜ? と思って、今日、試みに黒いマルチフィルムを破って、中の土に手を入れてみた。熱い。地温が高すぎる。標高1000m前後の日当たり良く水捌けの良い斜面に自生するオヤマボクチの根が、こんなに地温が高くていいはずがない。明日の朝、黒いマルチフィルムすべてを剥がしてしまおう。
(ちなみに、昨秋に山から採取して来てマルチフィルムを張らずに菜園の東端に植えておいたoyamabokuchiは、一本も枯れることなく芽を出し、茎や葉を伸ばし、蕾さえ付けている。やはりマルチフィルムなど張らずに植えた方がいいのかもしれない。さる農業試験場のデータでは黒いマルチフィルムを張ると葉の収量が2倍と書かれていたが、それも状況に応じたものであろう。むしろ、山に自生しているオヤマボクチの生育環境をイメージして、それに沿った方がよさそうだ)

2008年7月8日火曜日

梅雨が明けないうちに


 昨年秋に植えたオヤマボクチに薹が立って、ついに蕾が出現。八月にはアザミの親分みたいな花が咲くだろう。
 今年専用の畑を借りて植えたオヤマボクチは、水捌けが悪いのを危惧していた通り、150株植えたうち30株が酸素欠乏による根腐れで枯れ、消滅。オヤマボクチのためには、早く梅雨明けして欲しい。

2008年7月4日金曜日

流体選別法

 いよいよ、オヤマボクチ精製の本番でありますが、どうもタイヘンな根気仕事で、精製本番も大鍋でひたすら煮て、洗い流しながら不純物を除くという、とにかく必要なのは最初から最後まで根気だけという単純作業でいやになります。
 ソバ栽培の刈り取り以降の脱穀選別作業同様、根気だけで成立するような、原始時代や縄文時代と一向に変わらない手作業なのです。
 何とか、もう少し楽に早くきれいに精製できないものか、ずっと考え続けて、今日、仕事で車を運転中に一瞬の閃光。電柱にぶつかりそうになりました。
 夕食を終え、キッチンが片付いて誰も居なくなったのをこれ幸い、さっそく大鍋を出して試行開始。真夏並みに暑いので上半身裸のオジサンが大鍋の中をのぞいている様は物狂いしてるとしか言いようがありません(ーー;)です。
 先ずは炭酸水素ナトリウム(ただの重曹)を適当に投入して煮込み、アクが出て真っ黒な色になるので、一度水を換え、さらに煮続けること二時間。
 これまでいろいろ調べ、、昨年秋に初めて精製した際には、この後、ひたすらキッチン用のステンレス製の網のザルを使ってゴミ(茎や葉のかけら)を除去したものだが、それでもゴミが残った。あれではどうもすっきりしない。
 なんとか、もっときれいに精製する方法はないか? 
 ごく普通に家庭にある機器を用いてある処理をします。その後で、ステンレス製の網のザルを用いて水で洗い流すのは同じです。蛇口の水をシャワーにして強く流すと、見る見る不純物が洗い流されて、オヤマボクチの茸毛だけになってゆくのは感動的でさえあります。
 いわば「流体選別法」とでも名づけられるべき方法でありますが、ここに詳細は書けません。特許申請できるかもしれません(笑&冗談)。
 ですが、私にとって天才的、画期的方法なのです。この方法が一般的に行なわれているか、いないか、調べてみる必要があります。
 とにかく、99%以上不純物を除くことができて、きれいな精製オヤマボクチが出来ました。乾燥したら画像をアップすることにします。

2008年7月1日火曜日

オヤマボクチ精製・前処理メモ

乾燥したオヤマボクチの葉の茎に繋がっている太い葉脈を取り除き、それからある機械にかけて5分間回転させる。
すると、葉の表面の葉緑素の多い部分が粉茶のように粉砕され、葉裏の白い毛(茸毛)と分離されるので、それを篩(ふるい)にかける。



(篩はホームセンターで売っている園芸用ふるいの3枚付属する網のうちのいちばん細かい網目3mmを使用。中くらいの網で試したが茸毛まで落ちてしまい、いちばん細かい3mm目が最適と判明)



篩った茸毛(じょうもう)をマクロ撮影したもの。


まだ白い毛のなかに緑の葉の破片や茎の筋が残っている。これをさらに乾燥させ、ある家庭用調理機器にかけてから篩にかけるという作業を数回繰り返すと、不純物が徐々に少なくなり、精製の前処理はこれで終了となる。この綿のような状態のものを作り溜めておき、最後に、昨年秋に試みたように、鍋で重曹を入れて煮てアク抜きをし、さらに水を替え、数時間ひたすら煮てから水にさらし、不純物を洗い流す。不純物が減ってほぼ白い茸毛だけになったら、脱水、乾燥して作業終了。



そういえば、仕事で近くまで行ったので、昨年、ソバを栽培した畑を久々に訪問。雑草が心配だったが、貸主が一度トラクターで耕運しておいてくれたので、昨年こぼれたソバの実が発芽、成長して花が咲いてはいたものの、雑草はまだ小さかった。近いうちに一度、トラクターを借りて耕しておかなければならない。8月10日ごろの播種までに2回。