しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年4月24日日曜日

ミクロがマクロになる

読書、相変わらず進まず。
 右手首の痛みも取れないのでパソコンのマウスも使えない。
 で、夜、何をしているかというと、拡大鏡でソバの実を観察している。
 ソバの実をながめていると気持ちが落ち着くという自分の奇妙な性癖に気づいた。完璧な種子フェチである。
 小さなひと粒を拡大鏡でじっと観察していると、妙な言い方だがひと粒のソバの実というミクロがもっと大きなマクロになってくる。
 ミクロがマクロにという経験は細密画をじっと見ている時にも感じた。
 大袈裟に言えばミクロなものが存在そのものや宇宙全体として感じられたりする。

2011年4月21日木曜日

気が遠くなる

 昨夜は二次会で96歳でバーでカラオケを唄うスーパー爺さんと相席になった。いまだに運転免許証を所持していて、しかも免許の種類が大型2種である。更新されているのが不思議。おそるべし。
 今夜も疲れて読書は進まず。活字を見ていると気が遠くなるのだから情けない。
 2月10日に購入したT在来種、もう少し量が欲しくて一昨夜に注文しておいたら、昨日発送で今日届いた。今回は50mlを4袋。前回同様に脱穀したまま萼や茎なども混じった状態なので、少しずつ両手に挟んで揉み、ゴミを落とし、精製した。合計で190g。
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 また、久しぶりにmusicMeやDEEZERに入ってあれこれ検索。やはり前者の方が圧倒的にアップされているアルバム数も、試聴できる曲数も多い。
  トム・ウェイツの「ブルー・ヴァレンタイン」、10曲を聴いてしまった。

2011年4月19日火曜日

まるで人間みたい

 T在来の玄ソバ、2月に入手した2袋では少し少ない。種子生産用だけだったら十分だろうが、少し食用に作りたくなったので、50ml入りを4袋、追加オーダー。
 Tさんと共同栽培したソバ畑、Tさんが病気治療に入っているため今年は共同栽培ではない。誰か応援を頼んで凌ごうかと思ったが、ひとりでは負担が重過ぎるので栽培を断念。Tさんにその旨を伝えた。元々その畑を借りているTさんは困ったらしいが、とにかく27アール(891坪)もある畑は大きすぎてひとりでは手に負えない。Tさんの水田も代理で耕作しなければならないのだし。
 個人的に花園2,3,4号地でN在来を栽培し、N在来は元々の菜園の余地で栽培すればいいが、常陸秋そばを栽培する場所がなくなった、さて......。
 T在来の種を拡大鏡で見ていたら、その美しい文様に感動してしまった。ソバの皮は食用にはならない。かつては枕の素材になったが今は無用の長物であるのだけど、美しい。
 しかも、ひと粒として同じ文様は無い。まるで人間みたい。

2011年4月17日日曜日

あれこれ気が多い

 このところずっとテレビがうるさいので消して、入手したN在来のソバの実の選別を毎晩少しずつ行なっていて、今夜、一応、第一次選別が終了した。見た目で明らかに在来種ではないと判断できる、大粒で稜のはっきりしたものは明らかに改良種が交配したものと思われるので必ず除外し、ほかに皮が剥けたものや異形のものも除外。
 今後、さらにこの選別したなかから特にこの在来種の特徴が出ていると思われる形のものを少し拾い出し、これを来年度のための採種用とする。この夏に食用として播くのはその残り。
 何とも細かい根気の要る作業だったが、見ていると改良種のように一律な形や風貌ではなく、結構それぞれに個性があって選別も楽しい。だが採種用に選別しているものは思いのほか共通した形質になった。小粒で稜が明確でなく丸い。
 それからもう一種類、T在来。これは50gほどしか無いが、皮を剥いて実を噛んだ際の苦味、えぐみがこれほど強烈なのはないと思う。産地の県の試験場の研究データのPDFを見ると、味覚センサーでの数値が「苦味」、「苦味コク」、「旨味」、「旨味コク」すべてが他県の品種と比較してダントツに高いのである。
 今年は採種用での栽培だが、来年度、食用に生産して粉になったらどんな風味となるか、今から楽しみである。
 
 ただし、ソバは他家受粉であるのでミツバチなどによる交配を避けるため、それぞれを出来るだけ(出来れば2km以上)離れた場所で栽培しなくてはならない。
 将来的には、N在来とT在来を同量混合して播種し、交配させてみるのも面白いかもしれない。それが私のオリジナル・ソバであったりして、wahaha。
 残雪研究、毎晩一作ずつ読んでいる。
 昨夜までに、「芸術家たちと、ロマンチシズムを読んだ町長の爺さん」(鷲巣益美・訳)と「奇妙な大脳損傷」(富岡優理子・訳)を読んだ。
 小説7編、評論1編、論文3編。合わせて11の夜を楽しめるのです。
(それにしても、「残雪研究・第三号」、執筆者すべて女性で男性がひとりもいないのは男の端くれとしては少しさびしいのですが、こんなに女性が頑張っているはうれしいので、差し引きすれば相当に嬉しい)
 それから江場さんに送っていただいたパトグラフィ。井上光晴の虚言症、早く読みたいのだけど、先ずは第1章をきちんと読んでからでないと4人 の作家のパトグラフィ各論に入れない。そういう構造になっている。

2011年4月13日水曜日

実験その1・目的外使用

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 先ずはこのブロアという電動工具、本来はフレキシブルホースを装着した場合はノズルではなくダストバッグという袋を付け、フレキシブルホースで吸い取ったゴミなどをダストバッグに溜める。それが本来の使用法である。また、フレキシブルホースは外し、ゴミなどの吹き飛ばしにも使われる。
 これを用いて、先ずはフレキシブルホースで玄ソバを吸い込ませ、ノズルから勢い良く飛び出させてとりあえずはダンボール箱の内部に玄ソバを衝突させてみた。
 このブロア、価格の安い定速の機種もあるが、6段階に風圧を変更出来る機種を購入したのは、まさに風圧を調整することで玄ソバの衝突速度、勢いを変更できるからであった。が、結果は、いちばん弱い1でも強すぎ、玄ソバが割れてしまうことが判明した。
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 ただし、こんな風に皮が剥けて割れずにいる実もあるので、多少の希望はある。
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 ということで、DIYで売られている機種でも結構パワーがあるのであった。
 ただし、割れる原因は風圧の強さだけではなく、フレキシブルホースで吸い込まれた玄ソバが風圧を発生させているブロアのインペラ(羽根車)の回転で破壊されているのかも知れず、だとしたらフレキシブルホースで吸い込みさせるのではなく、ノズルの手前に穴を開けてそこから玄ソバを落とす方式の方が玄ソバが割れないかもしれない。
 結局、電動ふるいシステムを製作した時に購入した「スピードコントローラー」がまたしても役に立ちそうである。これを使えば、さらにモーターの回転を落として風圧を調整出来るので、玄ソバが割れずに鬼殻だけを剥くためにもっとも適切な風圧に出来るであろう。
 ということで、段ボール箱ではなく、きちんと木箱を製作して、玄ソバを衝突させる面には厚いゴム板を貼り付け、割れたソバのムキミが落ちてくるように傾斜した板を取り付ける、あるいは本格的な脱皮機のように傾斜した篩をつけて振動させるべきだろうが、6月以降にならなければ落ち着いて工作もしていられない。

2011年4月2日土曜日

まだ下の畑にいません

夕方、帰宅前に菜園へ寄って諸々観察。
 東の端には採種用に株を残してあるオヤマボクチが芽吹いて柔らかな葉を広げはじめており、また畑の西南の隅には見慣れない植物を発見。そういえば、昨年5月に5ポット購入してきて植えた「行者にんにく」ではありませんか。1本消えて、4本発芽していました。ホースラディッシュと混在していて、負けてしまうかな。
 ルバーブもだいぶ芽をふき、茎が賑やかになってきたが、かんじんのSaint Drift種がだいぶ消滅している。緑茎種は株の消滅など滅多にないのに、やはり赤は弱い。ただし、特に株が消えている二通りがあり、そこは最初にSaint Drift種を植えた時にある有機質肥料を多めに散布した場所で、株の消滅は二回目となる。原因はむしろその辺りにあるのかもしれない。移植適期なので、少し株の植え替えて畝を整理したいのだが時間がない。
 同じ菜園に5種類のルバーブを植えてあるので、緑茎系は蕾を摘んで花を咲かせず、Saint Drift、ジャーマン・ワイン、Unisonus Tragedyの3種類だけ花を咲かせたい。ことにSaint Driftは海外から種を購入する道を閉ざされてしまったので、今ある株での自家採種と播種を繰り返し、突然変異株を見つけ出すほかない。中途半端なグラスキンズ・パーペチュアルはすべて廃棄してもいいような気がする。
 今年はソバの種の選抜育成を始めようとしていたり(?!)、趣味の園芸が忙しい。
 早く仕事をやめて「下の畑にいます」と書いた小さな木の板を置きたいものです。
 先日の飲み会でいっしょだったK子さんのお宅に石臼があると聞いたが、やはり漬物石に使用しているというので、見せて下さいとも言えなかった。
 ん? そういえばM君も「昔、家は穀屋だった」とか言っていたような......だから石臼があるというニュアンス? 大勢いると皆の話に十分に応答出来ていない自分がよく判ります。
 そういえば、電動化に必要なモーター、定価9250円が7860円、モーターの回転を減速させるギヤヘッド1:100が定価12500円のところ10620円。送料も考えると20000円。中古は見つけられないだろうから、夏には購入しよう。

名は体を現さず

原子力安全保安院=原子力危険不安院!!......(ーー;)

2011年4月1日金曜日

寒ざらし

 昨日時間がなくて冷蔵庫に入ったままの「寒ざらし蕎麦」を試食してみた。やはり、十割で見事につながっていて、つるっとして喉越しがいいし、甘味も少々感じるが、風味がまったく薄い。
 いったいぜんたい、どういう考え、どういう目的であれほどの微粉にするのか? 製粉したのは市の西の方角の個人の精米所で、結構評判がいいらしいが、これほどの微粉は腑に落ちない。
 製粉を業としている場合、「あのうちで碾いたソバ粉は繋がりが悪くてダメだ」という評判を恐れ、必要以上に「つながりのいい粉」を碾いてしまうのだろうか?
 明日は、この「寒ざらしソバ粉」に「自製の甘皮粉」を混ぜて打った方の蕎麦を試食してみる予定。