しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年4月17日日曜日

あれこれ気が多い

 このところずっとテレビがうるさいので消して、入手したN在来のソバの実の選別を毎晩少しずつ行なっていて、今夜、一応、第一次選別が終了した。見た目で明らかに在来種ではないと判断できる、大粒で稜のはっきりしたものは明らかに改良種が交配したものと思われるので必ず除外し、ほかに皮が剥けたものや異形のものも除外。
 今後、さらにこの選別したなかから特にこの在来種の特徴が出ていると思われる形のものを少し拾い出し、これを来年度のための採種用とする。この夏に食用として播くのはその残り。
 何とも細かい根気の要る作業だったが、見ていると改良種のように一律な形や風貌ではなく、結構それぞれに個性があって選別も楽しい。だが採種用に選別しているものは思いのほか共通した形質になった。小粒で稜が明確でなく丸い。
 それからもう一種類、T在来。これは50gほどしか無いが、皮を剥いて実を噛んだ際の苦味、えぐみがこれほど強烈なのはないと思う。産地の県の試験場の研究データのPDFを見ると、味覚センサーでの数値が「苦味」、「苦味コク」、「旨味」、「旨味コク」すべてが他県の品種と比較してダントツに高いのである。
 今年は採種用での栽培だが、来年度、食用に生産して粉になったらどんな風味となるか、今から楽しみである。
 
 ただし、ソバは他家受粉であるのでミツバチなどによる交配を避けるため、それぞれを出来るだけ(出来れば2km以上)離れた場所で栽培しなくてはならない。
 将来的には、N在来とT在来を同量混合して播種し、交配させてみるのも面白いかもしれない。それが私のオリジナル・ソバであったりして、wahaha。
 残雪研究、毎晩一作ずつ読んでいる。
 昨夜までに、「芸術家たちと、ロマンチシズムを読んだ町長の爺さん」(鷲巣益美・訳)と「奇妙な大脳損傷」(富岡優理子・訳)を読んだ。
 小説7編、評論1編、論文3編。合わせて11の夜を楽しめるのです。
(それにしても、「残雪研究・第三号」、執筆者すべて女性で男性がひとりもいないのは男の端くれとしては少しさびしいのですが、こんなに女性が頑張っているはうれしいので、差し引きすれば相当に嬉しい)
 それから江場さんに送っていただいたパトグラフィ。井上光晴の虚言症、早く読みたいのだけど、先ずは第1章をきちんと読んでからでないと4人 の作家のパトグラフィ各論に入れない。そういう構造になっている。

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