しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年5月17日木曜日

トラクターは必需品

放射線治療を受けているTさんに代わって、Tさんのトラクターを乗り出し、Tさんの水田、その隣の同じ姓のTさんの水田、そしてわが家の15aの自家用米水田の代かきを決行。まだトラクター運転2年生なのでロータリーを代かきローターに付け替えるのにも時間がかかる。
しかもTさんが言っていた通り、トラクターの運転は退屈というか、単調で眠くなる。水田の端に行ったら方向転換するだけだし、自動車に比べたらスピードは遅いのでほんとうに居眠りしそう。
そういえば、妻の実家でトラクターを買い換えたらしいが、これまでのトラクターがあまりに古いので下取り価格ゼロという査定で、腹が立ったのでそのまま置いてあるらしい。
Tさんの26馬力に比べればその半分の馬力だが、わが家のような趣味的水呑み農業には十分なので、数万円から無料の間で頂戴して来ようと考えている。自家消費を超えた過剰なソバ栽培にトラクターは必需品である。
ただしその運搬作業をどうするか。トラックに載せて運搬するには強くて長い桟橋が必要だし、ならばトラクターそのものを時間をかけて運転して持ち帰るか。

2012年5月16日水曜日

石の材質

何とも迅速ではない対応によって、本日、ようやく到着。



やはり直径27cmと小ぶりだが高さは結構あり、下臼の高さ(外周で13cm)上臼は14cm。重さは下臼が16,3kg、上臼が18,3kg=合計34,6kg。


6分画8溝で、下臼は平らではなく中央が高くなっており、典型的な信州型石臼。
最初に写真で見た時には、気泡が多く黒っぽかったのと長野県の西の方からの出品だったので溶岩かと思ったが、一度洗ってみたら案外白っぽくて、気泡の多い安山岩かもしれない。まだ勉強不足で石の材質の見分けがつかない。si(珪素)が多いほど白っぽくなるらしいので、やはりただの安山岩か。でも気泡は多いのでよしとしておこう。
あまり使われなかったものなのか目もきれいだし、何よりざらついた粗面が気に入っての購入だった。
今月は忙しいので、来月以降、先ずは高圧洗浄機とワイヤー・ブラシかカップ・ブラシで目の溝や気泡に入っている土や埃を徹底的にきれいにする。
目立てはし過ぎないように。目が深ければいいというものでもない。
直径が小さいので手碾き専用とする。そのためには下臼の芯棒、上臼の軸受け、L型打ち込み式の挽き木を製作しなければならない。
それからようやく試し碾きになるが、今年の新ソバに間に合えばいいのでゆっくり進めよう。

2012年5月15日火曜日

異常株に遭遇したい

アメリカ北西部のとある州には、常温で赤い茎のRhubarbがある。
「常温で赤い」
「Be,or,not to be」と叫んだハムレットではないが、「常温で赤い」か、「低温だと赤いが温度が上がると緑になってしまうか」、それが問題。
気温が低下すればアントシアニンが生成されて赤くなるのは、モミジの紅葉とおんなじでごく普通の現象であるが、真夏の高温期にもクロロフィル(葉緑素)ではなくアントシアニンを生成する株は、多分、生物学的・植物学的にも異常なのである。その異常な株を発見した彼らは、ハイブリッド(雑種)であるRhubarbの種子増殖は先祖がえりすることを知っていて、だからこそたったひとつの異常な株のからの「株分け」の道を選んだ。
採種による種子からの増殖は、十人十色どころか、百人百色、千人千色、万人万色で収拾がつかないので、「株分け」という選択肢は正しい。
私も、真夏にもクロロフィルの緑ではなく、アントシアニンの赤、いや、真紅の茎を持つ異常株に遭遇したい。

2012年5月14日月曜日

今年のソバ栽培計画・夢想編

といっても、昨年は自分が必要とする以上のソバを栽培し、戸別補償制度のおかげでひどい目にあったので、今年は自分の分だけを栽培する心積もりだった。
しかし、Tさんの病気治療が長引いて、今月から放射線治療が始まったので、結局今年もTさんの水田13aとN原の畑半分13a(残りの半分は昨年同様Fさんが西瓜を栽培するという)の管理を任された。といってもソバを栽培するしかない。
昨年までそこでは信濃1号を栽培したが、今年は在来種でいこうと思っている。
とすると昨年の花園1,2,3号地で栽培したN在来をN原で栽培し、花園1,2,3号地では種子増殖用に栽培したK在来を栽培すべきだろうが、何せ289粒播種して1,8kgしか収穫が無かった上に300gは製粉して蕎麦にして食べてしまったので、種は1,5kgしかない。1,5kgで宅地4区画分(65坪×4=260坪)播種できるだろうか? 小粒種だから播種器のロールの穴を小さいものにするにしても足りるだろうか。足りなければ普通ソバとは交配しないはずのダッタンソバを播くことにすればいい。
しかし、昨年自家菜園の空いた場所で栽培してみたT在来はどうしよう。2mにも伸びて倒伏し、しかも製粉して蕎麦にしてみたが不味くて二度と蕎麦にしなかっという、因縁の在来種ではあるが、このまま玄ソバを放棄するのも忍びない。倒伏した原因と蕎麦が不味かった原因は分かっている。窒素分が多かったのと、西日本の在来種にしては播種時期が早すぎたという、この二点が原因である。それを踏まえて、もう一度栽培してみたい。
それから、この冬に、N在来の稜が取れて丸みを帯びた小粒な玄ソバばかりを、拡大鏡片手に選別したものがある。要するに「こそば」である。ソバというものは三角の稜を持っているのが本来の形質だが、同じ玄ソバを同じ畑で栽培し続けると、意識的に大粒を種子用に選別しない限り小粒化し、三角の稜さえ消えて丸くなってしまう。これは多分、生物学的には「退化」なのかもしれないが、風味は強い。どんな農作物でもこの固体が大きいものは大味で、小さいものほど小味というか、味が濃い。
ということで今年は、T在来以外は粒の小さい在来種の栽培となる。
それにしても気になるのはT在来と同じ九州の、「五木の子守唄」に近い焼畑のソバの種と、島根の小粒。ネットで知り合ったNさんが前者を、Kさんが後者を、少量でも玄を所有されているはずだが、さてメールでお伺いしてみようかな。
ソバは他家受粉なので種一個では採種用の栽培は不可能だが、5粒か10粒あれば採種増殖できる。
へ、趣味的というには余りに踏み込み過ぎですね。


2012年5月12日土曜日

真夏でも赤い

本日のUnisonous Tragedyの蕾の状況。
まだ開いてはいない。
突風で花茎が倒されてしまいそうなので、支柱に固定した。
背景に見えるシダ類はコゴミ(クサソテツ)。もう食べ飽きたのでそのまま放置です。

こちらは3月2日に播種し選抜仮植したSaint Driftの40本のうちの2本。
今の段階では首まで真紅どころか葉裏まで赤いのですが、菜園に植えて気温が上がったり栄養を十分に吸収すると、なぜか緑色になってしまうのです(泣)。
真夏でも赤い、そういう株を探さなければ。


2012年5月11日金曜日

タイムマシンがあったら



法政大学出版局から出た三輪茂雄さんの「臼」(ものと人間の文化史・シリーズ)は 1978年発行なので古書を探すしかないと思っていたが、検索したら2010年発行の復刻版が在庫僅少らしいのでネットショップにオーダーを入れてみたら、少し時間がかかったが「版元に在庫あり」でお取り寄せとなり、一昨日、指定のコンビニに届いた。
早速読んでみたが、碾き割り臼の目立てが通常と異なる放射型であることが判った。
それにしても、江戸時代のソバ製粉の仔細を書いた文書は残っていないものだろうか。現代のように篩で玄ソバの粒を揃えたらしいが、どのように皮を剥き、あるいは碾き割ったのだろう?
「Back to the Future」ではないが、タイムマシンがあったら江戸時代のそば製粉屋にワープしてみたいものです。

法政大学出版局といえば、昔、エミール・シュタイガーとかE・M・シオランとか、叢書ウニベルシタスにずいぶんお世話になった。ここの本は価格は高いがそれだけの価値はあります。

2012年5月9日水曜日

30目と40目の差

仕事に追われて一ヶ月くらい蕎麦を打っていないような気がする。打ち方を忘れそうなので一時間ほど早く帰宅して蕎麦打ち開始。
そば粉は石臼で碾いて30目で篩ったものを、脱酸素剤を封入し真空パックして冷凍庫に入れておいたもの。
常温に戻るまで待って、この頃、家族は蕎麦に食傷気味なのでそば粉は自分で2回分として300gを計量。
腕が悪いので30目ではつながらないこと必至なので、40目で篩ってみた。しかし、40目で篩ってしまうと、なんだかちょっと粗めの普通のそば粉みたいなので、結局40目の篩に残った30目~40目の間の粗い甘皮を別の容器に入れ、水300ccのうちから適当な量を加水。40目より細かい粉に残りの水を落としながら加水開始。じきに浸水させた粗碾きも合流させたが、やはり50%では足りないので、あとはスプレーで足したのが20cc。合計170ccなので加水は56,66%。
あまりこねてはいけないといわれているので、棒練りと加圧程度。
延しは邪道だが出来れば薄く延したいのでホームセンターで購入した直径30mm、長さ90cmの手すり用のステンレス・パイプを使用(爆!!)。


その結果。
ズームしてみると粗碾きの粒が見えるが、やはり自分がイメージするよりも太めで短め、やや固くて蕎麦の風味が少しくどい感じがする。あるいは歩留まりを少し下げるべきか、逆に二八にした方がいいのか? 寒中に同級生との蕎麦会でこの粉で二八を打って持って行った。あの時の蕎麦の方が蕎麦の風味がピュアだしクリアだった。ああいう蕎麦でいいのではないか。
それから、30目と40目の篩の差が蕎麦の味に与える影響はかなり大きい。あるいは40目あたりがベストかも。

2012年5月8日火曜日

今はルバ吉君

これは花園1号地で初めて蕾を持ったUnisonous Tragedyの花茎。

これは自家菜園の方の採種用に蕾を残している7株のSaint driftのうちの1株。

これは自家菜園の方で初めて蕾を持ったUnisonous Trgagedyの花茎。
この株だけは、花茎までもが赤い!! うーむ。 

さらにこれはSaint Driftの蕾のズーム。何となく、雌蕊と雄蕊の形が見えている。
などと思いながらじっと見ているうちに、Unisonous Trgagedyの花粉をSaint Driftに、Saint Driftの花粉をUnisonous Trgagedyに人為的に付けて、交配させて種を採ってみたいような気がして来た。それにしても花の数が多すぎてどれに花粉をつけたのか目印もつけられないのが難題。
しかし、今年は先ずはこれまで蕾を持たなかったUnisonous Trgagedyの種子を採るべきだろうから、いたづらは来年にお預け。





一昨日注文した種が今日届いた。早い。
小さな種苗会社の手作りの絵袋入りだが、350粒入りで100円と実に安い。
ねずみ大根、たたら辛味大根、親田辛味大根、これらは8月播種。ダッタンソバは普通ソバより花が遅いというから7月に播くべきだろうか? 生育日数など、少し調べてみよう。


2012年5月6日日曜日

そろそろ準備

時期的にまだ早いが、固定種の辛味大根3種とダッタンソバの種を注文した。
秋播きの辛味大根は新種はこれから開花、採種し7月末に販売できるようになるはずだから、今販売しているということは、昨年採種したものに相違ない。しかし種苗会社が販売しているのだし、春播きではないので薹が立つ心配もないだろうと思って注文した。
それから、今年は小粒の在来種しか播種しないので、播種機のベルトを穴径10mmか、9mmを購入しなければならない。もともと10mmのものは持っているが、実は一昨年に播種量を多くしようと思い、カッターナイフで拡張工事をして穴を大きくしてしまったので、このベルトで小粒な在来種を播くと播種する粒が多くなりすぎる。そこで適量が落下するベルトと思うのだが、1000粒重20g前後の小粒な在来種では10mmでも大きいかも知れないので、やはり9mmが妥当か。
一度10mm,9mm,8mmの円を描いて、そこに在来種の玄ソバが何粒収容できるか試してみよう。

2012年5月4日金曜日

正気かと怪しまれて

ネット・オークションで遊び半分に中古の石臼に入札していたら、あっさり、とても安い価格で落札してしまいました。
どうしましょう。
直径27cmと径が小さいのが気に入りませんが、石の材質が気孔が多く、ざらついた表面なのが魅力でした。碾きたての粉で打つために直前に少量を手碾きするのには十分使えそうです。^_^;
使えない石臼も含めてこれで4セット目。家人に正気かと怪しまれております。

2012年5月3日木曜日

げんこつ君

その後、ぐんと花茎を伸ばしたUnisonous Tragedy。この無骨な蕾を私はひとりで「げんこつ君」と呼んでいる。
花園2号地に植えた10株ほどのなかにもひと株、「げんこつ君」が出て来たものがあるのを本日確認。
Unisonous Tragedyは茎は細いが赤みがまさに茎の中まで真紅なのがあるので、これも採種したいと思っていたが、ようやく実現しそうだ。近くにSaint Driftがあり、採種用に蕾を残しているものがあるので、交配する可能性がある。交配してもっとすごいのが現れたらいいのだけど。交配させたくなかったら、目の細かい防虫ネットを購入し、この株だけ囲んでしまう必要がある。


これも同じくUnisonous Tragedy。
播種後三年目なので、一昨年、昨年よりずいぶん太くなって来た。昨年、なんとなく化けるかもしれないと思ったが、いよいよ大化けする?

2012年4月29日日曜日

祝・出蕾

花が咲かないかと思っていたUnisonous Tragedyだが、やはり出蕾していた。
こうして見れば、紛れもなくrhubarbのブロッコリーまがいの蕾だ。
菜園の方に1株、花園2号地の方に1株出蕾を確認した。
二年目から花が咲いたSaint Driftに比べ、どうもUnisonous Tragedyは晩生であるらしい。種の採取が楽しみだ。
Saint Driftと交配しないように紙袋で包んでしまなければならないだろう。

また菜園の方のrhubarbの出蕾がすごくなってきて、夕方一時間以上かけて採種したい株7~8株以外の株の蕾を切除した。なかには貧乏人の子沢山な株があって、一株に十本くらい蕾のついた茎があり、しまいには腰が痛くなって来た。
このおじさんは、何やってるんだろうな。

2012年4月27日金曜日

いろいろ


これはUnisonous Tragedy。芯まで赤いが、細くて短いので生産性は低い。

これもUnisonous Tragedyだが、あれ? 真ん中のふくらみ、葉が見えるがその手前のふくらみは蕾じゃない? いや、やはり芽を包んでいるだけだろう。 


ちなみにこれはあまり赤くないSaint Driftの蕾。

これは完璧な緑茎系の蕾。この株は太くて長くて生産性がいいので株分けで増やしており、種を採る必要が無いので、茎の生長の妨げにならないように蕾は見つけ次第、切除する。
はっきりいって、種を採りたい株だけ蕾を残し、他はすべて切除してしまえば、交配の心配をせずに採種できる。ソバのように他家受粉ではないから、その点は楽である。

これは先日少し株分けして8株に増えた、カナダのN君から数年前にもらった種の生き残り。近所の家の株から採種して来た種らしく、品種名は不明。花が咲かないでずんぐりむっくりなのでCanada Redのような気がするが確かではない。

もう一種類、Glaskin's  Perpetualというイギリスの品種もあるが、これはどうも暗い室(むろ)のなかで促成栽培すると赤くなるらしいが、戸外での栽培では緑色が強くなってしまう。


2012年4月26日木曜日

どうしてこんなに厄介

ようやく気温が安定して、この高冷地でも桜の花が開き始めました。まだ満開でない木も多いです。
rhubarbもだいぶ芽が伸び、茎や葉が目立ってきたが、注目すべきは株数10数株のUnisonous Tragedy。これが茎が細く短くて実用性は薄いのだが、色だけは素晴らしいCrimson(真紅)で、天は二物を与えずというのは人間だけではないようだ。また通常は皮だけ赤くて茎の中身は白、または緑色なのだが、このUnisonous Tragedyは茎の中までCrimsonなので細くて 重量は期待できないが 、色づけには使えるのではないかと思う。
今年で三年目になるので、何とか株が大きくなって花が咲かないものか。
花が咲かなくては、品種改良の術が無い。
タデ科の植物はどうしてこんなに厄介なのだろう。