しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年5月14日月曜日

今年のソバ栽培計画・夢想編

といっても、昨年は自分が必要とする以上のソバを栽培し、戸別補償制度のおかげでひどい目にあったので、今年は自分の分だけを栽培する心積もりだった。
しかし、Tさんの病気治療が長引いて、今月から放射線治療が始まったので、結局今年もTさんの水田13aとN原の畑半分13a(残りの半分は昨年同様Fさんが西瓜を栽培するという)の管理を任された。といってもソバを栽培するしかない。
昨年までそこでは信濃1号を栽培したが、今年は在来種でいこうと思っている。
とすると昨年の花園1,2,3号地で栽培したN在来をN原で栽培し、花園1,2,3号地では種子増殖用に栽培したK在来を栽培すべきだろうが、何せ289粒播種して1,8kgしか収穫が無かった上に300gは製粉して蕎麦にして食べてしまったので、種は1,5kgしかない。1,5kgで宅地4区画分(65坪×4=260坪)播種できるだろうか? 小粒種だから播種器のロールの穴を小さいものにするにしても足りるだろうか。足りなければ普通ソバとは交配しないはずのダッタンソバを播くことにすればいい。
しかし、昨年自家菜園の空いた場所で栽培してみたT在来はどうしよう。2mにも伸びて倒伏し、しかも製粉して蕎麦にしてみたが不味くて二度と蕎麦にしなかっという、因縁の在来種ではあるが、このまま玄ソバを放棄するのも忍びない。倒伏した原因と蕎麦が不味かった原因は分かっている。窒素分が多かったのと、西日本の在来種にしては播種時期が早すぎたという、この二点が原因である。それを踏まえて、もう一度栽培してみたい。
それから、この冬に、N在来の稜が取れて丸みを帯びた小粒な玄ソバばかりを、拡大鏡片手に選別したものがある。要するに「こそば」である。ソバというものは三角の稜を持っているのが本来の形質だが、同じ玄ソバを同じ畑で栽培し続けると、意識的に大粒を種子用に選別しない限り小粒化し、三角の稜さえ消えて丸くなってしまう。これは多分、生物学的には「退化」なのかもしれないが、風味は強い。どんな農作物でもこの固体が大きいものは大味で、小さいものほど小味というか、味が濃い。
ということで今年は、T在来以外は粒の小さい在来種の栽培となる。
それにしても気になるのはT在来と同じ九州の、「五木の子守唄」に近い焼畑のソバの種と、島根の小粒。ネットで知り合ったNさんが前者を、Kさんが後者を、少量でも玄を所有されているはずだが、さてメールでお伺いしてみようかな。
ソバは他家受粉なので種一個では採種用の栽培は不可能だが、5粒か10粒あれば採種増殖できる。
へ、趣味的というには余りに踏み込み過ぎですね。