しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年1月31日火曜日

氷温冷蔵庫?

これまで、ソバ粉は20kgくらいを一度に碾き、それを1kgずつガスバリア袋に入れてエージレスを入れてシーラーで封入し、それを容量280ℓのフリーザーで保管し、蕎麦を打つ時にはあらかじめ常温に慣らしてから開封して使って来た。そのためにガスバリア袋とエージレスはネットで検索して100枚単位、100個単位で販売しているところから購入していた。ガスバリア袋は地元の包装用品店で販売しているのが判ったのでそこで買うことにしたが、その店ではエージレスは100個単位では販売していないので、これは相変わらずネットで購入しなければならない。
一度封入したが気に入らなくて、もう一度篩い直して粗いものを電動石臼にかけて混合、詰め直したりするので、エージレスが足りなくなって来た。
いつもはネットショップだが、今夜はオークションでも検索してみたらこちらの方が安いものが見つかったので思わず入札。100個入れが二つ=200個で800円=一個4円、安い。
酸素を100ccも吸収するらしいので、玄ソバも1kgとか2kg単位でガスバリア袋に封入して保存してみたいと考えてのことですが、さて、その保存温度が問題。
冷凍保存は寒晒ソバめいて嫌だし、常温も心配だし、となると氷温冷蔵庫? 高い?

2012年1月30日月曜日

柚子

家族のリクエストでまた冬瓜のそぼろあんかけを作り、そこに粗碾きの蕎麦がきを素揚げしたものをポチャンと一個か二つ置いていただきました。
これに絶対欠かせないのが柚子。まだスーパーマーケットにあったので一個購入して、ガスバリア袋に入れて固く封をし、チェスト型の大型フリーザーへ入れて保存。柚子の皮の乾燥したものも売られていますが、やはり生の柚子の皮がいいような気がして。

蕎麦がきの素揚げはやはりシンプルに大根おろしというのがいちばんかもしれない。

2012年1月28日土曜日

一昨日の蕎麦会で自分が打った蕎麦を食べながら思った。やはり、秋の新蕎麦よりも一月、二月の蕎麦の方がうまい。新蕎麦は案外寝ぼけた味なのだが、寒中の蕎麦はメリハリがきいて実においしい。
熟成するのだろうか。

ソバの保管方法について考えている。
これまでは収穫した玄ソバを11月中旬から12月に初めの頃に一度に製粉してしまい、それをガスバリアの袋に1kgずつ脱酸素剤とともに封入し、ただで入手した280ℓのチェスト型の冷凍庫で保存していた。この方法で一年経過しても結構甘皮の色も風味も保たれていて、一年中蕎麦を打って食べるには便利な保存方法だった。
では、一度に製粉せずに、その都度製粉するように玄ソバで保存するにはどうしたらいいか。チルド冷蔵とか、氷温冷蔵? 
寒中の熟成した頃に零度前後で保存できる冷蔵庫に入れるのがいちばんいい?

2012年1月26日木曜日

本日は蕎麦会

ただ今、同級生宅での蕎麦会を終えて帰宅。
N在来だったせいかみんながざる一枚では済まず、追加して茹でた。
1kg打って持参していった蕎麦を4名で750g分食べた計算。私は一枚で遠慮しておいたので、3人が200gずつ食べた計算になる。ソバ粉で200だと打って300g。茹でるとどれくらいになるのだろう。
あ、裏庭にある石臼を拝見してくるのを忘れた(というより、暗くて見ることが出来なかった)。

2012年1月23日月曜日

枯れ木は枯れ木

カメラを持たずに行ったので写真は撮れませんでしたが、白く雪が積もった菜園の赤茎系のルバーブの株の中心に、まだ凍み枯れることなく生きている小さな茎がありました。緑茎系の株はもうすべての茎が枯れてしまっているのですが、この赤茎系は寒さに特に強いんですね。

そういえば、蕎麦Web博覧会は1月15日で閉幕なのでした。枯れ木も山の賑わいと思って当ブログも参加しましたが、枯れ木は枯れ木ですね。
ふたつのブログはタイヘンなのでまた元に戻ろうかなと考えています。

2012年1月21日土曜日

今夜も拡大鏡でソバの実を

昨年栽培してみたものの、あまりに栄養成長が長く続いて徒長し、倒伏し、実の付きが悪かったためか、あまりおいしく感じられなかったので今年は栽培しないつもりのT在来だが、それでも少しは種を残しておこうと今夜も拡大鏡でソバの実をのぞきこんでいて、あれ? っと思った。


昨年、種を入手した時には、種の形はみな左のような三角の稜がはっきりしたものばかりだったが、見れば右側のような丸みを帯びた米そばのようなグループが出現している。近くにソバを栽培している畑はないので交配したとは考えにくい。
また、昨年末に信濃1号を磨きをかけてから、ホームセンターでたまたま目について購入した目合3,6mmの金網で篩ったところ、やはり丸みを帯びた小粒な米そばというべき粒が結構篩い下に出現した。多分、同じ種を作り返しているとこういう風に一種の退化として小粒が現れてくるのかもしれない。
あるいはこういう形の変化はどの種類にもありうることなのかもしれない。であるから、こういう形の小粒な種だけを選抜しながら、他のソバと交配しないような畑で3年も栽培を繰り返してゆけば、別のソバになってしまうのではないか。そういう選別をせずに十年、数十年、作り返してゆくソバとでは別のソバになってゆく。
選別といえば、もうすでに昨年からN在来でそれを始めてしまっているし、昨年5gから1800g収穫できたK在来を、今年はもう少し増産し、その風味を確認することに集中する予定なので、これ以上余計なことは出来ないだろう。

しかし、粒の揃った信濃1号を作っていると10aで百数十kgも収穫できるのに、小粒種だと70kgくらいしか収穫できないのが切ない。

2012年1月20日金曜日

ボーダーレスなパプリック・ドメイン

ソバを種から播き、石臼による製粉をし、蕎麦を打たれるある方のブログ記事のほとんどを、コピー&ペーストしながらテキストエディターでtxtファイルにしたので、それを雑誌風にA4見開き2頁二段組のレイアウトに流し込み、プリントアウトして読めるようにした。まだ作業途中だが、すでに139頁。
ほんとうはメールするなりコメント欄に書き込みをしてしかるべき挨拶をすべきだが、アドレスは判らないし、コメントも受け付けない設定になっているので、挨拶のしようがない。ただし、こうしてネット上に公開されているので、個人的に印刷して読むのは構わないと判断しました。ネット上の情報というのはボーダーレスなパプリック・ドメインであるような気がいたします。

種まきから蕎麦打ちまで、こうした先行者のそれぞれの作業の実際や考察に触れることが出来るのは、自己流で後追いする者にとっては貴重な資料であります。
第一、このブログを閉鎖されてしまったら、読むことが出来なくなってしまいますので、txtと印刷媒体が手元にあると安心です。

2012年1月19日木曜日

粗碾きへの疑念


粗碾きも限度はこれくらいで、これ以上粗いと打つのが下手なので細くしようとすればブツブツ細かく切れてしまうし、太い蕎麦をいつまでも噛んでいるも何だか蕎麦らしくない。
それに噛んで味や甘みが出てくるのは結構だが、T在来で打ったらやはりくどい感じがして好きになれない。それに風味というか、香りが薄くなってしまっているような気がするし、喉越しやコシも悪くなるような(これは私が打ち方が下手なだけかもしれないけど)。
近日中に、蕎麦の香りを検証するために60目より細かいN在来だけで打ってみよう。
味、香り、喉越し、コシ、すべてが点数の高い蕎麦は、どういう粉から生まれるのか? 私などには手に負えない問題であります。

2012年1月18日水曜日

ホワイトバランス



同じ蕎麦をホワイトバランスを変えて撮ってみたが、ほんとうはこの上下2枚を足して2で割った感じのような、そうでないような。人間の目の感覚もあてにならない「感じ」がする。「感じ」でしかないのだ。

2012年1月17日火曜日

ただし、一生懸命にね

ここ数年この時期に行なっている高校時代のクラスメイトの蕎麦会が、26日に決まった。
会場はK・O君の家から同じイニシャルのK・Oさんの家に替わったが、蕎麦を打つのは私。
先日打ったN在来の50メッシュ半分、25メッシュ半分の二八が、コシ、喉越し、風味などなど、思いのほか自己採点の点数が高かったので、十割で行きたい気もしないではありませんが、安全策として「N在来の50メッシュ半分、25メッシュ半分の二八」でいこうと思います。
多分、微粉から粗目まで広く分布していれば、小麦粉が二割入っても風味は失われないと思って。確信犯です。
十割をうたっていたって、80メッシュや100メッシュで篩って粗い粒子を排除してしまった微粉だけで打たれた十割蕎麦など食べたいとも思いませんし、そんなお蕎麦屋さんに行きたいとも思いません。
(などというのは負け惜しかな)


再掲ですが、ボリス・ヴィアンの詩をJoan Baezが歌っていて、とても懐かしい。

このパリ公演が1983年で、この時、すでにJoan Baezも立派なおばちゃん。
今は、立派なおばあちゃん?



時の経過は容赦なく機械的に進んで行きますが、ボリス・ヴィアンの小説の特徴もまた、そういう経経時的反復と擦り切れ。
日々反復され、日々擦り切れてゆく。それが人生ならば積極的に日々の反復に身を任せ、日々擦り切れてゆこうじゃありませんか。
ただし、一生懸命にね。

2012年1月15日日曜日

あらまほしきソバ粉

ソバ栽培と蕎麦打ちを同時にスタートさせた年、初めて収穫した玄ソバを製粉会社に委託に出して、帰ってきたソバ粉があまりに色が白くて、細かくて、風味が薄いのに憤慨し、翌年から自家製粉をスタートさせたのでした。
それから5年経過して、今年、ようやく6年生がはじまります。

ソバ粉の色は、打っている時には緑がかっていて、茹でるとかすかに薄い茶色。良い年のソバだと茹でても薄緑色。
ソバ粉の粒子は100メッシュ以上から30、いや20メッシュくらいまでなだらかな高原曲線を描いて分布している。細かい粉も粗い粉(粒)もどれも排除されることなく揃っている。
そういう粉だと風味は自然についてくる。
徐々に、望ましくないソバ粉とあらまほしきソバ粉のイメージが判って来ました。
産地がどうの、種類がどうのといったところで、粉の碾き方ひとつで、うまい蕎麦にも不味い蕎麦にもなってしまう。

うーん、怖くなってきました。

2012年1月14日土曜日

今夜は、リレー蕎麦

今日はまた妻のリクエストで蕎麦。蕎麦を食べたいというより、自分が楽をしたいという見え透いた魂胆だが、蕎麦を打ちたかったので5時20分過ぎに打ち始め、6時過ぎには茹ではじめた。
無論、自分以外の時には二八を基本としているので、蕎麦打ちは楽です。
N在来の60目で篩ったものと、30目で篩ったものを200gずつ。そこに中力粉を100g。粗碾きが混じっているので加水は58%まで入った。
その後、60目の方を200g十割で打ってみた。60目だと周囲にひびも入らず、切るまでとても順調に運ぶのだけど、これで安心していると茹でると切れる……。


今回は細めに切れて一安心。ほぼ碾きぐるみに近いので、細く切らないと口の中でもそもそしてしまい、風味はあっても食感が悪くなるので、1,3mmくらいには切りたい。
それから、やはり大きくひき割ってそば殻を徹底的に排除してから粉にした方が、蕎麦もきれいだ。
このあたりでも、「蕎麦は黒くて太くて歯もろいのがいい」とかいうひとが結構多いですが、そば殻の微粉で黒いのはどうも。


女性陣は相変わらず二八で「鶏南蛮」。うわ、おばさん、鶏とネギが多すぎます、蕎麦が見えませんが、(ーー;)
私は今夜は、何もつけない蕎麦、鶏南蛮、それからねずみ大根と刻みねぎとカツオブシを載せて「おろしぶっかけ蕎麦」の3種類を少しずつのリレー蕎麦。



2012年1月13日金曜日

また怪しい工作

ある方のブログで見ての真似であるけれど、格安の水分計が届いたので、あらかじめホームセンターで購入してあった工作用のクリップと銅板を加工して、また怪しい工作。


これは銅板を1,5cm×2cmの大きさに2枚切り出し、穴を開けて電線を接続し、全体を絶縁テープで巻き、玄ソバを砕いたものを置く電極の部分だけを絶縁テープを切り取ったところ。
それを工作用クリップに貼り付け、電線の先にワニグチクリップをつけ、水分計の針に接続できるようにした。



これで2枚の電極の間に皮をむいたソバの実を数粒置いてクラッシュ、そして電源をONにすれば液晶画面に水分が%表示されるはず。
あれ? 0%ですが……。
種を選別していて皮がむけてしまっていたのを封筒に入れ、暖房の効いた部屋に置いたままにしておいたものですから、計測不のかもしれません。湿らせたティッシュペーパーに包んでしばらく放置し、それから再度計測したら22%と表示されました。

今年の収穫期に何とか使えたらいいんですが。
電極版を工作用クリップいっぱいに大きくした方がいいのか?? もう少し研究してみよう。
それから、やはり工作用クリップを台に固定した方が、砕いたソバを電極版に載せたりする作業をするのに都合が良さそうです。

2012年1月12日木曜日

真夜中の石臼考


この写真は、昨年、ある場所で見学した、今は使われていないが導水路以外の施設は良く保存されている、使われないのがもったいないような水車小屋の石臼の上下なのだが、普通の6分画8溝かと思うと、よく見ると8本の溝に区切られた山の真ん中にもう一本、やや細めの溝が刻まれている。珍しいので臼だけの写真も撮影しておいた。


案内してくれた地元の方に、誰が、どのような理由でこのような刻みを入れたのか、聞きたかったが聞きそびれた。
おそらく、こうして間にもう一本溝を入れることで8溝よりも製粉効率が上がるというか、粉が細かくなることを考えてのことだったのだろうが、溝と溝の間をビシャンで叩いて面を荒らす、あるいはタタキで溝に並行するより細かい線を刻むといった正攻法よりも手間がかからず横着できる方法であることは分かる。

こういうことを考えれば、脱皮機のなかった江戸時代の殻取りのための石臼は、どういう分画でどういう溝(その数、深さ)だったのだろう。