しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年1月12日木曜日

真夜中の石臼考


この写真は、昨年、ある場所で見学した、今は使われていないが導水路以外の施設は良く保存されている、使われないのがもったいないような水車小屋の石臼の上下なのだが、普通の6分画8溝かと思うと、よく見ると8本の溝に区切られた山の真ん中にもう一本、やや細めの溝が刻まれている。珍しいので臼だけの写真も撮影しておいた。


案内してくれた地元の方に、誰が、どのような理由でこのような刻みを入れたのか、聞きたかったが聞きそびれた。
おそらく、こうして間にもう一本溝を入れることで8溝よりも製粉効率が上がるというか、粉が細かくなることを考えてのことだったのだろうが、溝と溝の間をビシャンで叩いて面を荒らす、あるいはタタキで溝に並行するより細かい線を刻むといった正攻法よりも手間がかからず横着できる方法であることは分かる。

こういうことを考えれば、脱皮機のなかった江戸時代の殻取りのための石臼は、どういう分画でどういう溝(その数、深さ)だったのだろう。

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