事をソバに限定しての話だが、石臼は蟻巣石などの気泡の多い安山岩を嚆矢とするのか、それとも花崗岩=御影石のような硬い石がベストなのか?
ソバの実を磨り潰すのではなく「切る」のであれば花崗岩=御影石のような硬い深成岩がいいのだろうし、ソバの実を熱から守ってくれる気泡が多く、さらにその気泡が天然のデコボコ=ドレッシングを形成している、もっと浅い位置に形成された安山岩がいいのだろうか?
石臼の基本動作って、切るの? 磨り潰すの? どっち?
石臼博士今は亡き後、答えてくれるひとはいるのでしょうか。
しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。
2012年3月28日水曜日
2012年3月26日月曜日
種フェチには強力な新兵器
USB接続のマイクロスコープ、あるいはUSBデジタル顕微鏡などというものがある。たまたま目にするのは頭皮をチェックするというマイクロスコープだが、検索してみると安いの高いのいろいろ売られている。3000円前後のものはちょっと心配だが、10000円未満でそこそこの性能のものが買えることが判った。使用目的が、ソバの実や様々な種、細かくてもせいぜいそば粉なのでこれでも十分だろう。これまでは拡大鏡でのぞきこんでいたが、USB接続のマイクロスコープは種フェチには実に強力な新兵器である。
仕事が繁忙期を迎えて製粉も蕎麦打ちも出来なくなったので、繁忙期を過ぎたら購入しよう。
2012年3月25日日曜日
しばらくは、ソバ吉じゃなくてルバ吉だす
日曜にもかかわらず午前中仕事。どこも静かで、仕事をしているのは自分だけのような気がしてくる。
いやになって午後は自家菜園に生ゴミを捨てに行き、そのまま藪になっている梅の木4本のうち2本の枝を、剪定などという生易しいものではなく、ばっさばっさと切捨てた。地主の木だが放置されているので徒長枝が伸び放題で梅もさっぱり生らない。今年は無理だが、来年は何とか生らせてみよう。
それからルーバーブの枯れ葉を集めて運び出す作業をした。ルーバーブの葉には蓚酸が多くて食べてはいけないと言われているし、欧米ではルーバーブの葉を煮詰めて自家製の殺虫剤を作るくらいなので、枯れ葉を根元に置いておくのは感心したことではない。だから、毎年、今頃、枯れ葉の除去をしている。寒中は芽の元であるクラウンを寒さから保護してくれているような気がするのでそのままにしておいて、凍みない時期になって除去します。
そういえば、株分けも彼岸頃にすると失敗が少なく、ほとんどの株に芽が出てくるので絶好の時期なのですが、どの株を株分けするか目印をつけておかなかったので、今年も株分けはできません。
もうクラウンから芽が出て来ています。カメラを忘れたので写真は撮れませんでしたが、結構、red(赤い)というよりcrimson(真紅)といった茎が見えて来ています。
ただし、この時期と秋の終わりの低温期にはかなりヘッポコなルーバーブの茎も赤くなりますので、過度の期待は禁物です。
真夏でも赤い、そういう株を探さなければならないのです!!
いやになって午後は自家菜園に生ゴミを捨てに行き、そのまま藪になっている梅の木4本のうち2本の枝を、剪定などという生易しいものではなく、ばっさばっさと切捨てた。地主の木だが放置されているので徒長枝が伸び放題で梅もさっぱり生らない。今年は無理だが、来年は何とか生らせてみよう。
それからルーバーブの枯れ葉を集めて運び出す作業をした。ルーバーブの葉には蓚酸が多くて食べてはいけないと言われているし、欧米ではルーバーブの葉を煮詰めて自家製の殺虫剤を作るくらいなので、枯れ葉を根元に置いておくのは感心したことではない。だから、毎年、今頃、枯れ葉の除去をしている。寒中は芽の元であるクラウンを寒さから保護してくれているような気がするのでそのままにしておいて、凍みない時期になって除去します。
そういえば、株分けも彼岸頃にすると失敗が少なく、ほとんどの株に芽が出てくるので絶好の時期なのですが、どの株を株分けするか目印をつけておかなかったので、今年も株分けはできません。
もうクラウンから芽が出て来ています。カメラを忘れたので写真は撮れませんでしたが、結構、red(赤い)というよりcrimson(真紅)といった茎が見えて来ています。
ただし、この時期と秋の終わりの低温期にはかなりヘッポコなルーバーブの茎も赤くなりますので、過度の期待は禁物です。
真夏でも赤い、そういう株を探さなければならないのです!!
2012年3月23日金曜日
難しいです
昨日、7箱め、8箱めのrhubarbを播種した。
また今日は1箱めの双葉から本葉が出始めたrhubarbをポリポットに仮植した。その数、40。挿し芽箱に18通り×25粒=450粒を播いたが、発芽率は概算70%として315本。315本から40本を選抜して仮植したことになるが、それでもまだ選抜率は12,69%で、甘すぎる。
300本から3本、つまり1%くらいの選抜率にしなければならないのだけど、現実には明確な理論付けもなく、最終的にはどれだけ赤いかという実に感覚的すぎる選抜基準に頼るほかないので、選抜を緩くして仮植し、もう少し生育状況を観察しないと取捨選択できないのだ。
2012年3月22日木曜日
蕎麦を打つ余裕が無くなります
4月5月は仕事が多忙をきわめるので、蕎麦を打つ余裕が無くなります。
今のうちに蕎麦を打って、一食分ずつ真空パックして、冷凍保存しておいて、たまたま解凍して茹でて食べるほかないような気がします。
碾きたて、打ちたて、ゆで立ての蕎麦の三原則にはなはだ違反してしまいますが、それでも不味い蕎麦屋さんやスーパーマーケットの蕎麦の葉粉末を混ぜた生麺よりもましなような気がします。
今のうちに蕎麦を打って、一食分ずつ真空パックして、冷凍保存しておいて、たまたま解凍して茹でて食べるほかないような気がします。
碾きたて、打ちたて、ゆで立ての蕎麦の三原則にはなはだ違反してしまいますが、それでも不味い蕎麦屋さんやスーパーマーケットの蕎麦の葉粉末を混ぜた生麺よりもましなような気がします。
2012年3月20日火曜日
下手くそであるということの証明
土日に不意に帰宅した長男のために蕎麦を打った、その残りをタッパーごと冷凍庫に入れておいたのを思い出し、夕食時に、解凍してから茹で、おろし蕎麦にしてみた。
長男といっしょに打ちたて、茹でたてを食べた時にはもちもち感が強くて失敗したかなと思ったが、今日は大根おろし、刻みネギ、カツオ節を載せて汁をかけて食べたらおいしかった。もちもち感も感じなかった。不思議。風味も良く、喉越し、コシも先ず先ずいい感じだったが、
同じ蕎麦が打てない、打つ度に蕎麦が変わるというのは下手くそであるということの証明です。
あるいは先日は茹でが足りなかったのか? いわれるように、寝かすとおいしくなるということも考えられなくもないのですが、結局、よく判りません。
2012年3月19日月曜日
ルーバーブ播種メモ
昨年、自家採種した赤茎系のルーバーブの種。ホームセンターで売っている挿し芽箱を使用して、3月二日にひと箱、3月13日にふた箱、3月16日にひと箱、ここまでは(筋蒔き)そして昨日、3月19日にふた箱、バラ蒔きにした。案外発芽率が良くないので、バラ蒔きで厚蒔きにしても良さそうだという判断の結果。発芽後に茎が赤くないものはどんどん間引いてゆく予定なので、 密に発芽したとしてもあまり問題はない。
固定種というか野生種というか、種を蒔くとお先祖様の形質がそれぞれバラエティ豊かに発現してしまい、赤い茎から採取した種でも、緑のやら下半分が赤くて上半分が緑とか、太いの、細いの、何とも個性豊かなので、とにかく種が終わるまで蒔き続け、赤いものだけ選抜してゆくのみ。育種家って偉い、と思いました。
固定種というか野生種というか、種を蒔くとお先祖様の形質がそれぞれバラエティ豊かに発現してしまい、赤い茎から採取した種でも、緑のやら下半分が赤くて上半分が緑とか、太いの、細いの、何とも個性豊かなので、とにかく種が終わるまで蒔き続け、赤いものだけ選抜してゆくのみ。育種家って偉い、と思いました。
ついでに、カテゴリーのラベルを「ルバーブ」から「ルーバーブ」に変更した。日本では前者が一般的だが、英米人は後者の発音であるし、カナダ在住のN君もルーに力を入れて発音している。
そういえば原産地がシベリア南部のrha川(ボルガ川古代の名前)のほとりということで、その河の名前のrhaがrhuに変化したらしい。とうことで、やはり「ルーバーブ」とルーに力を入れ、さらに延ばして発音すべきだろう。
2012年3月18日日曜日
気温と蕎麦の風味
口ほどにもなく蕎麦を打つのがへたくそな私ですが、これまでに数回、自分の打った蕎麦に満足した時がありました。こんなおいしい蕎麦が打てて、食べることが出来て、これを至福と言わずに何というのだろう、みたいな。
いちばん近くは、今年の2月下旬に、高校時代の旧友3名との蕎麦会のために打った蕎麦。噛み心地、喉越し、そして何よりも風味が雑味が排除されて実にピュアで、噛んで舌から鼻に抜けてゆく蕎麦の味と香りが実にはっきりしていて、官能的でさえあった。
なぜか、ああいう蕎麦がコンスタントに打てない。
それは単に私の蕎麦打ちの技術が下手なだけでなく、気温が大いに関係しているのではないかと類推される。
寒中というか、厳寒の頃に蕎麦はもっとも風味を強くするのではないか。
ちなみに真夏は蕎麦が打ちにくく、しかも風味も情けないほど薄くなってしまう。
打ち難さは加水の問題だと判ったので、この夏にはクリア出来そうだし、風味の問題も粉ではなく玄ソバのまま「低温無酸素状態」で保管し、直前に石臼製粉することでクリアできそうな気がします。
それからもうひとつ。
在来種は確かに風味が濃いが、歩留まりはやはり玄ソバ換算で65~70%に留めるべきで、それ以上の歩留まりも可能だが、それをすると開花期の在来種のソバの花の蜜の匂いに似た香りが混入してしまう。あの、堆肥臭いような、うんこ臭いような、もやもや、むうっとした匂いが蕎麦の香りの周囲にまとわりついてしまう。
ということで、そば殻を徹底的に排除すべきなのと同じくらい、在来種は甘皮をすべて碾きこんではいけない。5%は捨てましょう(と類推せざるを得ないのでした……)
2012年3月17日土曜日
2012年3月16日金曜日
2012年3月13日火曜日
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
先日、先に育苗トレーひと箱に播いたRhubarbがほぼ発芽。ただし、採種時期が早すぎたのか、発芽率がかなり悪い。見た目、70%あるかないかというところ。購入した種だと95%くらいは発芽するので、かなり数字が悪い。未熟な種が多いのだろう。
今日、さらにふた箱播種。ひと箱に300以上播種してあるので、これで1000粒くらいは播いた計算。
とにかくどんどん播いて、そして見込みの無いものは間引き、たとえ100本に1本でも赤いものを残して育苗ポットに仮植する。
今日、さらにふた箱播種。ひと箱に300以上播種してあるので、これで1000粒くらいは播いた計算。
とにかくどんどん播いて、そして見込みの無いものは間引き、たとえ100本に1本でも赤いものを残して育苗ポットに仮植する。
2012年3月7日水曜日
2012年3月4日日曜日
それでも構いませんが
野菜くずを菜園の隅の掘った穴に捨てに行ったついでに、ルーバーブの株を見たら前回よりも新しい芽が増えていた。いよいよ萌芽が始まる。今月後半は株分けや植え替えに好適な時期だが、赤茎系はまだ株分けできない。早くても来年か。
昨日は、昨年たくさん採取できた赤茎系の種を400粒くらい育苗箱ひと箱に播種し、水稲育苗用で今はまだ空いているビニールハウス内にトンネルを作ってそのなかに置いた。発芽したらまた播いてというように反復して播いて、双葉から本葉一枚出たくらいの大きさの内にその形質や特性を判断し、ダメなものは抜く。残して育苗ポットに移植するのは、おそらく100本に1本。それを本葉5枚くらいまで育てながらさらに見込みの薄そうなものは捨てる。
そうして残ったものを菜園に植えてみるが、それでも一年後にはダメで抜いてしまうものがある。欲しいと思っているような株は10000本に1本か、もっと少ない確率かもしれないので、目的を果たせないうちに死んでしまう可能性がある。ま、それでも構いませんが。
昨日は、昨年たくさん採取できた赤茎系の種を400粒くらい育苗箱ひと箱に播種し、水稲育苗用で今はまだ空いているビニールハウス内にトンネルを作ってそのなかに置いた。発芽したらまた播いてというように反復して播いて、双葉から本葉一枚出たくらいの大きさの内にその形質や特性を判断し、ダメなものは抜く。残して育苗ポットに移植するのは、おそらく100本に1本。それを本葉5枚くらいまで育てながらさらに見込みの薄そうなものは捨てる。
そうして残ったものを菜園に植えてみるが、それでも一年後にはダメで抜いてしまうものがある。欲しいと思っているような株は10000本に1本か、もっと少ない確率かもしれないので、目的を果たせないうちに死んでしまう可能性がある。ま、それでも構いませんが。
2012年3月3日土曜日
自分への戒め
蕎麦の香りに関する25年ほど前の研究報告を読んでいた。かんじんな試験データがすべて英語表記なので、久しぶりに辞書片手にデータを読み解こうと苦心惨憺。
試験データからヘキサナールとかノナナールという揮発成分が蕎麦の香りを特徴づける重要な成分と記されているのだが、しかもこれらの成分が製粉後のたった二日で500という数値が350、400という数値が250まで減少してしまい、さらに10日目にはほぼ半減しているのには驚いた。香り成分は揮発成分であるから空気に触れているとどんどん揮発していってしまうということらしい。
やはり、製粉したら一分でも五分でも早くに密閉容器に入れて酸素から遮断するか、蕎麦にして食べてしまうのがいいということになる。やむをえず時間を置く場合には、やはりガスバリア袋に脱酸素剤とともに封入、それを低温保管するのが、最善でなくても次善の策。
それから、内層粉はある程度微粉でも構わないが、外層粉はやはり50メッシュ以上には碾かないで、出来るだけ粗碾きにしておく方が、香り成分の揮発が防げる。
微粉から粗碾きまで、粒度分布が広いそば粉がよろしいようで、私が試みた外層粉も時間をかけて細かく碾くというのは、やはり香りが飛んでしまうのでよろしくないことが判りました。
しかし、それだけじゃない、ふるいにかけて振動させる、あの揺さぶり自体がソバの香りの揮発成分を飛ばしてしまうような気がします。二度碾き、三度碾きしてその度にふるいにかけるなどというのはもっとも避けるべきで、ゆっくりと、一度で粒度分布の広い碾き方をし、それを30目くらいの篩でそっとふるう。なんだか神経戦ですね。
蕎麦を初めて栽培し、製粉を委託に出して戻って来たそば粉が、色白で微粉で打ちやすい粉ではあったが風味がかなり薄かった。さらに市内の個人の精米所で蕎麦の製粉をしているところがあって、そこで碾いた普通のそば粉と寒ざらしのそば粉を、別の人からいただいたことがあるが、これも色白、微粉でムチャクチャ打ちやすく、しかし風味の薄い蕎麦であった。
こうなると、ソバの品種や産地がどうのこうのという以前に、製粉や製粉後の保管の仕方をきちんとすべきだろう。そこからソバの品種や産地、栽培方法について考えていかないと、いつまでも風味の薄い蕎麦しか打てない、口に入らないということになる(という自分への戒め)。
試験データからヘキサナールとかノナナールという揮発成分が蕎麦の香りを特徴づける重要な成分と記されているのだが、しかもこれらの成分が製粉後のたった二日で500という数値が350、400という数値が250まで減少してしまい、さらに10日目にはほぼ半減しているのには驚いた。香り成分は揮発成分であるから空気に触れているとどんどん揮発していってしまうということらしい。
やはり、製粉したら一分でも五分でも早くに密閉容器に入れて酸素から遮断するか、蕎麦にして食べてしまうのがいいということになる。やむをえず時間を置く場合には、やはりガスバリア袋に脱酸素剤とともに封入、それを低温保管するのが、最善でなくても次善の策。
それから、内層粉はある程度微粉でも構わないが、外層粉はやはり50メッシュ以上には碾かないで、出来るだけ粗碾きにしておく方が、香り成分の揮発が防げる。
微粉から粗碾きまで、粒度分布が広いそば粉がよろしいようで、私が試みた外層粉も時間をかけて細かく碾くというのは、やはり香りが飛んでしまうのでよろしくないことが判りました。
しかし、それだけじゃない、ふるいにかけて振動させる、あの揺さぶり自体がソバの香りの揮発成分を飛ばしてしまうような気がします。二度碾き、三度碾きしてその度にふるいにかけるなどというのはもっとも避けるべきで、ゆっくりと、一度で粒度分布の広い碾き方をし、それを30目くらいの篩でそっとふるう。なんだか神経戦ですね。
蕎麦を初めて栽培し、製粉を委託に出して戻って来たそば粉が、色白で微粉で打ちやすい粉ではあったが風味がかなり薄かった。さらに市内の個人の精米所で蕎麦の製粉をしているところがあって、そこで碾いた普通のそば粉と寒ざらしのそば粉を、別の人からいただいたことがあるが、これも色白、微粉でムチャクチャ打ちやすく、しかし風味の薄い蕎麦であった。
こうなると、ソバの品種や産地がどうのこうのという以前に、製粉や製粉後の保管の仕方をきちんとすべきだろう。そこからソバの品種や産地、栽培方法について考えていかないと、いつまでも風味の薄い蕎麦しか打てない、口に入らないということになる(という自分への戒め)。
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