他のソバはすべて脱穀が済んだというのに、ただ花が咲き続けただけで強い霜に遭い、たいして実がついていないような小粒の在来種の畑。
25日に刈ったまま放置してあり、火でもつけて燃やしてしまいたいくらい実がついていないのですが、隣にD建託のアパートが二棟あるのでそれもできず、仕方なくビーンスレッシャーを載せていって脱穀しました。
行けども進めどもさっぱりソバが溜まらず、しかも超小粒種なのでエンジンの回転を上げると実が充実していないシイナは茎や葉とともに前方へ排出されてしまうので、ますますソバが溜まりません。エンジンの回転を下げると茎が葉が混じってしまいますが、やむを得ません。そうしたら少し実が溜まるようになりました。
そのゴミだらけを唐箕にかけたら、28kgくらいしかありません。かなり力を抜いた甘い唐箕選なので、ほかのソバと同じくらいに回転させたら多分20kg以下になってしまうはず。
水分を測ったら21%もありました。ずいぶん水分が多いです。1日1%としてもいつものように2~3日の乾燥ではダメなようです。乾燥したらとにかく試食してみないと……。
まるで無限花序の罠に嵌ったかのようにひたすらにぎやかに花が咲くだけで、いっこうに実をつける気配がない。実に訝しいソバでした。
どうも、暖地のソバを寒地で栽培すると生育日数が長くなるようです。
花が咲くのはにぎやかだが実がつかない状態が10月初旬まで続いた。そうこうしているうちに強い霜が二日続いて、それ以上の生育は見込めない状況となりました。
8月後半、9月、10月初めまでの猛暑の間に咲いた花は衰弱花ばかりだったのか。
いずれにしても、この品種はもうこれで栽培しないことに決定。
昨年5gから種を増やしたのに。その5gの夢が費えました。(号泣)