通常、在来の辛味大根は秋播きが普通でだいたい8月下旬から9月初旬に播種するが、では早播きしたらどうなるかと7月9日に、在来の鑪(たたら)辛味大根、親田辛味大根、ねずみ大根、それからサカタの改良種である雪美人の4種類を試験的に播いてみた。
ついでに無農薬だと大根の大敵であるキスジノミハ虫(ジムシ・地虫)の食害がどの程度かを観察するために無農薬。
ちなみに辛味大根は肥沃な土地では大きくなりすぎ、辛味も薄くなるので、ソバを栽培している花園1号地の、小石や砂利の多い、普通の作物は作り難い場所の播種。無論、辛味を重視するために無肥料。
で、今朝抜いてみたサンプル君たちの写真。
やはり、かならずしも種袋の写真のようには形がそろいません。ねずみ大根はいちばん左以外はOUT。雪美人も右側のはご先祖様の形が強く出てお尻が台形です。どこかで見たことがありますが、こういう形のねずみ大根もあったような……。
続いて大根本体のズームアップ写真。
やはりジムシ(キスジノミハ虫)の食害で皮がざらざらです。
いつもは皮をむかずにおろしていますが、これだと皮をむかなくてはおろせません。
真夏の栽培なので特にジムシ(キスジノミハ虫)の食害がひどく、秋播きだともう少し被害が軽微になるかもしれません。
秋まきは9月3日にこの4種類を播きました。辛味大根は水分が少ない分、貯蔵性が抜群にいいので、晩秋に収穫して凍みない場所に保存しておけば4月か5月まで大丈夫です。その後は新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れておけば、多分、7月8月まで持ちます。
そこまでしなくても、雪美人のような春播きの辛味大根を播いておけば、一年中の辛味大根を確保できます。ただし、雪美人はねずみ大根のように辛味の後に甘みが来るということはなく、ただただ一方的に辛いだけです。わさびに対するホースラディッシュみたいな。
ちなみに私、大根おろしが出てこない蕎麦屋には二度と行きません。先日行った蕎麦屋さんでも刻みネギと練りわさびしか出てきませんでした。
ネギもわさびも要りませんが、大根おろしだけはお願いします、<m(__)m>