しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2014年12月14日日曜日

目立てのメソッドは同じではない

多分、花崗岩・御影石系の硬くて緻密な石と、安山岩・溶岩系のガスが抜けた気泡が多い石とでは目立てのメソッドは同じではないはず、というか、相反する。
前者は意識的に荒らす必要があるが、後者はその必要度は低く、むしろ碾けすぎを警戒しなければならない。

それと、目立て道具である「たたき」と「ビシャン」の差異。
「たたき」は石を線で荒らすしかない。
「ビシャン」石を面で荒らすことが可能。
という訳で、「たたき」の限界を「ビシャン」が超える。

2014年12月13日土曜日

わが道を

しばらく前に直売所で購入して来た長野県推奨の「信州ひすい蕎麦」のそば粉。
県と生産者との取り決めで、玄ソバは買えないらしいのでそば粉を購入しましたが、500gで950円は高い(おいしければ文句は出ませんが)。

打ってみたらこんな感じ。
甘皮の緑色が濃いというのが売りなはずですが、これでも新ソバ? という色合い。
香り薄く、味も普通。
これが新ソバだったら、黒化率上がってからのコンバイン収穫ということか。それにしてもインパクト無し。
これではひすい蕎麦の評価は上がらず、やがて消えてゆく運命となるかも。

ま、わが道を行きます。

2014年12月12日金曜日

ソバの実は

国際肥料工業会 (International Fertilizer Industry Association) によると、リン酸肥料が使用される主な作物とその割合は、小麦が18%、野菜・果物が16%、米、トウモロコシがそれぞれ13%、大豆が8%、サトウキビが3%、綿花4%となっている
 ソバの実は、
実は、
小麦以上に、
ミネラルとしてのリンを含有している!!

 

2014年12月10日水曜日

なるほど!!

リン酸は、細胞核の重要構成成分であり、麦は初期生育に要求し、また登熱時には子実タンパク質の構成に寄与する。リン酸は土壌中の作物根から出る根酸によって溶解され、作物に吸収される(水溶性りん酸として吸収の早いものもあるが)ため遅効的であり、早い時期(基肥)に施用しておくことが大切である。
リン酸の子実生産能力は高く、窒素・カリと比べて倍近い
本県に多く分布する火山灰土壌(黒ボク土)では、施用したリン酸が土壌中の鉄、アルミニウムと結合し、リン酸鉄又はリン酸アルミニウムになって不活性化し、作物に吸収利用されにくくなるため、リン酸を有機物と併用したり、ある程度多量に施用して、可給態リン酸を富化しておくことが必要である。
リン酸の施用量は、水田の場合、 10a当たり9~13kg 、火山灰土壌の畑では10a当たり10~15kgが標準である。
 隣の県の「作物の栄養生理と養分吸収」より。

なるほど!!

2014年12月7日日曜日

できるだけ科学的に

さる試験データを入手。

レタスを栽培した後でソバを栽培。
しかも無堆肥で無機質肥料、N抜き、P抜き、K抜き、無肥料。
堆肥を入れて無機質肥料、N抜き、P抜き、K抜き、無肥料といったパターンで栽培し、しかもソバ播種前と収穫後のPH,EC,N,P,Kの残存量など詳細なデータが一覧表になっている。実は以前自分が収集した資料のファイルの中から発見。
播種前と収穫後の土壌の養分が取られていて、栽培後にどれだけ減った(吸収されたか)が判る、すごいデータ。宝物の発掘です。
といっても土壌の性質によって変るので、どこでも通用するわけではありませんが、ソバが刈り取りまでにどれだけの養分を吸収するのか、案外詳細な研究データが研究機関の外には出て来ないので、貴重なことは確か。

ちなみにN原の畑の土壌の電気伝導度は、3年前までスイカが作られていた東半分が0,14ms/cm、ソバを十年近く栽培し続けている西半分が0,11ms/cm。
これは結構いい感じの数値だが、だからといって無肥料では倒伏しないが強い風味は望めないだろうと。
また、畑というよりただの宅地造成地である、自宅近くの花園2号地はたったの0,03ms/cmで、これでは肥料分が無さ過ぎ。我が家の水道水でさえ0,06ms/cmなのだから、いかに痩せていることか!!

ソバは吸肥力が強い。だから少しの養分しかない痩せた土壌でも育つが、それだけ強い吸肥力で養分を吸い尽くしてしまう。本当の痩せ地になってしまう。
倒伏を恐れてはおいしいソバは栽培できない。
この資料にはこうも書かれている。
減収だけでなく、風味の低下にもつながる。

来年度からはできるだけ科学的なソバの栽培を目指す心積もり。

2014年12月5日金曜日

遺伝子の記憶

製粉したままだったK町在来を今夜、試食。
おとなしい蕎麦。癖が無く、デンプンが勝った蕎麦というか、これじゃ江戸蕎麦。
先日、むちゃくちゃ野生的な蕎麦に遭遇したばかりなので、ほんとうに対極的な蕎麦。
同じソバで製粉の仕方も同じようにしたのに、在来種としての来歴が異なり、栽培した畑が違うだけで、味がこんなに違ってしまうのかと衝撃を受けた。
遺伝子が何かを記憶しているのだろうか。
K町在来は、残念ながら来年以降は栽培しないことになるだろう。

そういえば、菜園のルバーブの複数の株が、この真冬を迎える時期に蕾を伸ばしていた。
それは南半球から来た種子から選抜した株だった。
北半球では、通常、ルバーブが蕾を持つのは6月である。つまり、今は南半球での蕾の時期である。
日本に来て、世代が変っているのに、遺伝子はまだ南半球での開花時期を記憶しているのだ。

2014年12月3日水曜日

いずれにしても

ホッパーは1号機と同じ材質と構造ということに決めたので、手慣れたところで先行して製作開始。

本体の軸と軸受けは手碾き仕様で本職の石材店でしっかり接着剤を使って固定されている。もったいないが、電動仕様に変えなければならない。
それらをどうやってきれいに外すかを思案中。
これだけしっかり出来ているのだから、このまま手碾き用で置いておく方がいいかという考えも度々頭の中をかすめるが、すでに動力装置をすべて揃えてしまっている。

いずれにしても本格的な作業は1~2月。

2014年12月2日火曜日

土に問題

今年初めて、さるソバ生産協同組合と共同栽培した山の中の畑の結果がさんざんな結果に終わった理由について、ただ多雨と日照不足だけにあるのではなさそうな気がしていろいろ考えている。
昨年、視察に行った時も、周囲のソバが針金のように細くて丈の短いものだったので、今年の特異的な多雨・日照不足だけに不作の原因があるのではなさそうだと推測。

今日は、自家菜園で少し試験栽培した在来種は結構収量があったので、そこの土を採取して来て、電気伝導度を測ってみた。
結果は0.12mS(ミリジーメンス)。
普通の作物が0,3から0,5mSくらい(施肥前の数値)がいいと言われているので、それに比べると数値は低いが、ソバはむしろこれくらいが最適なのかもしれない。
0,1からせいぜい0,2mS。

それなのに、今年失敗した山の畑の数値は、栽培前、施肥前に計測したときに0,02mSであった。この数字は肥料分がほとんど無いに等しい。
気になったが、ソバ生産協同組合の慣行の施肥にOKを出してしまった。10a当り窒素2,8kg。
天候のせいもあるが、それにしても養分吸収が悪すぎる。肥料が少ないというよりも、吸収できない原因がほかにあるとしか考えられない。
どうも、土に問題がある。

2014年12月1日月曜日

材料調達

仕事で出かけたついでにホームセンターに寄り、ホッパーの部品、モーターから上臼までのシャフトの素材などを購入。
台に使うアングルやキャスター、木材、アルミ板なども購入する予定だったが、カード会員10%引きのセールがいずれあるはずなので、それまで待つことにした。
ホッパーは基本的に1号機である「そば吉君2号」と同じ材料で同じ大きさで製作するこ
とにした。
2号機である「そば吉君3号」は直径が大きいし溶岩製で作業効率もいいと思われるのでホッパーを大きくしたかったが、透明で中身が見える素材の大きいサイズが見つからないので断念し、同じサイズにすることに決定。
ただし、エクステンションというか、臨時的にホッパーの容量を大きくする仕組みは「そば吉君2号」で製作してあるので、それを使えば8かL10Lくらいまでは可能になる。

2014年11月28日金曜日

メモ

三相200Vのモーターが到着。確かに新品未使用。
これで動力源はOK。

2014年11月26日水曜日

ラッキー

オークションで落札した減速ギヤが、速攻で到着。
箱は古びて開けられてはいるが、未使用ではあるらしい。
現在もメーカーで製造販売されている型番なので、実にお得な買い物ではありました。

ついでにこれと合体させるモーターも検索してみたがヒットせず。
ただし、念のためにモーターの出力が30W多い機種の型番で検索したら、ありました!!
去年の8月製造で新品未使用。
もう一度、メーカーサイトで型番を検索してみたら、これも現在も製造販売されている型番で、しかも減速ギヤも今回落札したものが使えることが判明。
ということで、このモーターも即決価格で落札。メーカーのウェブサイトの価格の58%。
消費電力は予定より30W増えるが、その分、起動トルクや定格トルクは大きくなるので安心ではあります。
1650回転が15回転になるのですから、トルクの心配はないと思いますが、
「作りました。でも、重くて回りません」
では泣くに泣けませんから。

やれやれ、これで必要なものは揃いました。
ホームセンターで台やらシャフトやらホッパーやらを作る資材をそろえておいて、1月、2月に製作する予定です。

2014年11月25日火曜日

たった10目の違いの間に横たわる大きな風味の差

一昨日テスト製粉したK町在来を試し打ちし、試食。
ただし山ノ神が温かい蕎麦を強く主張したので、泣く泣く鳥南蛮に……(号泣)
そこそこ美味しかったことは事実。
しかし、やはり、たかが篩の40目と30目、その「たった10目の違いの間に横たわる大きな風味の差」を実感。
粒度分布を考えれば、やはり篩は粗いに越したことはない。
が、30目より粗い粒子は私の拙い蕎麦打ち技術では歯が立たないし、食感にも問題がある。30目くらいが限度。

2014年11月24日月曜日

うふふ

新品を購入すれば11,700円の減速ギヤを、オークションで1,000円+送料756円でGet。
未使用品とあるが、あまりに安いので大丈夫? 
残るはモーター。これは同じ型番が中古で出る可能性はかなり低いので、一応ウォッチングは続けるが、新品を注文する方が早いだろうと思う。



2014年11月23日日曜日

K町在来

夕方、少し時間があったので、近くの避暑地の名をいただいた在来種を1kgくらい製粉。40目下が900g、40目~30目の間が20g。
玄ソバが1kgだとすれば歩留まりが良すぎる。1,2kgくらいあったのだろう。やはり計量はきちんとしなれば。
碾きあがった粉を舌に載せて味わってみたが、結構いい感じ。
とりあえず40目下の粉だけで打ってみよう。