しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2013年10月13日日曜日

悩ましい

あと一ヶ所を残してソバ刈り終了。
また宅地4区画分に播いた佐久地方の在来種を脱穀。同じ場所で昨年栽培した奈川在来は75kgだったが、今年の在来種は100kgを超えていそう。
ですが、疲労困憊です。

のこる一ヶ所の小粒のソバ、ようやくびっしり実がついてきたが、黒化率はまだ低いので刈り取りできない。
にもかかわらず全県に霜予報が出ている。刈り取り時期の決定、悩ましい。
それにしても、この小粒のソバといい、昨年、一昨年と栽培した四国の在来種といい、完全秋型のソバを寒地で早播きすると、草丈と生育日数がむやみに長くなってしまうようだ。
ジーン・バンクの各地での栽培データでも、西日本の在来種を北日本、北海道などで早まきしたものにははっきりとそういう傾向が見て取れる。

2013年10月9日水曜日

2013年ソバ栽培反省

仕事そっちのけで、趣味というには余りに度を越えすぎてしまったソバ刈りをしていて、まじまじとソバを見ていると、台風18号で弓なりになったり折れたりしている茎の様子が目に入って来ます。
弓なりになった茎の先にはふっくらふくらんだ実が、折れた茎の先には痩せた実が見えます。痩せた実はもっとふっくらしたかったのに途中で栄養補給を中断されて残念で口惜しいだろうなあ、とかつまらないことを考えながらサクサク刈り続けました。
それにしても、振り返ってみれば今年はなんだかソバの茎がたくさんで土が見えないくらい。台風18号が来なければ収量も風味も最高だったかも……。
ま、完璧はありません。また来年!!

そういえば、今年の失敗は奈川在来の小粒を選抜した「小粒君スーパー」を、普通の奈川在来と同じ播種期のロールの穴で播いてしまったことでした。
つまり、播種機の同じ8mmの穴に「小粒君スーパー」はひと粒かふた粒多く入ってしまうはずで、播種量が多くなります。多くなった分だけ密生しますので、いわゆる茎が細くて葉も貧弱で、光合成量も少ない「針金ソバ」になってしまいます。
本業の仕事そっちのけでソバ刈りをしていて、あ、そうか、茎が太くて葉も大きくて光合成が盛んなのは、疎らに播かれて十分に光と風を受けられるソバなのだ、とあらためて理解いたしました。

2013年10月3日木曜日

早すぎますが

八月の高温で生育が進んだのか。
今年初めて栽培したこの地の在来種ですが、この在来種自体が相当の早生種なのか。黒化率がすごいので、今日、刈り取りを始めました。
(他の畑の他の在来種はまだ一週間くらい大丈夫ですので、やはり早生種と考えた方がいいでしょうか。)


宅地4区画分なので一区画60坪として240坪くらい。
少し残った分は明日、一時間か一時間半くらいで刈り終えます。

2013年10月2日水曜日

秘密基地へ

午後、2時間ほど時間が空いたので、道具と石臼2組を持って電動工具が使える秘密基地へ行きました。すごい砂埃が発生するので自宅の敷地で作業するわけにはいかないのです。
1組めは先日仕事の得意先でいただいて来た石臼。
目を立てなおしたいので、いったん目を削ってしまいます。

Before
 これを電動工具で下臼はまったく平らに、上臼は含みの分を残して外側は平らに削った。まだ荒削りの段階。
防塵マスクに防塵めがね、しろうとでこんなアホなことする人、あまりいません、(ーー;)
After
後日、もう少し精密に水平にし、それから下書きしておいてから目を立てます。

2組目は昨日思いがけず入手した新顔。直径29cmだが、石の材質が判断できない。上臼のすべすべ感といい、濡らすと茶色っぽい色調になることといい、花崗岩の仲間かとも思うが良く判りません。
譲り受けた相手は私の質問に「金石(かないし)だよ」と言いましたが、どうもこの地では硬くて重い石のことはみな「金石」というようで、あてになりません。


こちらは状態が良いし小振りなので手挽き玄挽き用に目立てを修正すれば、取っ手もついているので、軸と軸受けを取り付ければじきに使用可能になる。
いくら玄挽きでも、そば殻の多いそば粉はごめんなので、そば殻を極力挽きこまない目立てにしました。
ドレッシングのためにタタキで叩いてみると、固くて重いイメージとは反対に、案外柔らかくて粘りのある感じなので、使いようによってはいい粉が挽けるかも。

北海道におられるFacebookのお友達から、北海道の奈川在来の蕎麦粉が届いた。脱皮して甘皮まで挽きこんだそば粉で。むちゃくちゃ微粉だったのでつなぎなしで打ってみましたが、こんなによくつながるんですね。最近、粗いのばかりだったのでそのみごとなつながりかたに感心しました。味も微粉の割りには良かったです。

2013年10月1日火曜日

ソバ畑巡回

昨年、Tさんの家の前の畑に播いた四国の祖谷のさらに東方の村の小粒在来種。入手した時のデータでは1000粒重が20gを切っていたのはこの在来種だけだった。
畑の残留チッソが多すぎたり、9月の気温がずっと高めだったことが裏目に出て、花が咲くばかりで実の付きが実に悪く、そのうちに霜が降りてさんざんな結果だったので、今年は播種、栽培は断念したのだったが、なんと畑の隅に数株、こぼれた種が発芽して生育し、なんと結構受粉したらしく実がついているのを発見。畑の隅で養分が少ないのが幸いしたらしい。もう少しチッソ過剰でない場所で栽培すれば収穫可能?一年休んだが、来年、また栽培してみたいような気がして来ました。
5gから栽培を始めたものなので、何とかものにしたい。

それからN原のソバを観察。
県内の在来種の小粒選抜「小粒君スーパー」、結構小粒が多い。6aほどあるので結構収穫できそう。
またB在来も結構ふっくらしていて見るからにおいしそう。
最後に家の近くの、今年初めて栽培したこの地方のM在来も観察。これはまだ播種後60日なのだが、もう刈ってもいいくらいに黒化が進んでいる。白い花もめっきり減っている。思ったより早生なのかもしれない。多分、ここを最初に刈り取りするようになるだろう。

2013年9月30日月曜日

二日連続で石臼救出

もう一組、石臼を救出。
直径29cmの6分画6溝で、目の状態はかなり良い。ただし石の材質がいまひとつよく判らない。上臼の天場や縁などがけっこうつるつるしていて、これまで入手して来た気泡の多い溶岩(安山岩)とは趣が異なっている。密度が高いので、小さめだが結構ずっしり思い。ただし、花崗岩の類でないことは確かなので、ますます材質が判らない。安山岩にこんな密な石があるのだろうか。
写真は、清掃後に。

2013年9月29日日曜日

突然、石臼救出隊

仕事の得意先から集金に来てという電話があったので、朝一番に出かけて行って先ずは今年の天候のこと、米や野菜の作柄などからさらによもやま話。
そのうちにソバの話になり、うちにも石臼があるけど使えるかどうか見てという。目立てして心棒や取っ手をつければ使えますよというと、「それじゃうちに置いておいても仕方ないから、持って行って」という返事なので無料で頂いて来ました。
ということで、本日はまた石臼救出隊になってしまいました。
帰宅して、早速かんたんに水洗いし、それから観察。上臼の下側にやや大きめな欠けがあるのが残念だが、ほかはまずまず。





しかし、下臼の目をまじまじ見てぷっと吹き出してしまいました。
目が、祖谷の石臼の曲線状目ほどではないにしても微妙に曲がっているではありませんか。どうも、まだ弟子入りして一人前になっていない石工さんの仕事かもしれません。物入れの穴も上から掘った位置と下から掘ってきた位置が微妙にずれております。
直径は34cmで、尺一寸より1cm大きい。6分画8溝であるが、ソバを挽くにはちょいと狭いし山型で手入れがしにくいので、いったんすべて削って目の立て直しかなと思います。
まあ、石臼の出来よりも材質がそこそこ気に入ったということで頂戴してきたので、後日、暇な時にいじることにいたします。

2013年9月27日金曜日

久しぶりのねずみ大根畑


ねずみ大根がだいぶ大きくなってきました。いちばん痩せている場所を選んで播きましたが、結構威勢が良いかんじで、少し心配です。
矢印で示したような葉の切れ込みが浅くて丸い感じのものは、抜いて捨てました。
知り合いのお蕎麦屋さんが味見したいというので、後でもう少し追加播きしました。さて、ものになるかどうか

2013年9月25日水曜日

本日のパトロール

いよいよ黒い粒が見えて来たので、少し採取。
左は今年初めて播いたB。右はNの小粒選抜。
大粒、中粒、小粒を選んで播種栽培した試験データをみると、やはり小粒選抜は収量がぐっと落ちるが中粒は大粒とあまり変わらない。
やはり小粒にこだわるより、デンプン、タンパクの充実を本道とすべきかも。


昨年は普通ソバより10日早く播種したダッタンソバだが、ことしはうっかりしていて、普通ソバと同じ日に播き、収穫できないかと危ぶんだがここに来て結構びっしり花が咲き実になりだした。

といっても、なんとも地味で目立たない花。
普通ソバと違って自家受粉なので花が咲けば実になる。








2013年9月21日土曜日

台風通過後2度目の観察

台風18号がわずか東を通過し、草丈がいちばん伸びきった頃でしたのでさすがに耐えきれなくてだいぶ倒伏しましたが、今日は思い切って、台風通過後2度目の観察にでかけました。
写真1枚目は東側から全体。以前のように整然と立ってはいませんが、倒伏している様子もあまりよく判りません。
案外、同じ方向に寝ていますので、諦めていた機械刈りも少しは出来そうな気がします。
場所によって手刈りと機械刈り、臨機応変に対応しながら刈り取りすることになります。




だいぶ実がつき始めてきていますし、しゃがみ込むとミツバチの羽音がブーン、ブーンと聞こえてきます。昨年よりミツバチが多いような気がしますし、日中は晴れて温度も上がり、朝晩は温度が下がっていますので、光合成とデンプン蓄積も順調かもしれません。
台風で倒れたように見えますが、よく観察すると茎が折れてしまっているものはそう多くはなく、ぐっと撓りながら隣の畝のソバに寄りかかっていますので、栄養の吸収は阻害されていないのではないかと思います。


 右側の緑色が濃いのはダッタンソバ。
これも倒れましたが、そろそろ実がつき始めています。
ダッタンソバに含まれるルチン(ケルセチン)をそば湯として服用、その効果を自分の体で実験しているだけですので、これだけでも余ります。


2013年9月18日水曜日

石臼救出隊、出動

15日恒例の赤提灯で、町内のT郎くんから、さるリサイクルショップに石臼が3組陳列されていたという情報をもらい、今日、たまたま通りかかったので寄ってみました。
3組の内、ごく普通の安山岩製が写真に写っているこれ。


程度は良くてそのまま使えそうですが、価格は18000円。その向こうにあるのは中国産ではないかと思われる御影石製で、茶臼のような受け皿式。もうひとつ向こうにあったのも花崗岩らしいので×。

ということでお店を出たところ、駐車場の隅に下臼、上臼一個ずつが転がっていましたが、これがあちこちだいぶ磨り減ってはいるものの石の材質は私好み。
ただし、目が細かいし磨り減っているし、山型なので、いったん平らに削って目を立て直す必要があります。
石臼として売れないので放置してあるのでしょうが、盆栽の台にするとかいえば、一個500円とか1000円くらいで売ってくれるんでしょうか。
防塵マスク、防塵めがね、防塵用作業着を身に着けての作業を考えたら値段も訊く気になれず駐車場を出ました。
考えてみたら、手挽きの27cm臼も山型なので平らに削って目立てをし直さなければなりませんので、その時に一気に2組ということもあり?

2013年9月16日月曜日

ソバ、倒れました

あれだけがんばって立っていたソバが、台風の雨と風でほとんど倒伏しました。
折れずにたわんでいるだけの茎が多いので、ある程度は立ち上がるかもしれませんが、昨年のような稲刈り機による機械刈りはできないと思います。
がっかりです。(ーー;)

ということで、気分転換に冷凍庫に入れてあったいただきものの粗挽きのそば粉で十割蕎麦を打つ練習をしました。

念のためふるいにかけてみると、300g中45gが40目(約32メッシュ)の篩い上に残りました。
この粉をいただいた石臼手挽き蕎麦の師匠もつなぎを使っているくらいなので、これを私が十割というのはまったく無謀です。
水回し、こね、は何とかクリア、延しと切りもなんとかクリア。


しかし茹でたらちょいと切れました。


麺の角もビシッとしていません。
それにちょっと蕎麦の風味が濃厚すぎて鬱陶しい。
やはり32メッシュのふるいをほとんど落ちる程度の、中くらいの粗挽き粉がベストなのかもしれません。

2013年9月13日金曜日

タチアカネもどき


在来種には写真のように赤い実が付くものがたまたまあります。
これも熟すと黒くなってしまうので他の玄ソバと見分けがつかなくなりますが、今ははっきり違いがわかります。

長野県には、このような在来種の燈籠(実)が赤いものから選抜された「タチアカネ」という品種がありますが、味はどうなんでしょう。
花が赤い高嶺ルビー同様、交雑の対象がひとつ増えただけのような気もしますが。



2013年9月12日木曜日

またまたつまらんことを

三日ほど留守にしていたら、花園1,2,3号地の在来種の生育がすごい進んでいました。
もう黒くなった実が見える。
あまりに気が早いので、ひょっとすると交雑していると思われる信濃1号の血をひいているのかも、(ーー;)








それからこちらの2枚は採種用のka在来種。上の写真と下の写真では付いた玄の形がかなり異なる。上の写真の実の方が短くてずんぐりむっくり。下の写真はまあ普通のソバの形。
在来種だから雑多な形質の玄ソバがあって当然だが、たとえばの話、上の写真のずんぐりむっくりの実のついた茎1本をそっくりを別に管理して乾燥と採種をし、その数十粒だけを来年他のソバとは別の場所で隔離して栽培し、また採種したらどうなるか。ちょっと試してみたい気分。


またまたつまらんことを……(ーー;)