しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。
2011年6月26日日曜日
タデ科種子物語
「おや、あなた方は?」
「ソバですが、そういうあなた方は?」
「ルバーブですよ、シベリアのルー川あたりの出身ですがヨーロッパ、アメリカ経由で日本に参りました」
「ほう、外国の方でしたか。もっともわれわれの祖先も中国の奥地から来たようですが。それにしても、なんだかあなた方の三角な容姿に親近感を覚えてしまいましたよ」
「そうですね、あなた方の方が小太りな感じですが、何だか三角ぽいのは似ていますね」
「そういえば、われわれの仲間にもあなた方みたいに尖がった矢羽をつけているのも稀におりますが」
「ソバさん、ひょっとしてあなた方は」
「タデ科ソバ属です」
「ひょっとしてルバーブさんも」
「タデ科ダイオウ属です」
「やはりそうでしたか、同じタデ科の仲間なんですね」
「それにしてもソバさんたちはふっくらして裕福なお顔をしていますね」
「われわれは粉にされて蕎麦になりますからね、ふっくらしていないと選別淘汰されてしまうんですよ」
「わたしたちルバーブは茎が食用になるんです。普通は緑色の茎なんですが、中には真っ赤な茎が存在して、喜ばれるんです。ジャムにしてもきれいですからね」
「へえ、われわれソバも気温が下がったり、強い太陽光線にさらされたり、栄養が足りなくなった時などに茎が赤くなりますが、むしろ《赤脛》などと呼ばれて軽蔑されてしまいます」
「そうでしたか、お互いに淘汰にさらされる身の上で厳しいですが、お元気で」
「では、またいつかお会い出来ればいいんですが」
「そうですね、袖すりあうも他生の縁といいますから」
「さようなら」
「さようなら。お元気で」
本日、いよいよモーターとギヤヘッドをメーカーに注文。
一尺一寸(33cm)の割れ鍋に綴じ蓋の石臼は摺り合わせがまだうまくいかないので、先ずは手碾き用と考えていた直径一尺(30cm)の方で電動化した方がいいような気がしてきた。
2011年6月25日土曜日
憎きハキダメギク
自分の行動範囲のそこかしこで、昨年の秋にこぼれたソバが花を咲かせている。そのうちの一ヶ所、乾燥させてゴミをすてた場所のソバの花はすでに黒化して実になりはじめている。
そういえば隣町に出来た翁系のお店が残りの敷地にソバを栽培したらしく、こぼれた実が生えて花を咲かせて、まるで夏ソバとして播いたくらいにぎやかだ。お蕎麦屋さんの背景としては抜群。
さて、問題はこの草。
そういえば隣町に出来た翁系のお店が残りの敷地にソバを栽培したらしく、こぼれた実が生えて花を咲かせて、まるで夏ソバとして播いたくらいにぎやかだ。お蕎麦屋さんの背景としては抜群。
さて、問題はこの草。
この草は?と問われたのがたまたま掃き溜めみたいな場所に咲いていたので、瞬間的に閃いた牧野富太郎先生からハキダメ菊という不名誉な名をいただいたらしいが、なぜかソバの強力なアレロパシーに負けずに旺盛に育ち、他の地ではどうか知らないが、この地ではソバ栽培の最強の敵である。
私が中古管理機を2台も入手してしまったのも、このハキダメギクに負けないためである。この草を放置するとソバ半分、ハキダメギク半分になってしまい、収量にも多大な影響を与えるし、刈り取り作業にもかなりの支障をきたす。
今年はこの草に負けないようにしよう。
それにしても、今年はソバの種が手元に何と5種類もある。確保できている畑は大小含めて4ヶ所。一ヶ所足りない。採種用の種が2種。そのうちの最小の種は数えたら289粒しかないので面積はさして必要としないのだが、周囲2km以内にソバが栽培されない場所を探さなくては。むしろ山里ではなく市内の方がソバが少ない。さて、同級生のK子さんちの畑の隅、貸していただこうかな。
2011年6月24日金曜日
2011年6月22日水曜日
2011年6月21日火曜日
蕗・オヤマボクチ・蕎麦
本日はまた「他称・姨捨会」の山姥3名を車に乗せて、5日に行った山へもう一度。今年は気温が低めに推移したため山のものは成長が遅れていて、まだ山蕗が短く細かったのでもう一度行きたいということだったが、半月経ったのに、それほどの収穫はなかった。しかもアッコさんお気に入りの座って蕗の採れる場所が、何とイノシシに全面掘り返されてしまっていた。すごい。蕗の根を食べるのだろうか?
別の場所に回って、そのついでにオヤマボクチの自生地を二ヶ所見回ってみたが、これも例年に比べて茎葉の成長が遅れていて、小さいし、個体数も減っているような気がする。
夜は久しぶりに蕎麦打ち。
気温が上がって打ちにくい時期なので二八にし、意識的に加水を控えたがそれでも柔らかすぎたため延しすぎて、厚みが1mmくらいになってしまった。これでは薄すぎて食感がやわであるし、風味も薄くなってしまう。むずかしい。
別の場所に回って、そのついでにオヤマボクチの自生地を二ヶ所見回ってみたが、これも例年に比べて茎葉の成長が遅れていて、小さいし、個体数も減っているような気がする。
夜は久しぶりに蕎麦打ち。
気温が上がって打ちにくい時期なので二八にし、意識的に加水を控えたがそれでも柔らかすぎたため延しすぎて、厚みが1mmくらいになってしまった。これでは薄すぎて食感がやわであるし、風味も薄くなってしまう。むずかしい。
2011年6月18日土曜日
この頃はまた石臼狂い
昨日、また高校時代の同級生が7名ほど集まって飲むのだという連絡がK子さんから携帯メールであった。返信ついでに、彼女の家の漬物石に変身しているらしい石臼を、携帯カメラで撮影して携帯メールに添付して送ってとお願いしておいたら、今日の夕方、写真が届いた。
うむ、これは漬物石のままでいいでしょう。
お、これは使えそう。しかも下臼、上臼のセットらしい (^_^) 直径一尺(30cm)か、一尺一寸(33cm)か? 33cmであれば、有無を言わさずいただきたいです。
あれ? これは上の写真の右側の上臼? 二組あるということなんでしょうね。
やはり、実物を見せていただかなければ判断つきません。携帯カメラも画素数は大きくなりましたが、添付ファイルで送信するためには縮小されてしまうので、このくらいが限度なんですね。
2011年6月17日金曜日
ルバーブ・ルバーブ&臼・臼
いよいよ種が熟して来たが、その色が赤みを帯びて来たので過大な期待感が生じてしまう。株ごとに番号か名前をつけて地図を書き、種も株ごとに保存し、管理し、播種すべきであろう。けど、面倒くさい。
先日、歪みを修正したら臼の目まで削ることになって、目がまったく無くなってしまったので、一応、目を6分割で描いてみた。
この通りに目を彫れるか自信なし。
2011年6月15日水曜日
2011年6月14日火曜日
近所迷惑
今日は夕方一時間ほど、Tさんの庭で岩松の盆栽を置く台になっていた石臼の上臼、その高さが11cmだったり12,5cmだったり歪んでいたので、ジスクグラインダーで削って修正してみた。
何ともすごい砂埃が立つもので、両隣の家まで舞って行くではありませんか。昔の石工さんが珪肺病になったのが身にしみて理解できます。
無論、目には防塵めがねをかけ、マスクをし、頭も帽子とタオルで覆い隠しての作業ですが、ジスクグラインダーの威力はすごいです。安山岩を切ったり削ったり自在です。
しかし、上臼の目までほとんど削ってしまったので、臼の含みなどのすり合わせがなかなか難しい。西日本の石臼は面が平らであるらしいが、東日本の石臼は中央が高くなっていて、そのせいでますます摺り合わせが難しい。
ちなみにこれが下臼。これは妻の実家の漬物石に変貌していた下臼で、硬くて細かい気泡が多く、しかも作りもきれいで惚れ惚れとするのだけど、実に残念なことに上臼が行方不明で見つからない。そこで、Tさんの庭から拉致してきた上臼と合わせてみようと思ったのだが、どうも、もともと夫婦でなかった、性格の合わないふたりを婚姻させようとしているみたいで、無理なような気がする。諦めて、手碾き用の30cmの臼を電動にした方がいいのかもしれない。
モーター、東日本大地震のため生産が間に合わず、発送が遅れているようなので、早めにオーダーしておいた方がよさそう。
2011年6月12日日曜日
2011年6月10日金曜日
好事魔多し
今年のソバ栽培の助っ人をお願いしてあったM君がもう二月も腹痛に苦しんでいて、ようやく病院の診察を受けたという。家まで行って腹痛の原因が判明するまで病院へ通うように言って来た。
それにしても、助っ人無しであの広い畑、どうしよう。
Tさんが必要なだけの収穫があればいいのだから、思い切って面積縮小するほかないか。そのTさん、今日、整形外科を無事退院して帰宅。しばらく休養してから、いよいよ別の病院で二ヶ月の治療。
今年はなにもかもひとりでがんばらなくてはならない。
7&iに「蕎麦の事典」(講談社科学技術文庫)が届いたので受け取りに行く。
それにしても、助っ人無しであの広い畑、どうしよう。
Tさんが必要なだけの収穫があればいいのだから、思い切って面積縮小するほかないか。そのTさん、今日、整形外科を無事退院して帰宅。しばらく休養してから、いよいよ別の病院で二ヶ月の治療。
今年はなにもかもひとりでがんばらなくてはならない。
7&iに「蕎麦の事典」(講談社科学技術文庫)が届いたので受け取りに行く。
2011年6月8日水曜日
2011年6月5日日曜日
短くても山蕗
ずっと低温傾向だったので予測はしていたが、やはり今年の山蕗はまだ細く短く、収穫適期ではなかった。短いが、きゃらぶきの佃煮にするのにどうせ5cmくらいに切るのだから短くてもいいやと、ばあさんたち欲を出して夢中で採り続け、ついでに野生のミツバまで収穫。
私はといえば、写真を撮ったり、ソバを叩いて脱穀するちょうど良い角度と太さの枝を発見してノコギリで切断したり、山の空気を十分吸ったり......。
猪の足跡いっぱいの湿地。
そういえば、十年ほど前に喉を痛めて高熱を発した時、この光景そっくりのせせらぎに丸木を並べた小さな橋が架かっていて、そこにふたりの小人が腰掛け、素足を水に入れながぶらぶら楽しそうに話をしている夢を見、目覚めたら熱が劇的に下がっていたのだった。それを家族に話したら笑われただけだった。この手の話は誰にも話さず自分だけの秘密にしておくべきである。宇宙人に遭遇しても誰にも言ってはいけない。言うと嘘になってしまう。
この場所を少し北側に進んでいったら不意に茶色の丸いものが跳ね上がったのでビックリ。休息していた二ホンジカのこどもが私の気配に驚き、飛び跳ねて逃げていったのだった。猪でなくてよかった。
昼食の時の頭上。
私はといえば、写真を撮ったり、ソバを叩いて脱穀するちょうど良い角度と太さの枝を発見してノコギリで切断したり、山の空気を十分吸ったり......。
猪の足跡いっぱいの湿地。
そういえば、十年ほど前に喉を痛めて高熱を発した時、この光景そっくりのせせらぎに丸木を並べた小さな橋が架かっていて、そこにふたりの小人が腰掛け、素足を水に入れながぶらぶら楽しそうに話をしている夢を見、目覚めたら熱が劇的に下がっていたのだった。それを家族に話したら笑われただけだった。この手の話は誰にも話さず自分だけの秘密にしておくべきである。宇宙人に遭遇しても誰にも言ってはいけない。言うと嘘になってしまう。
この場所を少し北側に進んでいったら不意に茶色の丸いものが跳ね上がったのでビックリ。休息していた二ホンジカのこどもが私の気配に驚き、飛び跳ねて逃げていったのだった。猪でなくてよかった。
昼食の時の頭上。
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