しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。
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2022年5月5日木曜日

時空を旅した石臼

冷凍庫の底に沈んだままの古いそば粉は別にして、打ちたいそば粉が底をついたので、製粉しようと久しぶりに石臼のある倉庫に行きました。
そういえば、石臼が一組多い。
昨年の今頃、北海道からやって来た石臼でした。上臼の外側の荒々しい面構えが北海道で作られた石臼とは思えず、見境も無く入手してしまいました。

おそらく明治か大正か昭和か、開拓者たちとともに本州から多くの石臼が北海道へ運ばれた、そのうちの一つなのかなと想像してしまいました。
それがまた本州の中央に戻って来た。
まだ再生の途上で放ってあったのですが、古くて使えない玄そばを挽きながら、徐々に面を均していこうと思います。
人類の食をずっと支えてきた石臼の仕組みは実に感動的です。


年齢を考えれば、これで最後の石臼再生です。
(魅力的な中古石臼が現れたら、また手を出す可能性はありますが……)

2018年12月29日土曜日

今日の製粉作業

先ずは丸抜きを2kg、製粉。これは大晦日用。



続いて、終わってしまった自分用「ダッタンそば粉」の製造。



粗く挽き割ってソバ殻を篩い出し、次に100目の篩でハナ粉を分離。これはほとんどデンプンなので飲用には混ぜません。かといって多少の苦みはあるので普通ソバにも混ぜられません。さらしなダッタンソバにでもしてみますか。




残った甘皮など粗い部分を石臼にかけて挽く。最後は40メッシュくらい篩って作業終了。





これを毎朝、スプーン一杯ずつ、70度くらいのお湯で飲みます(人体実験継続中?いつのまにか、健康診断の血液、尿検査のデータがすべて標準の範囲内の数値に収まったので、何らかの効果はあると考えられます。あまり長生きしても困りますが……)。

2017年12月25日月曜日

仕様変更

電動の石臼を乗せ替えて、下ろした方の石臼を放置しておくのももったいないので、再び上臼に軸受を付け、下臼に軸を立て、本来の手挽き臼に戻しました。
骨董屋の店先に置かれていた煤まみれの汚い石臼でしたが、洗って目を叩いてみたら、意外や気泡の多いいい材質でした。
外見は無骨ですが、まだまだ使えそうです。

2017年12月17日日曜日

電動1号機、石臼載せ替え


隣の石材店さんにお願いしてあった下臼の穴の貫通作業が終わって戻って来ましたので、いよいよ電動の1号機にこの石うすを載せ替えます。
この臼は細かく挽ける目立てなので、小麦を挽いたり、そば粉でも微粉が欲しい場合、あるいは打ち粉を取りたい場合などに使う予定です。
1号機も2号機も粗挽き用の目立てだったので、使い分けをすることも出来ませんでしたが、これで粗挽きやら微粉やら挽き分けが可能になります。
とりあえず、見栄えを少し良くしたいので、ホームセンターへ行って、ステンレス板かアルミ板を探したり、パーツになりそうな物を物色してきます。

2017年7月4日火曜日

石臼はすごい

今日はこんな天気だからという口実を使って、朝からお気に入りの玄ソバを1kgだけ玄碾き。歩留まり65%に抑えられたので、速攻で自分用の蕎麦打ち。
終わってから、お友達から預かっている手碾きの石臼がどうもソバ用ではないように思えたので、手持ちの小麦を少し碾いてみて驚き。






調湿もしてない小麦を割らずに粒のまま物入れから入れて、一回碾きで細かくきれいに碾けたではありませんか。すごい。やはり、米粉、小麦粉用ですね。手入れをすればもっと良く碾けるはず。
ただし3~5粒以上物入れに入れるとすぐに上臼が浮きますので、電動にしない限り、大量には碾けません。
この石臼をソバの玄碾き用に改造するのはかなり難しい。少し考えよう。
それとも、小麦専用にいただいちゃおうかな。

2017年5月31日水曜日

電動石臼清掃

今日も暑かったので日中はエアコンプレッサーを使って自作電動石臼の清掃。暑くなるので虫が怖い。夏の間は電動は使わないで、掃除が簡単な手挽き臼に限ります。
インバーターがついていない1号機の方は40メッシュくらいのそば粉、あるいは小麦専用にした方がいいのかも。
それにしても石臼を外した姿は間が抜けてます。

そば吉君1号

そば吉君2号インバーター付き

2017年5月28日日曜日

水車小屋

昨日、おっちょこちょいなものだから一時間前に出かけてしまって、早く着いたので村内の探検。というか、以前から気になっていた水車小屋まで歩いて降りていってみました。




入り口の戸の格子の隙間からのぞいてみると、外見だけの観光用水車小屋と思っていたら、おお、きちんと石臼が設置されているではありませんか。
実用水車だった!!
ということで内部の写真、勝手に大公開です。
水車小屋のある場所が人の近寄りがたい場所でもったいないです。どこかへ移築するとなると、結構、費用がかかるでしょうけど。

2017年1月29日日曜日

暖かい日待ち

インバーター付きの2号機が出来てから、電動石臼1号機はビニール袋をかけられてあまり使用場面がなかったが、1号機を玄挽き専用にすることにしたので、少し調整。
物入れに玄ソバを落とすシステムは相変わらずアナログだが、ホッパーの下の狭くなった出口が物入れの穴を通過する時に7,8粒くらい落ちるようにしているのだが、通過した時に玄ソバがひっかかることがたまたまあって、これを改良。
ホッパーの出口の部分を少し傾斜させることで、引っ掛かりがなくなった。
テストのために玄ソバ1kgを製粉し、40目(32メッシュ)で篩った。
状況に応じて40目のまま二八で打ったり、50目(40メッシュ)の篩にかけ生粉打ちしたり外一で打ったりする。
もう少しそば殻を挽かないように目立てし直した方がいいかと考えていたが、40目でも案外そば殻が目立たないので、目立ても微調整で良さそう。
でも寒い日には出来ないので、暖かい日待ち。

2017年1月27日金曜日

透明感があって星のある蕎麦

ということで、一尺の手挽き臼で1kgを挽き、40目(32メッシュ)で篩って650g、つまり歩留まり65%のそば粉を、つなぎ粉を外二で入れて打ってみました。



先ず先ず狙い通り。

2016年12月13日火曜日

ヤフオク心理戦

大阪在住の蕎麦打ち仲間が石臼でそば粉を挽くのにはまって、最初は御影石の石臼を独自に入手し、それを私が目立てしてあげ、さらにこの11月に溶岩石臼の28cmのものを貸してあげた。
すると、ヤフオクにお借りしたのと似た石臼が出ているというメール。ヤフオクを見てみると結構良さそうな石臼で、男鹿石らしい。そうメールすると、これまでやったことのない人だがヤフオクやりますと言って来た。
今夜の9時2分が終了時刻だったので、作戦を授けた。

1 あまり早くから入札せずに様子を見ること。
2 本気で欲しい者は終了間際に入札してくるので、最後まで気を許さない。
3 競り合って終了時刻の延長が続いてしまう場合、入札金額を思い切って高くすると、相手が応札しきれずに諦めて終了となる。(どうしても落札したい時)

実際に、この通りの展開になった。
知り合いはぴたり一時間前に最初の入札をした。ちょっと早いかなと思ったが、その後55分間、誰も応札無しだったのでこのまま落札かと思ったが、5分前に応札者が現れ、延長と応札が続いた。そして結局3番の手が効果があったのか、相手が諦めて落札となった。

やれやれ、オークションは心理戦でもあり、疲れます。

2016年6月6日月曜日

手碾き臼の台の改良




また一尺の石臼で玄ソバ1kgだけ手碾きしてみました。今回は珍しく篩は40メッシュ。

1枚目の写真のように板を四方囲った石臼台では、落とし込みの量が少し多いと下臼が滑って動いてしまうことがあり、力が入りません。
そこで2枚目の写真のように溝を切った角材を二本、台の縁に固定し、その上に臼を載せることにしました。これだと、石臼と角材の接触面積が少ないので臼の重みがそこに集中してかかるのと、そば殻やそば粉が入り込りこむ余地がすくないので、臼が滑るという現象が防げます。
何か、臼が軽快に回る感じです。

2016年5月29日日曜日

玄挽きはやはり苦手

ようやく仕事が一段落してきました。
ということで、わずかな時間の合間に久しぶりに玄ソバを手挽きで製粉してそのまま蕎麦打ちしましたが、気温が高いので過多水になってしまい猛烈なズル玉に。
ひょっとすると気温だけでなく玄ソバがガスバリア袋にホカロンを入れて密封してあったので、案外、乾燥せずに水分も保持されていたからなのかもしれないと推理。
しかし、玄挽きはやはり苦手というか、おいしくないというか……、むずかしいです。

2016年3月30日水曜日

碾け過ぎちゃって困るの~

昔の八木アンテナのコマーシャルではないが、一尺の手碾き臼が碾け過ぎで感心しない。
むちゃくちゃざらついた溶岩石臼で、石材店で軸をつけ直し目立てもし直したものを譲り受けたので、碾けすぎて当然といえば当然だが。
しかし、碾いた粉をまじまじ観察してみると、確かに16目や30目の篩上に残るような極く粗い破片が無いだけで、30目と40目の間のまあまあ粗めの粉は多いように見受けられる。
蕎麦に打ってみるのがいちばんだが、久しぶりに粒度分布を調べてみたいような気もする。

2016年2月24日水曜日

ダッタンそば製粉





ダッタンソバを製粉したので、石臼から篩、容器まですべてエアコンプレッサーで吹いたり洗ったりしました。
臼も電動台から外して水洗いしたのでさっぱり、すっきり。
インバーター付きの2号機ができてから、定速運転の1号機はあまり使いませんでしたが、落とし込みの量の調整だけで粗碾きから微粉まで結構うまく碾き分けられますので、もう少し改良しながらメンテナンスしてみようと思います。

2016年2月21日日曜日

小さい臼









五年くらい前に家屋解体業者と思しき人物から入手しましたが、9寸と径が小さいので簡単な軸をつけて試し碾きしたきり、あまり使わなかった石臼です。
今日は仕事をしない日なので、思い切って軸の付け直しをしました。
すると、何と中心にあるはずの穴の位置がかなりずれているのが判明。多分、7~8mmずれています。
何とか、中心と思しき場所に穴を開け、鉄の丸棒を納めて試し碾き。まあこんなものかなと思いますが、粉の排出に少しムラがあり、右側の方が粉が多く、左側は少ない。左側が微妙に低い?
(向かって右側に粉が多く排出されるのは正常でした。右手で回して左手で玄ソバを入れる場合、反時計周りの9時の位置で玄ソバを落とし、6時くらいから3時、12時あたりまでがたくさん粉が出ます)
径が小さいので10粒以上入れると臼が浮きます。7粒くらいがいいところ?
玄碾き用でなく、ぬき、または挽き割り専用がいいかも。
軽いので70才過ぎたら最適な臼になります。

2016年2月19日金曜日

石臼の取っ手





昨年、お友達にひとつあげてしまい、残るひとつでは少し不自由なので石臼の挽き手の製作。
ひとつ作るのもふたつ作るのも同じと思って、三つ作ってしまいました。
丸棒は以前作った物と同じ直径30mmの集成材なので、角材にあける穴も30mmでいいのですが、以前このために購入した木工用の座ぐりドリルの30mmが行方不明で見つからず、仕方なくやはりホームセンターで購入してあった輸入物の安いホール・ソーの32mmで穴を開けてみました。どうして30mmでなくて32mmなのか?
2mmの差で棒と穴がぴったりになりませんし、ホール・ソーの目が粗いせいか、穴の切り口がガサガサで汚くなってしまいました。
それをなんとか木工用ボンドでごまかしながら接合して、後は乾燥待ちです。

2016年2月18日木曜日

端正な臼





外付けHDDの中身を点検していたら出て来た2014年5月31日の写真。
尺一寸のはずですが、実寸は32cm。
6分画で16溝という目の細かさだったので、半分の8溝に修正するのに手こずった記憶があります。
手碾きは気が向かないとしないのですが、碾け具合はともかく外見が端正なのがお気に入りです。無骨な石臼も悪くはありませんが、端正な石臼にはそこはかとない機能美を感じます。
現代の機械で正確に作られた石臼はそうはいきません。
久しぶりにこれで1kgほど碾いてみようかな。

2015年8月12日水曜日

昔からの狭い旧道沿いの家の軒下





昔からの狭い旧道を走っていて、お!
こういう時だけ動体視力がピシッと決まります。
上下揃っているらしいし、遠目には良さげな石臼に見えましたので、車を停めて降りていって観察。
ありゃ、上臼の縁が4cmくらい欠けておりました。
石もごく普通の安山岩なので、写真だけ撮ってそのまま帰りました。
いい材質だったら「こんな場所にどうして石臼を置いてあるんですか?」と、家の人に声をかけたんですが。

2015年6月18日木曜日

怪しい玄ソバ


こんな天気なので、径が小さいのであまり使っていない、2番目に入手した27cm臼を少し回してみました。直径が小さい分、高さを増して重さを確保してはいますが、それでもちょっと多めに玄ソバを入れると覿面に粗くなります。
(粗い粉が欲しいときにいい、というか粒度分布の広いそば粉が目的の場合にはいいかも)
今日の玄ソバはこつぶで見た目はとてもおいしそうなのですが、自分で栽培したものではなく、石臼の師匠から送られてきたもので、どうも数種類が混じってしまっている怪しい玄ソバ。まあ、食べるのには美味しければ問題ありませんが、播いてみるのは、好奇心をかきたてられはしますが、怖くて出来ないです。

2015年4月20日月曜日

一日いい気分

こういう手造り品はいつ入手できなくなるか分からないので、つい、製造元に直接電話してしまいました。
家内工業的生産体制なので、電話は奥様が対応。
個人への直接販売OKとのことなので、その場で注文。
ネットで検索したよりかなり安い上に、前金でなくて郵便振替用紙を同封しますとのこと。今や古書店でも前払いが多くなってしまった現今、職人さん一家の人間観、世界観がうれしくて、一日いい気分で過ごせました。