しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。
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2016年10月21日金曜日

ソバの倒伏

ソバが倒伏するのは単にチッソが多いという理由だけではおさまらない。
土壌のPH、これが作物のチッソの吸収の仕方に大いに影響する。
それから、生育期前半の水分と気温、水分が多くて気温が高ければ毎日目を見張るほど伸びる。
そして何よりも適期に播種されたか否か。
適期より早すぎれば栄養成長が過ぎて(伸びすぎて)倒伏する。日長時間が長いので開花しても受粉しないなどの弊害が生じ。
遅すぎれば、栄養成長が不良で草体が小さく、開花、受粉が少なくて収量も実の充実も見込めない。
人間の都合で播種時期を一週間早くしたり、遅くしたりすると、たった一週間の差でもそういうことが起こり得る。
ソバの播種適期の見極めは、実は、ほんとうに、微妙に、難しい。

2016年10月18日火曜日

ビーンスレッシャー故障

ソバ脱穀作業、通算3日目。
旧式のビーンスレッシャー(大豆脱穀機)の回転を最低に落として脱穀していますが、その機械が壊れました。というか、エンジンが停止してしまうので主軸の軸受け付近に絡みついたソバの茎が抵抗になっているのかと除去してみましたが、それでもエンジンが止まるので、カバーを外してあれこれ見てみたら、下の方に風を起こすために回転する風車があり、そのプーリー側の軸受けが完全に破損していました。
ボールベアリングも内側の軸受けも無くなっていて、外側の殻しか残っていません。これは完璧にアウト。


作業不可能なので帰宅し、昔の古い農機なので農機具店での修理はどうかと思い、軸受けのサイズを測ってネットで検索したら、ありました。
2個セットで659円、速攻で注文して明後日20日の配達。じりじり。

2016年10月17日月曜日

雨が降ったのでぐったり

雨が降るというので二日続けてソバの脱穀作業をし、雨が降ったのでぐったり。
それでもチャンスなので、しばらく前に石臼で玄ソバから手挽きしてあった粗挽きの粉で蕎麦打ちし、さらに自家栽培の小麦粉でうどんを打ち、ついでに食パンも一斤半。
蕎麦に透明感を出すには甘皮を粗く挽き、中身のデンプンだけを細かく挽かなければならない。
甘皮を細かく挽けば挽くほど、不透明で濁った蕎麦になってしまう。


雨がやんだので、午後、ビニールハウス内に干してあった宅地ソバ、採種用ソバを水分計で計測したら、どちらも16,1%だったので、唐箕にかけて計量士、作業終了。
昨年は唐箕の外へ飛び出してしまう皮だけで中身がろくに入っていない「シイナ」ばかりだったが、今年は唐箕の一番口へほとんどの玄ソバが落ちてきて、二番口はわずか、まして唐箕の外へ飛び出したのは葉や茎やゴミだけ。
結構、豊作になった。
まあ、いろいろ異常気象対策というか日照不足対策を講じたのが少しは効果があったか。
残るは大きい畑、これがまだ脱穀半分ちょっと。ふう。

2016年10月12日水曜日

宅地ソバ脱穀


9月30日に刈り取った宅地2区画分のソバ、本日、脱穀終了。
1区画でそれぞれコンバイン袋に1袋ずつの収量ですが、左の区画がぎっしりで、右の区画はやや少なめ。右の区画は1/4ほどが8月26日に早期に倒伏しているのでその影響。脱穀しながらの観察では、倒伏した場所はやや水分が多い場所。厚播きであっただけでなく、倒伏の原因はもうひとつあったと納得。水分が多いとチッソの吸収も吸収し放題なので柔らかく徒長します。
これだけあれば、乾燥、唐箕選別をしても自家用分には十分すぎます。

それにしても、今年のソバはむちゃくちゃ小粒で、それでいて痩せた実ではない。期待できそうかな。


2016年10月10日月曜日

むちゃくちゃ小さい

お昼前に、ソバ刈り作業のすべてが終了。
3ヶ所あわせて30アールくらい。
少しだけ妻と長男に手伝ってもらいながらの手刈り。
この時期、いつも来年こそはコンバインを頼もうと思うけれど、茎葉がまだ緑色でも刈り取りできるコンバインが近くにあればいいのだけど。

昨年、一昨年は秋雨前線の出現が旧盆過ぎてまもなくだったので受粉自体が満足になされなかったが、今年は秋雨前線が9月半ばに列島に停滞しはじめたので、ほぼ盛花期頃までは受粉し、9月後半に受粉できない分、先に付いた実に栄養が行き届いたのか、結構実が付いていた。
ただし、天候のせいか、施肥設計を変えたせいか、今年のソバの実はむちゃくちゃ小さい。小さいが結構ふっくらしている。
見た目はほぼ「小そば」状態で、あまりに小さいので来年の種に使うのがためらわれるくらい。
数は付いているものの、これだけ小さいと重さでの収量がどれくらいあるか?
だから、研究機関や製粉会社などは大粒種を作りなさいと言うわけで……。
まあ、脱穀して乾燥して製粉して風味を確かめなければ何ともいえませんが。

2016年10月9日日曜日

ホームベーカリーの「そばケーキ」


ホームベーカリーのレシピに「そばケーキ」があったので試してみました。
ケーキと言ってもパウンドケーキですが、見た目はパウンドケーキというか、ほぼパンみたいというか、あまり美人ではありません。
味はまあ素朴な感じでそれなりにおいしいのですが、バターの味が強いので、そば粉の味は感じられません。レシピを見てバターの量が多すぎるような気がしましたが、ほんとうに多過ぎです。
やはりそば粉十割の方が良さそうなので、次回は無謀にも十割にチャレンジの予定。
食パンの方もしろうと製粉の国産小麦だけではやや難がありますが、鋭意研究中です。そば粉パンもあり、かなあ?
 
ソバ刈りは、あともう少しで終了。
天気が続いたら先に刈った分を脱穀します。
三年続けての秋雨前線停滞・多雨日照不足で青くなりましたが、今年は前線の張り出しが昨年ほど早くなかったので、何とか滑り込みセーフとなり、結構、実が付いており、いちばんきつい刈り取り作業も今年は楽しく進んでいます。

2016年10月2日日曜日

種はたくさん播けばいいというものではない


残っていた宅地2区画の内の右側の畑の右半分を朝の内に刈りました。
実は右から1/3くらいは8月26日の激しい雨で倒れてしまっていて、非常に刈りにくかったのですが、今日、そこを刈っていて、倒れた5通りくらいのソバの茎が細いことに気がつきました。
細くて、倒れなかった場所よりも本数が多いのです。
あ、思い出しました。
種を播く時に、最初は播種機の穴径を12mmのベルトで5通りほど播いてしまって、気がついて6通り目から10mmのものに装着しなおして播いたのでした。
そのことが、なぜそこだけ倒れたのかという原因というか理由なのでした。
たくさん播くと茎が細い。
細いから倒れる。
ことに播種後1ヶ月前後の、まだ茎が青くて柔らかい時期には強い雨だけでもひとたまりもなく倒れる。
播種量が少ない場所は、背丈が伸びているにもかかわらず、度重なる風雨にもしなりながら耐えて倒伏しないでいる。

種はたくさん播けばいいというものではないということが痛切に解りました。

2016年10月1日土曜日

引き続いて刈り取り

午後、野菜畑の隅の50坪ほどの採種用のソバの刈り取り。
今年はなぜか、手刈りが楽しい。
かつて,「象の時間・蟻の時間」とかいう本が出版されたことがありましたが、ソバの手刈り作業はまさに「人間の時間」にぴったりのような気がします。
腰を伸ばしては遠くの景色を眺めたり、ソバの姿かたちを見てどういう栽培の仕方、施肥設計がいいのか、いろいろ考えながらさくさくと刈ったり、うん、これが「人間の時間」だと思ったり。今年の反省点もはっきりしましたので、来年に生かせるかと思います。
とにかく、今年は茎がしっかりしていて、気持ちよく刈れました。


帰りに、少しだけ試験的に早播きしたねずみ大根を1本抜いてみました。
一応使える大きさにはなっていますが、雨続きのせいか水分がやや多いのと、まだお尻のふくらみが足りない。そして、辛味だけで特有の甘味はまだ出て来ていません。甘味のもとのでんぷん質はもっと気温が下がってから蓄積されるのかもしれません。
水気がやや多いので、一度、「おしぼりうどん」とか高遠蕎麦のような使い方をしてみようと思います。
うどんといえば、そろそろ収穫後3ヶ月くらい経過したので、小麦も製粉していい時期です。とりあえず10kgくらい製粉してみます。
うどんだけでは食べきれないので、ホームベーカリーもオーダーを出しました。見れば、うどんの生地作りも出来るようで、一石二鳥です。

2016年9月30日金曜日

刈り取り開始

9月後半の受粉は期待できず、すでに花も目立たなくなってきて、黒化率も7割以上かと思われますので、自分用の宅地ソバから、刈り取り開始しました。
ずいぶん足が長いソバになったので、根元から刈らないで15cmくらい高い場所で刈り、その上に刈ったソバを置きました。土にぺったり付かないで都合がいいです。自分用だからこのまま乾燥脱穀して、横着いたします。






2016年9月21日水曜日

ことしもまた、恐怖の台風、秋雨前線

九州方面から入って来る台風は、長野県まで来るとだいたい勢力が分散されるので、今回も長野県の手前、愛知県境あたりで新潟方面へ行く雨雲、山梨から関東方面へ行く雨雲に別れて、県内は雨は降ったものの風はほとんど吹かない状態。
ということで、ソバはみんなでイナバウアー状態でのけぞっておりますが、まあ、これくらいは許容限度というか、風上から刈り取ればいいです。
問題は、雨降りが続いていますので、根が酸素欠乏で弱ったり枯死すること、そして晴れないので昆虫による受粉が停止していること。
しかし、考えようによっては、これまでに着果した分に十分に栄養が運ばれる方がいいのかもしれない。着果数が増えても、根が弱っていれば実入りの不十分なシイナが増えるだけなので。

2016年9月15日木曜日

久しぶりの羽音

今日はソバ畑の周囲の草刈りに行きました。
一時間もかからずに終わってソバの近くで休憩していて驚きました。
あんなに姿が見えなかったミツバチがたくさんいて羽音がぶんぶん聴こえて来ました。
曇りですが風が無くて穏やかだったせいでしょうか。
アシナガ蜂やスズメバチ、ハナムグリなど他の昆虫は今日は見当たりません。
もう少しミツバチの生態を勉強しておいた方がよさそうです。







2016年9月14日水曜日

量より質

ようやく黒化した実が見えるようになってきました。
それにしても粒が小さい。
同じ粒数しか着かないとすれば、小さい粒ほど重量は少ない。
ま、自分で食べる分には量より質ですが。



2016年9月11日日曜日

4倍体のシャチクリソバ

何年も前から、ここにシャクチリソバ(多年生、宿根ソバ)があるという情報を得ていたのですが、今日、花の時期なので行ってみました。
以前は別の場所で結構にぎやかだったようですが、建物が建てられるということで移植され、今は二株だけがブロック積みの温室の陰で寂しげに花開いておりました。
管理している方に、10月に来れば実が取れるよと言われましたが、10粒くらいしか採れそうもありません。
関東だとだいぶ野生化していて、多摩川の土手に大群落があるらしいですが、遠くて残念です。近ければ実の収集に出かけて行くんですが。





花はほとんど普通ソバと変りませんが他家受粉ではなく自家受粉です。
またシャクチリソバには2倍体のほかに自然に4倍体も存在するのだそうですが、人間の手で作り出された4倍体ソバは実が大きいのですが、シャクチリソバはその反対で、2倍体が実が大きく、4倍体が実が小さいとのことです。
4倍体のシャチクリソバが欲しいですが、日本にあるのは2倍体らしい。
多摩川あたりに群生しているものも2倍体らしく、実が大きい。

2016年9月9日金曜日

ソバが大人に

受粉した花、受粉しなかった花、ちょっと変った花。
ようやく栄養成長から生殖成長に切り替わって来たようです。
ソバが大人になりました。




2016年9月8日木曜日

実に面白い

もう忘れられた存在であるかもしれませんが、かつて岩手大学でソバの研究をされていた菅原金治郎先生の著作「蕎麦の開花結実に関する生態学的研究」を読んでいます。

ソバは受粉結実率があきれるくらい低い作物であるのが悩みの種ですが、それをとことん追求されたのが、宮崎大学の長友大先生mの「ソバの科学」と、菅原金治郎先生のこの著作、実に面白い。
うまいソバをたくさん収穫するためにはどうしたらいいか、見えて来そうな気がして来ます。
(気がするだけで、どこまで行っても見えてこないのかもしれませんが……)

2016年9月4日日曜日

ちょっと胡散臭いような

8月19日に依頼され、時期遅れなので借りたビニールハウス内に急遽播種した、福島県奥只見の旧家の梁の上に保存されていたソバが元といわれる在来種玄ソバ。
ちょっと胡散臭いような、でも面白そうな。
生産年度は不明だが、真空袋に封入されて冷蔵庫で保管されていたものなので、発芽率は昨年のものと変わりなく、良好。
味見できて、良かったら来年度、少し栽培してもいいかなと。
播種時期が遅かったので実が付くかどうか。屋根がかかっているので。一度や二度の霜には大丈夫、とすれば獲れるかも。



2016年9月2日金曜日

コレクション


あまりに小さすぎて播いてみる気になれないコレクション用の玄ソバ。
ほとんど、幻のゼイクルソバ。
1000粒重、20g無いかもしれない。

2016年8月30日火曜日

台風10号

迷走台風10号の雨雲がようやく去って晴れ渡ったので、近くの宅地ソバ畑へ様子を見に行きました。
結構頑張って立っています。
宅地2号の右側奥の方が転んでいますが、これはこの台風ではなく26日夕方から夜にかけて豪雨の波状攻撃であえなく倒れた場所です。
花の付きはいいので、あとは晴れて受粉すること。ミツバチが少ないのが気がかりですが。

宅地1号

宅地2号

これは時期遅れですが、急に依頼されて発芽テスト兼種子更新のつもりでビニール・ハウス内にまいた在来種X。
真空袋に封入されて冷蔵庫で保存されていたものなので、発芽率は昨年のものと変りありません。
土寄せするつもりで深く掘り下げすぎました。
猫かハクビシンが侵入する形跡があるので、踏み荒らされないように周囲に釣り糸を張り巡らせました。

2016年8月27日土曜日

少し倒伏

台風9号は避けていってくれましたが、昨日、26日夕方から、激しい雨が3回ほど波状的に降って、宅地ソバ、N原のソバともに部分的に倒された場所が出て来ました。成績が良い分、どうしても地上部の重みがありますので、倒されます。
多少の倒伏は、茎がストローのように中空になっているソバなので、仕方ありません。
後は盛花期を迎えて、いかに天候がよく受粉が行なわれるかです。
ネオニコチノイド系の農薬の影響と言われている蜂群崩壊症候群のせいか、ミツバチの姿がとても少ないのが気がかりです。

2016年8月26日金曜日

なかなかまめに更新できませんが

ソバ畑。播種から今日までの経時的変化をまとめてみました。

7月29日

8月2日

8月6日

8月9日

8月13日

8月19日

8月21日

8月26日