しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2013年3月17日日曜日


文部科学省の五訂増補日本食品標準成分表で、そば粉(全層粉)に含まれる灰分(ミネラル)を合計するとそば粉100g中に1025,8mg。これでK(カリウム)、Mg(マグネシウム)、P(リン)の量を割るとそれぞれ40%、18,5%、39%と、この3種類で97,5%を占めてしまう。

しかもこの数字は全層粉、つまりそば粉の平均値であって、甘皮に近い外層粉だともっと多くなって、外層粉100g中に1836,1mgとなる。
ただしパーセンテージは40%、18,5%、38%とほとんど変化はない。
つまり量は増えてもその含有比率は変わらない。

では仮に100gのソバの実に1025,8mgのK(カリウム)、Mg(マグネシウム)、P(リン)が含まれているとして、10aあたり150kg収穫出来たとして(正確にはそば殻の重量を引かなければならないが、面倒なので無視)、どれだけのK(カリウム)、Mg(マグネシウム)、P(リン)が含まれていることになるのか?
1025,8mgは1,0258gである。150kgは100gの1500倍である。
1,0258g×1500=1538,7g

K(カリウム) 1,538,7g×40%=615g
Mg(マグネシウム) 1,538,7g×18,5%=284,5g
P(リン) 1,538,7g×38%=584,7g

微粉の十割より粗びきの二八

本日はひとのための製粉、電動石臼で40メッシュ7kg、自分のための40メッシュ1kg、自分のための25メッシュ1,5kg。
手挽きでなければ出来ないと思っていた25メッシュが電動でも何とか挽けた。さる名店の手挽き粉を篩にかけてみたら、やはり25メッシュだった。道理でどんなに水回しを慎重にしても、私のような下手くそにはつながらないはずだ。
微粉の十割より粗びきの二八の方がうまい、ということもある。

どうも下臼が少し動くのできちんと固定して絶対に動かない方策を考えないといけない。
それから上臼に少し凸凹がある模様なので修正したいが、いよいよ仕事が繁忙期に入るので出来るかどうか。
以後、当分休日なしとなる。

2013年3月15日金曜日

予行演習

昼食後。仕事に出かけようとしていたら同級生のM君がやってきたので、しばし雑談。
本物の糖尿病患者になってしまったM君、一週間入院して検査やら生活指導やらを受けて昨日退院したという。へモグロビンA1c(標準値5,2)が8,いくつかで退院時に7,いくつになったとかいうので、毎日欠かさず飲むようにとダッタンソバ粉を1袋持たせた。飽きずに飲み続けてくれればいいんですが。

水稲育苗用ビニールハウス内に場所を借りてソバの発芽試験の予行演習をしてみた。
この地方の聞いたことも無かった在来種が入手できることになったが、長い間種子保管庫に入っていたものなので到着したら発芽試験をしてみなければならない。その予行演習。
発泡スチロールのトレイにキッチンペーパーを何重かにたたんだものを敷き、そこに水分を与えてソバ2種類を30粒ずつ並べ、その上に右側のココピート(椰子の皮の繊維をピートモス状に加工したもの)を7~8mm載せ、更に新聞紙で遮光して、ビニールトンネル内に置いた。地温は最適な25℃。

2013年3月14日木曜日

秘密のミッション

2月に入手した在来種の玄が異様に乾燥していて磨いてもつやが出ないのが不審なので、少しビニールハウス内で発芽テストをしてみようと思ったが、カメラを忘れたので今日は中止。水分の調整が難しいので土は使わずにココピートとキッチン・ペーパーで試してみようと考えている。
と思ったら、もう一種類、聞いたことも無かったかなり貴重な地元在来種が届きそう。
秘密のミッションが多くなってきて、ここにそのまま書けないことが多くなってきました。

2013年3月13日水曜日

K在来栽培を断念

夕方、5時頃帰宅したのでそのままそば打ち開始。
いただきものの手挽きの粗びきが残っているので、それを150g、それにあくの強すぎるK在来を250g混ぜて二八。30メッシュでもまだ篩上に残るものがあるくらいの粗びきなので二八でなければ打てません。

それにしても何とも「ワイルドだぜ」な蕎麦になりました。荒々しくて田舎臭くてワイルドすぎてどうも。
これで今年度は、K在来栽培を断念できそうです。

2013年3月11日月曜日

毎回異なってしまう

自家用にソバを栽培するにしても普通は1種類を一ヶ所の畑に作るものだけれど、何ヶ所にも何種類ものソバを栽培するのを続けたためか、石臼で粉を挽いて篩にかけた粉を必ず指でつまんで舌の上に載せ、味わう癖がすっかりついてしまった。
そのおかげで、そば粉を口に入れただけでそのそば粉がおいしい蕎麦になるかどうか、見当がつくようになってきた。そば粉のテイスティングとでもいうべきだろうか。少し判るようになって来た。
そば粉なんか皆同じだろうというひとがいるかもしれないが、品種ごと、玄ソバごと、あるいは製粉するごとに味も香りも甘みも異なる。
そういう意味では、同じそば粉を製粉できて、同じ蕎麦を打つことができるのがほんとうのプロなのだ。
私などはきわめつけのアマチュアなので、毎回異なってしまう。

2013年3月10日日曜日

ぽかぽか陽気につられて

昨日のぽかぽか陽気につられて菜園へ寄ってみたらRhubarbの枯れ葉が乾いてカリカリになっていたので、熊手で集めて畑の外へ持ち出した。Rhubarbの葉に特異的にシュウ酸が多いのは知っていたが、アメリカのウェブサイトで枯れた葉は放置しないで圃場の外に持ち出せと書いてあったので、毎年この時期に実行している。
きれいになったところで、有機入りの肥料をバラバラ撒いた。秋のお礼肥やしに続いて、春の芽だし肥えということになる。

その後、ひとり暮らしのTさんから電話があってお宅を訪問。
お茶をいただきながら雑談していると、「ソバはたくさんとれるソバがいいソバだ」などと妙なことを言い出した。
私が収量よりおいしいソバを栽培したいと考えているのを知っていて言うのである。
私が栽培している在来種はそれぞれみな味も香りも甘みも違う。
その違いが判らないひとには「ソバはソバ」じゃないかということになってしまうのだろうか。
ウァーン・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ナクナ

2013年3月9日土曜日

栽培イメージがはっきり

そばがおいしく実る土壌はどんな土壌かと、日本の土壌分布について検索していて、面白いデータを発見したので必要なページだけコピペ。

農地土壌の現状と課題」7ページ。平成19年10月 (農林水産省生産局環境保全型農業対策室)

ソバを倒伏させず、風味を濃くして収量も多くする。
少しずつ、栽培イメージがはっきりして来たような気がします。

2013年3月8日金曜日

いよいよ春

ふいに暖かくなって戸惑っていますが、何か忘れていると思ったらソバと同じく、趣味のRhubarbの種まき。
これまでのように複数の種類を播種して生えたものから赤い固体を探す段階は乗り越えて、一種類を播種して「赤い、太い、長い」固体を選び出して仮植、観察すればよいのでずいぶん楽になった。
挿し芽箱に12通り×18粒くらい筋まきしたものを2箱。400粒ほど播いたことになる。多分、このなかで最終的に生き残って本格的に植えられるのは10本くらい。
この箱まきはまだ2回目も予定。




気がついて、ついでに土の中に埋めてあったYaconの根も掘り出し、催芽用に箱に入れて培養土で埋めた。やがて芽が出て茎が伸びてくるので、それを取って挿し芽しておくと苗になります。


2013年3月7日木曜日

それにしても、多すぎ(汗々)

今年に入ってから、3種類の玄ソバが到来した。

そのうち、上右がM在来、上左がB在来。下の大きめなのは比較のための常陸秋そば。
もう一種、この写真には写っていないが、M在来の小粒も入手。
昨年播種したN在来、T在来もあり、いくら何でも5種類を5ヶ所に分散して播種するなんて出来そうもない。どう取捨選択するかが大きな悩み。

B在来の写真、下の方、ふっくらしておいしそうな粒だこと。

2013年3月6日水曜日

でんぷんとタンパク質

昨日の図式は、光合成で糖→でんぷんを生成する工程。
では、タンパク質は?

植物がタンパク質を作る過程には2つのステップがあります。
まずは、アミノ酸を作ること。
次に、アミノ酸をつなげてタンパク質をつくること、です。

植物においてアミノ酸を作る過程を「窒素同化」といいます。
植物は土の中の硝酸塩やアンモニウム塩に含まれる窒素(N)を取り込んでアミノ酸を作ることができます。
ところで植物が光合成をおこなうことはとても有名ですが、同時に呼吸も行っていることはご存知ですか?
植物は呼吸によって酸素を取り込み、光合成で作った炭水化物を分解してエネルギーを得ます。
(この時二酸化炭素ができるので、排出します。動物の呼吸と一緒ですね。)
呼吸はじつはとても複雑な化学反応の過程を経ます。
この複雑な化学反応の途中でできる、「ピルビン酸,α-ケトグルタル酸,オキサロ酢酸」といった物質と「窒素」を原料にアミノ酸を作るのが「窒素同化」です。

次に、「タンパク質合成」を行います。
タンパク質は、いろいろな種類のアミノ酸がたくさん連なったものです。
どのアミノ酸がどの順番でつながればいいのか、その設計図はDNAにあります。
DNAの中から必要な部分をコピーし、「アミノ酸」を原料に「タンパク質」をつくります。
DNAから必要な部分をコピーすることを「転写」、コピーを使ってアミノ酸からタンパク質を合成することを「翻訳」といいます。
これらの詳しい過程(光合成の過程を含む)は高校の生物IIの分野と大学の分子生物学で習います。
呼吸とタンパク質合成は動物・植物どちらも行いますが、窒素同化は植物しかできません。
そのため、動物はアミノ酸を作るのに必要な窒素をタンパク質を食べることで補います。

* 以下のURLからの引用です。
http://okwave.jp/qa/q6719934.html

2013年3月4日月曜日

もう一度勉強しなおし

面白いデータを見つけたので、メモ代わりに貼り付け。








光合成をもう一度勉強しなおしています。


2013年3月3日日曜日

粗びき蕎麦

本日は仕事は休みで家の用事もなかったので、午前中に親戚2軒分の蕎麦をそれぞれ1kgと700g打ちました。香りの強いN在来と、香りは弱いが甘みは抜群のT在来を半分ずつ混合し、慣れない人がゆでるので二八。メッシュは40。
せっかく道具を出したので、先日さる蕎麦店のご主人にいただいた石臼手びきの小粒在来種の粗いそば粉を打つのに挑戦。
といっても、40目(約32メッシュ)のふるいにかけてふるい上に残った32メッシュより粗い粒が21,6%、つまり1/5もあるので私の腕では生粉打ちでは絶対につながらない。
中力粉を使い、さらにあれこれ工夫して水回しを終えたところ。ちょっと艶が無いのが気にかかりますが、何とかまとまりました。


先日この粉で打つところも拝見したので、これまでの楽なうち方を反省し、加圧を工夫し、気合を入れて打ちましたら、なんとかつながって蕎麦の形にはなりました。
もうちょっと透明感が出るかと思いましたが、粗いつぶつぶが多いのでこんなものでしょうか。


私がいつも食べているN在来に比べると少し香りがおとなしい。というか、むしろ香りが強すぎるN在来が特殊なのだと思う。
では、そのN在来を超えて「香る」というより「臭い」K在来はどういう風に蕎麦にしたらいいのだろう。単独では匂いがむっとして食べられない蕎麦にしかならない。
考えられるのは、香りの薄い品種に香り付け用に混ぜるという使い方。
歩留まりを下げるといっても、1000粒重で20gを切ってしまうような小粒種なので、よほど大量投入するか高速回転をさせないと結構碾けてしまうのです。
ひょっとすると石臼ではなく、金臼式の製粉機で粗く碾いた方が選別できそうな気もします。
しかし、栽培も難しいし収量は抜群に少ないし、なんとも厄介なソバなので今年度は栽培しないかもしれません。

2013年3月1日金曜日

別の意味のエクスタシー

夕方、電動石臼の歩留まりをもう少し落としたいので、とりあえず物入れに落ちる挽き割りの最大投入量を増やすべく細工をした。
現状ではあまりにぴったりに碾けてサナゴが幾らも残らない。風味の薄い種類はまだしも、風味の強い品種だとあのソバ蜜の匂いにも似た田舎臭い匂いが蕎麦に出てしまう。だから歩留まりを下げないといけない。
雑味・雑臭が出ないで蕎麦の風味がピュアにくっきりはっきりするのは風味が薄い品種では70%まで行っても構わないだろうが、風味が強い品種は65%に抑えないと鼻にむっと来る。季節にもよるが。

夕食後、一時間ほど檜の麺棒にサンドペーパーをあてた。
320番、600番、1000番とかけていって、あとはタオル。
微妙に残るカンナの削り残しが無くなってすべすべになってゆき、掌にあたった感触が実にいい。性的なではなく別の意味のエクスタシーを感じる。
クルミ油の滲みこんだタオルで軽く拭いて、今夜はこれで終了。
ちょっと細めだが、おいしい蕎麦が打てそう。