しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2013年3月3日日曜日

粗びき蕎麦

本日は仕事は休みで家の用事もなかったので、午前中に親戚2軒分の蕎麦をそれぞれ1kgと700g打ちました。香りの強いN在来と、香りは弱いが甘みは抜群のT在来を半分ずつ混合し、慣れない人がゆでるので二八。メッシュは40。
せっかく道具を出したので、先日さる蕎麦店のご主人にいただいた石臼手びきの小粒在来種の粗いそば粉を打つのに挑戦。
といっても、40目(約32メッシュ)のふるいにかけてふるい上に残った32メッシュより粗い粒が21,6%、つまり1/5もあるので私の腕では生粉打ちでは絶対につながらない。
中力粉を使い、さらにあれこれ工夫して水回しを終えたところ。ちょっと艶が無いのが気にかかりますが、何とかまとまりました。


先日この粉で打つところも拝見したので、これまでの楽なうち方を反省し、加圧を工夫し、気合を入れて打ちましたら、なんとかつながって蕎麦の形にはなりました。
もうちょっと透明感が出るかと思いましたが、粗いつぶつぶが多いのでこんなものでしょうか。


私がいつも食べているN在来に比べると少し香りがおとなしい。というか、むしろ香りが強すぎるN在来が特殊なのだと思う。
では、そのN在来を超えて「香る」というより「臭い」K在来はどういう風に蕎麦にしたらいいのだろう。単独では匂いがむっとして食べられない蕎麦にしかならない。
考えられるのは、香りの薄い品種に香り付け用に混ぜるという使い方。
歩留まりを下げるといっても、1000粒重で20gを切ってしまうような小粒種なので、よほど大量投入するか高速回転をさせないと結構碾けてしまうのです。
ひょっとすると石臼ではなく、金臼式の製粉機で粗く碾いた方が選別できそうな気もします。
しかし、栽培も難しいし収量は抜群に少ないし、なんとも厄介なソバなので今年度は栽培しないかもしれません。