しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年12月7日金曜日

効かない脱酸素剤

これまではネットで注文していた脱酸素剤が、市内の包装資材のお店にあったので200個入れを購入して来て、早速そば粉に封入してみた。
しかしいまだに酸素が抜けた感じにならない。脱酸素剤が古いのか? それともエージレスではなくほかの会社の製品だったからか。
ソバ粉の劣化防止にどうしても脱酸素剤は必要なので、結局、これまで通り、ネットでエージレスを購入するほかない。

2012年12月5日水曜日

削ってしまいました


9月1日にリサイクル・ショップから救出して来た石臼。再生して目立てもしたが、碾いた粉がまだ微粉に偏っていて気に入らなかった。
6分画8溝か8分画6溝であるのが普通だが、この臼は主溝のほかに副溝が11本もあり、随分細かい。米の粉など、とにかく細かく碾ければよい場合はこれでも良いのだが、そば粉はただ細かい粉になってしまっては困る。
そこでいったん目を削ってしまって新たに目立てをしなおしたいと考えていたが、問題は作業する場所である。騒音と石を削る粉塵がすごくて自宅では先ず無理。
今日の午後、予定していた仕事がキャンセルになったので、ふと水稲育苗用の空きビニールハウスを作業場にすればよいと考えつき、早速石臼とグラインダーなどの作業道具、防塵めがね、防塵マスクなどを持って行き、作業を開始した。
先ずは下臼から。ディスクグラインダーで目を削り、石を削り、とにかく水平に削る。
元々は信州型といって下臼が中央が高い山型になっていたのだが、今後の目立てなどの作業のしやすさを考えると平らにした方が良いので、たまたまさしがね(曲尺)をあててみながら削る。
ちょうど2時間かかって下臼、上臼がこんな感じになりました。今日の作業はこれまで。


なはは、ちゃんと目立てが出来て粉が碾ける石臼になるだろうか。

ズームアップしてみると、蟻巣石ではありませんがなかなかポーラスでいい感じではあります。

2012年12月4日火曜日

墓参、蕎麦、小豆

本日は、高校の同級生4名で正午の予約を入れておいた市内の職人館という蕎麦屋さん(創作料理店)へ出かけた。
途中、M君が先年亡くなった同級生の墓が近くにあるというので、30分ほど早く着きそうだったので、その前に同級生のお墓参り。予定外で線香の用意もしてなかったので、たまたま置いてあった箒で落ち葉を掃き、お参りだけした。
それから蕎麦屋さんへ行くとぴたり正午。


蕎麦はこんな感じ。十割蕎麦ということでした。

帰宅すると、Facebookで知り合った方から郵便で珍しい小豆が送られて来ていた。
種を見ると播きたくなる病気を見抜かれたらしい。
岩手県の在来種で「姉子小豆(アネッコショウズ)」という種類であるらしい。昭和になってからは赤い小豆に圧倒されて、ほんとうに細々と自家用に栽培されるという形で生き延びて来たようだ。

2012年12月1日土曜日

両極端



ある在来種の小粒なのを100g選抜し、交配しないように家庭菜園の隅の35坪ほどに播いたら9kg収穫出来た。
同じタデ科のルバーブ同様にハイブリッドでご先祖様の様々な形質が現れるかと思っていたら、拍子抜けするほど小粒の子は小粒であった。
今夜は、その玄ソバを石臼で粗挽きにし16目で篩った粗いそば粉と、しばらく前に同じものを50目(40メッシュ)で篩ったそば粉と1:1にし、それをタンパク10,6%の小麦粉で外二八にして打ってみた。(腕が悪いので粗挽きの10割が打てない。そこで微粉の10割より粗挽きの二八の方がうまいような気がして)
食べるのは明日の予定だったが、少しテストで茹でて塩で食べてみた。
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まだ透明感が足りないのは50目の方が挽きこみすぎだったということなのだろう。だからその割りに粗挽き感にも乏しい。
(貧乏性なのでついつい挽きこみ過ぎになってしまうのが哀しい)
小麦粉を2割混ぜたにもかかわらず、この小粒選抜は香りが強すぎて鬱陶しい。別の玄ソバの淡白さがかえって好ましく思えるくらいだ。
というか、これははっきり言って、この夏の猛暑の日の午前の風にそよいでいた、あの懐かしいソバ蜜の匂いにも似た「雑臭」である。
贅沢といえば贅沢だが、風味の強い在来種は歩留まりを下げなくてはいけないようだ。
反対に淡白な品種はぎりぎりまで挽きこんでもいいらしい。
同じ在来種とはいえ、両極端である。
どのソバも同じと思ったら大間違いらしい。
もう一度、歩留まり60~65%をめざして石臼を回してみよう。

2012年11月29日木曜日

収量が少ないのは自分だけではなかった


今日はたまたま仕事であるお宅にお邪魔しましたが、そのお宅は親子で汎用コンバインを使ったソバ収穫作業の受託組合のメンバーで、コンバインのオペレーターをされています。ですから、ソバのことで一時間ほど話し込んでしまいました。
なるほどと思ったのは、やはりあちこちのソバ畑での収穫作業をして、とにかく今年は面積あたりの収量が驚くほど少ないという話でした。10アールでコンバイン袋2袋、それもずっしり重いのではなくガサガサなんて畑があったそうです。乾燥、唐箕精選などをしたら40kg無いかもしれません。
戸別補償制度二年目で栽培面積が増えていますし、播種期の異なる他県では豊作のところもあるでしょうから、玄ソバ不足ということにはならないでしょうが、昨年に比べてどうも収量が少ないのは自分だけではなかったことが判って、少し安堵しました。
やはり猛暑の影響大でした。

2012年11月28日水曜日

どうしましょう



今日は蕎麦栽培の師匠のトラクターを拝借し、ソバ畑を耕運しました。8月後半から10月初めまで猛暑に泣かされたソバ栽培でした。ソバは高温だと花が咲くばかりで受粉しない衰弱花が多くなります。
来年は猛暑でも冷夏でもありませんように。

それにしても、この畑の向こうにブルーシートに覆われたパイプハウスが見えますが、東半分で西瓜を栽培していたFさんの奥さんが亡くなってしまい、来年は西瓜を栽培しないということで、面積が倍になってしまいます。26アールくらいあります。一人じゃ作りきれません。どうしましょう。ソバ畑のオーナーを募集する?

2012年11月26日月曜日

個人でできることではないが

今年初めて栽培したT在来、来年度も栽培するかもしれないので今の内に種子用を選別確保しておこうと思った。交雑して大粒種の影響を受けているものは排除したいと思ったが、手で選別できる量ではない。
あれこれ手元にある篩で試してみたところ、4mm位の目合わせの園芸用の篩がちょうど良いらしいことが判った。15,5kgを篩ってちょうど5kgが篩を通った。その5kgの玄ソバを観察してみると、その外見、人相(ソバ相というべき?)が在来種特有の色合いや形で粒もそろい、なかなかいい感じである。
いったん交雑してしまったものを完全に以前の形質に戻すのは無理だが、できるだけ本来の姿に近づけたい。
7月につづいて9月にも元の産地を訪問してみて、在来種とはいうものの、周囲の畑を別の多収穫で春夏二度播ける大粒の多収穫品種に囲まれているのを目の当たりにして、現地での在来種の保存や再生は無理だと思わざるを得なかった。
個人でできることではないが、もう少し続けてみよう。

2012年11月25日日曜日

最善ではないが次善

今日は複数の方の要望でT在来とN在来の30メッシュの粉を玄で2,5kgずつ手挽きで製粉した。手挽きで5kgは疲れますし、30メッシュを通過する粉を挽いて、篩い上にほどほどにそば殻と甘皮を残すのが結構むずかしい。
同じ30メッシュで篩ったといっても、たとえば30メッシュから40メッシュの間の粒が全体の3%であるのと13%であるのとでは違う粉になってしまう。
試し打ち用にお二方に発送するように袋詰めしてから、今度は自分用に、不作で貴重なK在来を2,5kg使って、手挽き臼ではなく電動臼の方で粗挽きする練習。それもいつものように玄ソバを挽き割りせずにいきなり玄挽きし25メッシュで篩い、それからそば殻をある程度排除してもう一度臼にかけてみた。二度挽きになるが、その分投入量をホッパー下部の漏斗の口いっぱいから物入れに落ちるようにした。そうでないと甘皮を細かく挽きすぎてしまう。甘皮を細かく挽いてしまうと、えぐみや苦味も出てしまうし、麺体に透明感がなく濁ってしまう。
それにしても25メッシュは結構粗い。
挽き割りをせずに玄から二度挽きすると、やはり多少黒い物が多い。脱皮機が無い以上、挽き割りをしてそば殻を極力排除し、それから一回挽きで30メッシュで篩うというのが、最善ではないが次善であるらしい。

2012年11月24日土曜日

石臼改造計画

お昼に試食しましたが、T在来がようやく食べられる蕎麦になりました。ずいぶん手こずりましたが勉強になりました。N在来のようにもともと風味の強い種類とは違う挽き方をしないとダメなことが判りました。
しかし、まだ蕎麦の見た目が美しくない。それは延しとか切り方ではなく、そば粉自体の質の問題であるということが判りました。
そのために石臼の手挽き2号(32cm)を大幅に改造したくなりました。

実をいうと手挽き2号は6分画ですが11溝という副溝がむやみに多く、おそらく米粉とか対象の穀物をとにかく細かく挽きたいための目立てを施された石臼ではないかと思います。
しかも下臼の中央が盛り上がっている山型です。
これを下臼が平らで6分画8溝、あるいは8分画6溝というオーソドックスな目立てに改造したい。
相当粉塵が出ますので、自宅以外に石を削る場所を先ず確保しなければなりません。
年内は無理でしょうが、1月2月に改造したいものです。

ほんとうは、妻の実家から持ってきた33cmの下臼が端正な6分画8溝なので、あれの上臼が見つかればいいのですが、ここ数年、実家に行くたびに土蔵とか漬物小屋とかを捜索していますが発見できません。多分、増築した鉄骨ハウスの隅の柱の真下あたりに基礎石代わりに埋められているのではないかと推理しています(泣)。

2012年11月23日金曜日

?????

今日は隣町の「新蕎麦交流会」に行って来ました。
出身地にセカンドハウスを建てようとしているハギワラさんが住宅建設会社から無料券を3枚いただいたので、ツチヤさんと私の、しばらく前に川上村まで蕎麦を食べに行った三馬鹿トリオで、また出動です。
11時、12時、1時と3部制になっていて、私たちは12時のチケット。どうも600食だか1000食だか、かなり大量の蕎麦が提供されるらしいので、かなり混乱して待たされるかと覚悟して行きましたが、驚きました。100人ちかく座れる広間にちゃんと空席がありました。しかも出てきた蕎麦が茹でて少々時間を置いてまさに食べごろなのには感心しました。食べ終えて出てゆく人、入ってくる人、うまく循環しています。すごい。
ボランティアのスタッフがうまく動いていて、大勢のお客がいながらまったくストレスを感じませんでした。かんじんの蕎麦も町内産のそば粉100%の二八ですから、結構風味もありました。ひとつだけ残念なのは、ちょっと茹でが足りなくて固く感じたこと。コシがあるのではなく固いのです。芯までしっかり茹でられていたら、もっと強い蕎麦の味がジュワ~っと広がったはずです。
そういえば、ツチヤさんが私があげたねずみ大根をおろして容器に入れて持参したのにはびっくりしました。主催者側が気を悪くしてはいけないので、車の中に置いてゆきましたが、先に会場の大根おろしを摘んでみたツチヤさんが、「これは普通の総太り大根らしい。甘いし水っぽいし、こりゃダメだ、ハギワラさん、やっぱり車からねずみ大根のおろしを持ってきて」といい、ハギワラさんが持って来ました。
それで自分たちだけでなく周囲のお客さんたちにもどうぞどうぞ、って。ボランティアの皆さんも気にしないでいてくれたから、まあいいか。
帰路、ハギワラさんが私に「ねえ、私の家で蕎麦がおいしい時期だけ、季節限定で蕎麦屋さんやりませんか」
?????
私は自分がうまい蕎麦を食べたいだけなんですが……(汗)


夕食後、どうしてもおいしい蕎麦にならないT在来を40メッシュ1回挽きで製粉した粉を、いつもの二八ではなく十割で打ってみた。
試食は明日の昼。

2012年11月21日水曜日

かんじんなものが抜けて

昨年出版された、県内の蕎麦店を紹介したガイドブック。どこにどんな蕎麦屋さんがあるかを知る一助として購入しましたが、ひとつだけ、大きな疑問を感じました。
蕎麦屋さんの写真やら特徴を簡潔にまとめた記事の合間に、蕎麦を評価する尺度として、
「喉越し」……「つるり」から「ざらり」まで5段階評価
「太さ」……「細い」から「太い」まで5段階評価
「もり汁」……「辛い」から「甘い」まで5段階評価
が表記されているのですが、これを見てあれ?と思いました。
かんじんなものが抜けていやしませんか。
蕎麦の命である風味(あえて言えば香りと味)が評価の対象になっていないのです。
評価が喉越しと太さ、それから蕎麦汁の甘辛だけなのはうどん屋さんの評価よりもまだ不足している気がします。


2012年11月19日月曜日

むずかしい

相変わらず製粉テストを続行。
唐箕選を甘くしたために一度食味テストに失敗しているK在来を、再度1kg製粉し直し(おいしい蕎麦になってほしい~~)。
午後になってN在来10kgの挽き割りとそば殻排除だけしておいて、それを自作電動石臼「ソバ吉君2号」にかけて製粉。ホッパーを大きくしたが下の粉受け容器が小さいので1時間おきくらいに様子を見に行くがその間は自動運転で済み、先ほど運転を終了した。
だが、まだ歩留まりが良すぎる。
石臼は細かい粉が挽けるものほど良い石臼ということになるだろうが、ことそば粉に関しては細かく挽ければ良いというものでもない
気泡の多い安山岩の臼では挽け過ぎてしまうのか、挽き割り後1回挽きでは歩留まりの調整が難しい。
粒度分布をわざわざ狭くすることは避けたいので篩は粗めのものを使いたいが、それだと歩留まりが良くなりすぎてしまうので、何とか歩留まりをもう少し下げたい。となると、回転数は固定されているので、投入量の加減だけで調整しなければならない。ほぼアナログな勘だけが頼りである。
しかもやや大きめなT在来と、小粒なK,N在来とでは挽き方が同じではダメなことが判った。同じ挽き方だと、篩にかけたそば粉を舐めてみても風味があまりに違い過ぎ、「これでも同じソバ?」と思ってしまうほどだ。
大粒は歩留まりを上げ、小粒は歩留まりを下げる?
蕎麦を打つより、ずっと難易度が高い。

2012年11月18日日曜日

迷いも生じる

今日も今年はじめて栽培したT在来を午後から夜にかけて10kg製粉してみたが、どうもこの在来種、思ったような風味が出ない。
香りも薄く、味も薄い。
仕方ないのでぎりぎりまで挽きこんでみて、そばがきにして風味を見た。こういう風味の薄いソバはとりあえずこうするしか方法が無い。粗挽きだの微粉だのと言っていられないいし、製粉の方法に迷いも生じる。
ただし、風味が濃いN在来を昨年から一年間食べ続けたために味覚が変になっているかもしれないので、だれか信頼できるひとにNとKの両方のそば粉を送って試食していただき、感想を訊ねてみるのがいいかもしれない。

またTさんの家の前で栽培したK在来を1kg製粉したソバ粉でソバを打って試食してみたが、こちらは小粒なので歩留まりを少なめにしたつもりだったが、それでも雑味が強くなっておいしくなかった。
同じソバなのにどうしてこんなに違ってしまうのか??

場合によっては来年はT在来は栽培しないことになるかも。その場合はB在来か。

2012年11月17日土曜日

来年またね


いよいよ気温が下がって来たので、そろそろ辛味大根を収穫しなければならない。秋播きなのを7月に試験的に播種して、大根にはなったが地虫(ジムシ、キスジノミハムシ)の食害で肌がざらざらになった辛味大根5種を9月初旬に播種した。
左からねずみ大根、戸隠大根、親田辛味大根、鑪(たたら)辛味大根、サカタの雪美人。
やはり、辛いだけでなく、辛味の後にすぐ甘みが追いかけてくるねずみ大根が蕎麦にはいちばんのような気がします。
ちなみに、薬味に大根おろしが出てこないとそれだけで不機嫌になりますし、再訪の意思も無くなります。

さすがに耐寒性の強いrhubarbも凍みてしおれ気味になってきました。
来年またね。