しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。
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2016年8月23日火曜日

宅地ソバ1号地



8月23日


2016年8月19日金曜日

それが問題

約束の10:30に現地到着。少し話してからソバ畑を5~6ヶ所見て回りました。
あいにくの曇り、霧雨といった天候なので昆虫の多い少ないは判断できず。
ただしソバの生育状況を見ると双葉までの最初の節が異様に長く徒長しており、茎も細い。ばら撒きの畑は特にそうである。
皆無では無いが確かに実の付きは悪いし、付いている実もふくらみが無く、痩せた三稜と言った感じ。播種時期が早いのか、窒素が多すぎるのか、とにかくひょろひょろしている。こういう姿形のソバは実の付きは良くない。
正午に観察を終了して昼食をご馳走になりながら話す。
先に出来にムラのある畑の相談を受けた際に、できのいい場所、悪い場所の土壌を採取してJAに持ち込んで土壌分析をしてもらうようにとアドバイスしておいたが、その結果を見せてもらった。
PHは先ず先ず。ECは0,36と0,38。良い場所も悪い場所も数値的には同じようなものであって、生育の良い場所、悪い場所が出来たのは少なくとも窒素分の多い少ないではないことが判明。おそらく、播種後の水分過剰、酸素欠乏が根にダメージを与えた場所、そうでもなかった場所で生育の差がでたのではないか。
ソバの根はことほど酸素欠乏に弱い。
さらにほかの栄養分の数値を見て驚いた。
ECの数値は普通の野菜などでは適正値だが、ソバでは高すぎる。
またEC値以外の養分がすべて適正値の下限を大きく下回っていて、窒素と石灰以外はすべて「低過ぎる」レベルで、早い話が土が栄養失調状態でこれでは美味しいソバは出来ない。

その村のソバ栽培のマイナス要因がすべて浮き彫りになり、どうしたら美味しい玄ソバがたくさん収穫できるか、その具体的な方法も見えて来ました。
厄介なのは、いくら中間型であるとはいえ、夏ソバと同じくらい早くから播種を始めてだらだらと播種を続けている栽培方法。播種時期が早すぎるものは衰弱花というか、不完全花というか、要するに花粉が来ても受精しないものが多くなる。
多雨や高温にも遭遇する。ソバには過酷な条件が重なる。
それから、その地の土壌がやや粘土質の赤土であること。どうしても水はけが悪く、根が酸素欠乏で弱る、枯死するリスクが高くなる。

アドバイスは出来る。
ただ、彼らが私の言うことを理解して、その通りの栽培をするかどうか? 
それが問題。

2016年8月18日木曜日

奇妙な情報

ソバの花が満開なのに、ミツバチはおろか、他の昆虫さえも姿が見えないという奇妙な話を聞きました。実が付いて膨らんでくる気配が無いという。
??? 
ネオニコチノイドという言葉が脳裏をよぎりますが、確たる証拠も無しに短絡して物を言ってはいけません。
確かに近年ミツバチは少ないと実感しますが、他の昆虫まで見当たらないというのはどうしたことか。
ただ実の付きが悪いというのだったら、高温、窒素過多、日長時間が長い(播種が早すぎた)などに起因する衰弱花の発生が考えられますが、満開なのに昆虫がいないという状況はどうしても信じがたい。
そういえば家の周辺でもアシナガ蜂はたくさんいましたが、ミツバチ、その他の昆虫、蚊なども少ないような気もします。
行ったから判るというものでもありませんが、明日、現地へ行って見ます。

2016年8月16日火曜日

中耕培土

照っていたが結構風が吹いていたので、中耕培土作業に出かけました。
培土するとソバ刈り機での刈り取りがやりにくくなることに気づき、面積の半分だけ中耕培土して帰宅。
残る南半分は培土はせず除草のため軽く耕すだけとする。



2016年8月15日月曜日

まだ播種量が多い

発芽した時にはちょうどいいように見えましたが。
雑草は旱魃気味なせいかハキダメ菊は見えず、スベリヒユばかり。


2016年8月13日土曜日

ぎりぎりの判断

盆前に帰省していた二男夫婦が今日帰京。何となく気疲れ。
気分転換に4日ぶりにソバ畑へ。


場所によって雑草の発芽が目立ち始めました。
お盆明けには管理機で中耕除草か、中耕培土かを行なわなければと考えています。
窒素源を有機質のボカシだけにしましたが、そのせいか葉色が濃くなりません。
追肥してから中耕すべきか、せずに中耕すべきか悩みます。
安全策は追肥なしですが、タンパク質を少しでも多くと思うと追肥してみたい誘惑にも駆られます。
当日までぎりぎりの判断。

2016年8月10日水曜日

たくさん播かないと不安

近隣でここ数年ソバを栽培していた畑あれこれを見て回りましたが、昨年、一昨年の絶不作に懲りたのか栽培面積が極端に減った場所(ここも播種が遅れて発芽したばかり)、播種時期である7月末から8月初めにかなりの旱魃、一転して数日続いた激しい雷雨のために播き時を逸してしまった畑なども見られ、ちょっとさびしい感じです。
また浅間山麓方面はバラ播きの畑が目立ちます。バラ播きすなわちコンバイン収穫。
こんな広い畝間で条播きしているおバカな畑はめっきり少なくなりました。
それにしても、播種機の穴がまだ大き過ぎました。手播きであれ、機械播きであれ、人間というのは心理的についついたくさん播かないと不安、というか、たくさん播けばたくさん獲れるような気になってしまうものなんですね(泣)。




2016年8月8日月曜日

半月で蕾

最初に播いた宅地ソバ。
盆過ぎでは遅いので管理機で中耕培土作業をしました。


播種後ほぼ半月で、本葉5枚目の先に決まり通りにきちんと蕾が形成されはじめています。スピードが早いです。

2016年8月6日土曜日

見回り

今日は猛暑日になりそうなので早朝にソバ畑へ見回りに。
二日ほど雷雨が続いたので様子を見ないと心配です。
先ずは自分用の近くの宅地ソバ畑。

宅地ソバ畑1号と2号

1号

2号

3号


1号2号地は種が古いので播種機の穴径を1mm大きいものにしたが、結構発芽率が良くて厚播き過ぎる感じ。
3号地だけは安房峠の向こう側の栽培者が絶えそうな在来種を味見用に播種。

稲荷・採種用
今年はいろいろ品種を作るのはやめて、いちばんお気に入りの在来種にしぼったが、その古い種を採種用に播いて3年ほどかけて選抜してゆく予定。

以下の2枚はN原の大きい畑。ボカシ肥使用。
今年はいちばんきれいに発芽した感じ。



毎年複数の畑でソバを栽培している2kmほど離れた場所に回って見たが、まだ小さい畑一ヶ所に播かれていただけ(昨日播いたくらいで、まだ発芽していない)
旱魃の後の雷雨続きで畑の準備が間に合わなかったのだろうか、例年7月末には播種していたが。

それからもう一枚。
さる独立行政法人の農場のバラ播きのソバ。
これでコンバインで収穫するだけ。手刈り天日干しと違って、楽でいいですね。


2016年8月4日木曜日

厚播きと薄播き

ソバは厚播きと薄播きのどちらがいいのか?
厚播きだと茎が細いので倒伏しやすい。いや本数が多いので共に支えあって倒伏しにくい。
薄播きは茎が太いので倒伏しにくい。いや、茎が中空なので倒伏する。
厚播きだと分枝が出にくいが本数が多いので収量は変らない。
薄播きは分枝が多いので本数は少なくても子枝、孫枝まで実が付くので、収量は変らない。
厚播きは主枝に着いた花、実が主力になるので、刈り取り時期が把握しやすい。また、実の熟期が揃うので完熟した玄ソバに揃えやすい。コンバイン収穫はこのタイプ
薄播きは主枝、子枝、孫枝まで実にしようとするので刈り取り時期の把握がしにくい。また、主枝はの実は完熟、子枝の実は中熟、孫枝の実は未熟という風に熟度にバラエティが生ずる。手刈り天日干しタイプ
ということで、蕎麦の甘味を重視するのだったら厚播きして分枝の少ないソバを一気に刈る。
蕎麦の味や香りを重視するのだったら、薄播きして分枝の多いソバを、未熟で青いもの1/3くらいの時に刈り取って後熟させる。間違っても茎や葉が枯れ上がってしまってから刈り取ってはいけない。

ん? どこか、何かが、間違っているような……???

2016年8月2日火曜日

大きい畑も発芽

昨日の夕方から今朝まで、2回ほど強い雷雲が通過してどしゃ降り。

夕方N原の畑様子を見にでかけました。

手前が28日に播種、向こう半分が29日に播種したもの。
どちらもほぼ発芽していた。
畑の西南がやや雨水が溜まった形跡があったが、今のところは変りは無い。
むしろ酸素欠乏の影響が出るとすれば明日以降。
近くのS原で例年ソバを栽培咲いている複数の畑も回って見たが、まだ一枚もソバが播かれた形跡が無い。
2年続きの不作で差倍するのが嫌になったか、あるいは播種時期になっての日照り、雷雨で畑の準備が出来ずに遅れているだけなのか?

2016年7月31日日曜日

黄色い発芽したてのソバ

日本アルプス山中の小粒な在来種を宅地3号に味見用に播種。
今朝、発芽したばかりで、まだ黄色い。これだけ黄色い発芽したてのソバを見るのは初めて。

2016年7月29日金曜日

今年の播種作業終了


昨日東半分、今日、西半分を播種して、播種作業終了。
今年はこの畑はリン酸・カリはともかく、窒素源はすべてボカシ肥を使用することにしたので、その散布量の加減がむずかしい。生の有機質肥料ではなく、一回微生物醗酵させてあるので、案外効きも早いらしい。



これは自分用の宅地ソバ。種が古いからと播種機の穴径を1mm大きくして播いたが、どうやらその必要は無かった模様。
かなりの厚播きになった予感。

2016年7月28日木曜日

いよいよ大きい畑の種まき

朝、ちょっと土が鎮圧ローラーに付着したり、歯車に土が入り込んだりして手こずりましたが、以後は順調に播種できて2時間かからずに東半分の種まきが終了しました。
午後は所要で軽井沢。
雨が降らなければ、明日の午前中に残りの西半分を播種します。
8月に入ってから播く予定でしたが、天候と土のコンディションを見ての判断です。
ソバの播種はスケジュール通りにはいきません。
 
今年も秋雨前線に泣かされるのかな? 
あ、まだ梅雨明けしていないんでしたっけ? うーん、今年はどういう天候?


2016年7月27日水曜日

宅地ソバ畑1号、2号、発芽




旱魃気味で土が灰のようだったところへ播きましたので発芽するかどうか心配でしたが、一昨日の降雨が効いたのか、昨日発芽していました。
残りの大きいソバ畑は8月に入ってから播種の予定でしたが、予定を変更して今日、明日、二回に分けて播種することにしました。
変更した訳は、降雨があったので雑草が発芽してしまう惧れがあるのと、8月初めに傘マークが続いているから播種作業が遅れてしまう可能性があるからです。

2016年7月23日土曜日

ちょっと早めの播種

梅雨明けしないまま旱魃? 
今年もまた昨年、一昨年とは違う妙な天候のようです。
新潟とか、日本海側は最近になって雨量が多かったんでしょうか?
当地では、降水量が少ないのでソバ播種を予定している畑がかなり乾燥気味で困ったものです。



月末に播種予定でしたが、畑の乾燥も気になりますし、不祝儀やイベント続きで予定通り播種できるかどうか心配になってきて、週間天気予報とにらめっこしながら、本日突然、採種用の自家菜園横の60坪と、土壌条件が良くないので自分が食べる用のソバ畑にしている宅地2区画の播種を敢行しました。
 
発芽が悪かったら速攻で播き直しするという決死の覚悟(爆)。
残る宅地1区画は、得体の知れない小粒の在来種を、明日、味見用としてダメ元でテスト播種する予定。
大きい畑は8月に入ってからです。
7月末から8月1日に、ほんとうに、雨、降るのかどうか??  天気予報では8月初めに3~4日雨が続くようなのですが。
それより神様、今、ほんの少しだけ雨を!!

2016年7月10日日曜日

7月の雑草






1枚目の写真は7月2日。6月2日にロータリーをかけて1ヵ月後ですが、旱魃気味だったのでまだ雑草は少なかった。
2枚目、3枚目はそのたった9日後、本日、午前9時半頃。
雑草のはびこり方はすごい。
相変わらず「ハキダメ菊」が半端ではありません。
やはり、ソバのアレロパシーに特異的な耐性があります。

2016年4月18日月曜日

ECとPH、メモ

16日に採取してきたN原ソバ畑の土壌のECとPHを検査。

           EC     PH
ねずみ大根跡地    0,03              7,31
東の北        0,02              6,86
西の南        0,03              7,33

肥料分ほとんど無し。ソバを連作すると、ほんとうに吸収、クリーニングされてしまう。
PHは結構高いのでこのままで良し。

2016年4月16日土曜日

また今年もソバ吉


さる筋よりソバ専用の肥料のサンプルを入手。BB(バルク・ブレンド)品ですが、窒素6の内3%が被覆窒素ということで、それが目玉。試しに使ってみて欲しいということ。なるほど。
今年は窒素は有機のボカシだけでいくつもりだったので、これは想定外。さて、どうしたものか? 被覆窒素が開花以降も必要十分なだけ吸収され、茎葉の緑が維持されているようなら結構ですが、二年続きの開花期以降の多雨日照不足が、今年もそうだったら、何もかもが水の泡……。

仕事で近くを通ったので、そば畑にごあいさつ。
今年こそ、盆過ぎから秋雨前線が張り出すことがありませんように。

2015年10月15日木曜日

ハイブリッドで雑多な種子

広い畑のソバを昨日で刈り終え、残っていたネパールのソバを今日刈り取って、ようやくソバ刈り作業終了。

ネパールのソバは美味いのかどうか判らないけれど、玄ソバの形質、発芽して花が咲いた状態のそれぞれの株の、日本のソバよりもさらに個性的なことに驚きました。
花の色も、白、薄いピンク、濃いピンク、赤など変化に富んでいますし、ソバの実の形も小粒あり、大粒あり、稜の尖ったの丸みを帯びたの、ひとつひとつに特徴があって拡大鏡で覗いていると実に楽しいです。
品種改良にはこういうハイブリッドで雑多な種子が役に立つのでしょう。
ただし交雑の危険があるので、どこでも種を播く訳にはいきません。