しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年6月15日金曜日

こんな時期に製粉

在来種の良く碾けた粉の冷凍庫での在庫が少なくなって来たので、まだ20kg近くある信濃1号を9kgほど、製粉してみた。プロのような脱皮機がないので、いつも通り粗く碾き割ってからそば殻を篩いと風力で排除し、割れを電動と手碾きで碾いてみたが、30目の篩にかけるとそば殻少々と甘皮の薄皮が少々で、一回碾きで済んだ。
何回も碾いて何回も篩にかけると、蕎麦の香りが揮発、雲散霧消してしまうという強迫観念があるので、一回で碾けると嬉しくなってしまいます。
手碾きの石臼も、1,2,3,4で一回転させているとほぼ一分間15回転となるので、電動臼とほぼ変わらず碾けた。しかし、手碾きではせいぜい1~2kgくらいが限度で、それ以上の量だとやはりある程度の時間自動運転できる電動は重宝だ。

それから、これまで粒度分布を見たことが無かったので、試みに1kgのそば粉を手持ちの篩で順に篩ってみた。
100目(ほぼ80メッシュ)通過、463g
80目(ほぼ65メッシュ)通過、259g
60目(ほぼ50メッシュ)通過、130g
40目(ほぼ30メッシュ)通過、 55g
30目(ほぼ25メッシュ)通過、 93g
合計     1000g 

この粒度分布が細かすぎるのか、粗すぎるのか見当もつかないが、100目通過がほぼ半分近くと、石臼なのに案外細かく碾けているのが意外で驚いた。が、粒度分布が二こぶラクダになっていないのが不満といえば不満。一こぶ目がデンプン質の山であるにしても二こぶ目のタンパク質部分がピーク無しでだらだら下がっている。
もう少し投入量を増やせばどうなるか、後日また試してみよう。

出来たそば粉を舐めてみたら例のナッツの味が感じられたので、そこそこのそば粉にはなったようだ。
以前、一番粉、二番粉、三番粉と碾き分けていた頃、先へ進むほど蕎麦の香りやナッツのような味が強まるのに興奮して、その都度粉を舐めていた癖が抜けず、今でも製粉しながらむやみにそば粉を舐めてしまう。意地汚いようですが、実は製粉しながらそば粉を舐めるという作業、大事なんです。
いつも通りガスバリア袋に脱酸素剤とともに封入し、冷凍庫で保管。日付とともに「信濃1号、30目」と記入しました。そうしないと、いろいろな粉が入っているので判らなくなってしまうのです。(@_@;)