首を長くして待っていたゆうメールと第4種郵便が到着。
片山さんの本、一気に通読。
まえがきのなかのこの一行がいいなあ。この本を象徴する 言葉だ。
「蕎麦屋の暖簾から続く道は、遠い田舎のソバ畑へと続い ている。そして時を隔てた江戸の町にも延びている……」
話題は蕎麦からソバへ、そしてソバから蕎麦へと縦横無尽に展開される。
歴史という名の四次元も含めた、蕎麦好きには実に心地よ い、蕎麦を巡る時空の旅である。
写真右側のソバの種、在来種にしては正統のソバの形をしていて、しかも結構粒も大きめ。
それにしても、拡大鏡でのぞいてみていると、ソバの実ってどうしてこんなに姿形(人相)が違うのだろうと感心してしまう。
意識的あるいは無意識的な「種子選抜(選別)」がどこかで働いていた在来種、そしてまったく働かなかった在来種。同じソバながら、容貌がまったく異なっているのが不思議。