しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年6月7日木曜日

愕然

午前中に一日分くらいの仕事をして疲れたので、午後は仕事はしないことにして、いよいよ使えるようになった手碾き用石臼で試し碾きをしてみることにした。
テスト用なので先日磨きをかけた「信濃1号」を用いて、初め、両手に一杯くらいを玄そばのまま碾いてみた。碾けてはいるが、篩が問題で、微粉を承知で細かい篩で篩えば問題ないが、粗い篩だとソバ殻の混入が避けられない。
微粉に偏らず、微粉から粗い25メッシュくらいまで、出来るだけ幅広い粒度分布の粉が欲しい。
ということで、玄碾きの方が作業が単純でいいのだけどさっさと玄碾きを諦め、電動石臼の時と同様に、製粉機(一種の粉砕機)で臼の間隔を広げて粗く碾き割り、ハナ粉とそば殻を排除し、残った大割れ、小割れなどを今回の手碾き用石臼で碾いてみた。
おお、結構粉が細かいし、上臼が下臼に食いつく感じがするし、溝から落ちた粉がそれぞれの溝の下で小山を作っています。
ひと目見た時に、目立てしたままあまり使われていない(磨耗していない)ことが判ったし、石の材質が気泡が多くてざらついている感じだったので入手したのだったが、やはり粉の出がいいし、粒子も細かいようなので、回すスピードと投入量を増やしてみた。


それを50目で篩い、40目で篩い、さらに30目の篩でも落ちないものが両掌いっぱいくらい残ったので、さらに16目で篩ってそば殻だけを排除。残りは粉の方に混ぜてしまいました。出来たそば粉は1,4kg。
結構粗い。
これを十割で打つ自信はないので後日二八で打つことにし、とりあえずさぞかしおいしいことだろうと「そばがき」にして食べてみることにした。「そばがき」の作り方は、例の、お椀の中にソバ粉を山にしてその6合目までだったかに熱湯を入れてかき混ぜる方法。
で、試食。げ。香りも味も薄い。
あ、信濃1号って、こんなに風味が薄かったんだっけ?
昨秋から在来種ばかり食べていたので愕然としました。
明日、在来種の粗碾きで「そばがき」を作って食べ比べてみます。

石臼そのものは、わずかに微調整が必要なくらいで、十分、手碾き用で使えそうです。直系27cnと小ぶりですが、高さが十分にあるので重みはあり、安定して碾けることが判りました。ますます手碾き用にぴったりです。