しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年1月8日日曜日

どこか似ている

ようやく、何とか、今年のソバの播種計画が決まった。
写真左上が食用として花園1号、2号、3号地に播くN在来。右が試食用として菜園の空いている場所30坪ほどに播くK在来。これは189粒しかなかったものを1800gまで増やしたので、更に10kgくらいの収穫をめざす。写真左下はN在来の中から小粒で稜が消えかかって丸くなっているものだけを選抜し、昨年K在来を種子生産用に播いた場所に隔離して播いてみようと考えている。結局、今年も三ヶ所に三種類。ただし昨年信濃1号を播いたN原の畑は耕作しないことにしたので、昨年に比べれば楽であり、その分、集中できる。
写真右下は比較のための「常陸秋そば」。とても大きく見える。


それにしても、これだけ小粒種が多くなると、「たねまきごんべえ」のソバの播種用エンドレス・ベルトの穴を拡張したのがかえってあだになり、播種量が多くなりすぎてしまう。信濃1号ではちょうど良かったのだが。播種時期までにもう一度エンドレス・ベルトを買い換えなければ。

そういえば、「常陸秋そば」について書かれた本を再読していたら、「米そば」といって茨城県でも福島県境に近い大子町周辺で栽培されていた小粒のソバが、普通のソバは20%くらいの結実率であるのに、その「米そば」は結実率が40%くらいで面白かったと書かれていた。
まだその「米そば」は栽培されているのだろうかと思い、ネットで検索してみたがヒットしなかった。やはり「常陸秋そば」に席巻されてしまい、茨城県では在来種は金砂郷在来のほかは全滅してしまったのだろうか。ジーン・バンクにも「米そば」や「大子町在来」というものは見あたらない。
信濃1号に席巻されて、数多くの在来種が消滅した戦後の日本にどこか似ている。

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