しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年3月5日土曜日

別の石臼救出作戦

 このところ毎日、息子が「石臼石臼」とうわ言を言うので、母親が、二十年前か三十年前かに親戚筋のさる家で目撃したのを思い出し、念のために電話をかけてみた。すると、取っ手は無くなっているが臼は漬物石に使っていて、今は裏庭の軒下に転がっているという返事だという。しばらく借りるか、出来れば譲っていただきたいと言うと、使えるかどうか、とにかく現物を見に来いというので車で3分くらいの家に行った。確かに裏庭の軒下に転がっていた。
 それで、頂いてきたのがこれ
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 石の材質はこの地の安山岩で安原石。安山岩は、御影石などに比べると見た目は良くないが、空気の穴がたくさんあるので熱を持たなくていいのだという。
 直径は一尺(30cm)で、再生したわが家のおんぼろ石臼が尺一寸(33cm)が大きくて重すぎるので、願ってもない、理想通りの大きさである。
 ただし、漬物石として使われてきた履歴から、下臼の芯の鉄製の棒がかなり錆びて痩せてしまっているので、このままでは下臼の軸と上臼の軸受けの間の遊びが多すぎ、上臼を回転させてみると前後左右の振れが大きくて使えない。
 そこで、軸と軸受けをそっくり入れ替えることにして穴から掘り出した。下臼の軸は20mmの鉄の棒がいいらしいが、自宅の物置には10mm、25mmの棒しか見つからない。プレス工場を営む従姉の家に行って訊ねたら溶接工場のどこかから20mmの棒を探してきてくれた。ついでにカッターで長さもこちらの希望通りに切断していただく。
 それを、高さを調整して隙間をモルタルで埋めたのがこれ
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 上臼の軸受けには乗用車用より一回り太いプラグ・レンチの直径がぴったりな感じなので切断して穴に入れてみた。
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 少し隙間があるので、自転車のチューブを切って外側を覆うようにし、接着剤をつけて軸受けの穴に入れてみた。ジャスト・フィット。少しの間隙には接着剤で穴埋めしておいた。
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 後は石臼を廻す取っ手の製作して終了。
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 おお、こうして横から見るといかにも石臼然としています。
 後日、接着剤やモルタルが十分に乾いてから、見栄えが良くなるように石の表面を研磨したり、溝の調整をすればいいが、それは少し試し碾きをしてみないと判断がつかない。
 やれやれ、これでこの秋には手碾きのソバ粉が碾けますw。
 電動石臼製作用にもうひとつ確保しておきたいところだが、やはり先日の庭の踏み石が気にかかる。あれはほんとうにきれいな溝だった。

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