13日に触れた、県内の秘境の在来種のすさまじい鬼ソバ。
篩にかけてある程度の鬼ソバは排除したつもりだったが、残りをもう一度拡大鏡で除いて観察すると、まだまだ矢羽についたのやらエラの張ったの、三稜でなくて四稜、五稜のやら、異形粒があるわ、あるわ。
どの本か記憶にはないが、北海道のキタワセソバは在来種の牡丹ソバから改良されたものというが、やはり矢羽がついているものなどの異形粒が多く、それも品種改良の目標のひとつでもあったという。
この県内の希少な在来種も異形粒の割合があまりに多すぎて度胆を抜かれたが、考えようによっては、この異形粒の多さが、逆説的に、改良の意図もまったく持たずに作っては翌年の種にして播く、そういう単純な作業を長いこと隔絶した山の中で続けられて来たという、いわば「在来種の証明」になるような気がした。
そこで、単に試食用にいただいただけなのだが、いったんこれらの異形粒をすべて選び出してしまい、今年、どこかに少し採種用に播いてみようかという考えになった。
すべて手作業で拡大鏡でのぞきながらなのでひと晩では終わらない。
とりあえず選別したものを200粒数え、1g単位のデジタル秤なのでそう正確ではないが計ってみた。
200粒で5g。とうことは1000粒だと25g。1000粒重は25g。在来種ではまあまあ標準か、やや小さめな方。
こそばや奈川在来、番所在来のようにふっくらして稜が丸くなったタイプではなく、以前栽培した木頭在来のように三稜がはっきりしたまま小粒化した感じ。
木頭在来は完全秋型らしくて栽培に失敗したが、こちらは同じ県内なので大丈夫だろう。
今年はあまり種類は作らないつもりだったが……(ーー;)
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