しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2013年6月11日火曜日

妙な計算

あるソバ研究者のデータで、ソバの「種実全粒」(そば殻も含めた)の灰分は3.74%と書かれている。灰分とは燃やして残る灰(すなわちミネラル分)のことだが、その3.74%の灰分のうちの48%がリン酸であるという。カリは25%。
そこで、玄ソバ1kg中にどれだけのリン酸とカリが含まれているかを計算してみた。

3.74%ということは、玄ソバ1kgだと灰分は37.4g。
その37.4gの灰分のうちの48%ということで、灰分のなかのリン酸は17.952g。
つまり玄ソバ1kgには17.952gのリン酸成分が含まれている。
では10アールで玄ソバの収量がMAXの150kgとした場合。17.952g×150=2592.8g=2.5928kg、およそ2.6kgのリン酸が吸収されている計算になる。
ただし、ソバの実だけでなく、ソバの茎や葉や根にもリン酸は存在しているはずであるから、吸収量はもっと多いはず。
しかもリン酸はいちばん吸収効率の悪いミネラルで、ことに酸性気味の火山灰土壌にはアルミニウムの酸化物であるアルミナが多く溶け出していて、これがリン酸と結合して不溶性にしてしまい、あっても効かないリン酸になってしまう。
ソバの根は有機酸を出してそれら不溶性のミネラルを溶かして吸収する能力は高い方だが、それでもアルミナのリン酸吸収係数は高い。

ということで、さて、計算した通りの10アールあたり2.6kgの量では少ないと思えるのだが、かといってどれくらいの数字が適当なのか検討がつかない。
いくつかの小さな区画に分けて、標準量、1,5倍、2倍という風に量を変えて試してみればいいのだが、そこまでやるとどこぞの試験場と同じことをする感じになってしまうし、そう厳密には出来ないし、結果も明瞭に出るかどうかもわからない。やれやれ。

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