しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年8月12日日曜日

至福の日

江戸時代の丁稚さながら、正月と盆に二日くらいの日程であわただしく帰省するだけの厳しい会社に勤務する二男が、旧盆を迎える前に来て、今日、帰京していった。
「蕎麦」というので、帰る前の昼食にと準備をして蕎麦を打った。30目で篩った粗碾きでは、気温が高い夏には雑味、雑香が強くなってしまうので、40目で篩い直し、通った粉だけで一九で打ってみた。一割の小麦粉も今回からデンプン質10%のものに変えてみた。
水回しも、30目の粉の時には真夏でも50%入ってしまうが、40目の粉は加水率44%でちょうどよかった。30目と40目の間に10目の差しかないが、たとえば50目と60目の差とはまったく異なるような気がする。30目と40目の間には蕎麦の風味についての重大な境界線があるのではないかと思われる。

延し、切り、実に順調で薄く、まさに1,3mmくらいに切れた。茹であげて、氷水でしめ、水を切って盆ざるに載せてみると、かすかに黄緑色を帯びた透明感のある蕎麦になった。
喉越しとコシは申し分なく、風味はいつもの粗碾きほど強くはないが、狙い通り雑味、雑香は抑えられ、真夏の蕎麦にしてはかなりおいしかった。これなら真夏の蕎麦もおいしくいただけます。
こんな感じの蕎麦を冷凍にしてクール宅急便で送ってやろうかというと、二男は真顔で「お願い」と返事した。仕事に追われ放しの二男の食生活を想像すると、是非とも実行しなければ。





昨日の夕方、やや激しい雷雨があったので、すでに長くなっているダッタンソバが倒伏していないか見に行ってみた。培土の効果か、みな立っていて安堵。
その東側の在来種も先日より延びている。
多分、旧盆が過ぎて20日か25日頃には、すべてのソバの中耕培土をしなければならない。それが済めば、毎日花を見ているだけの至福の日がしばらく続く。

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