しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2012年5月28日月曜日

いよいよ石臼再生開始

今月初めに入手した27cmの石臼、ワイヤブラシで洗ったらだいぶきれいになった。もう一度、高圧洗浄機で洗えば問題ないだろう。
そこで、いよいよ芯棒の取り付けを考えることにしたが、おおむね昔からの構造に倣うことにした。
三輪茂雄著『粉と臼』大巧社199年より図を引用

入手した石臼は、芯棒などは外されて上臼、下臼だけの状態であり、下臼の中央の穴はほぼ直径3cm。ここに「木製の軸心棒支持台」を埋め込み、その中心に鉄製で楔型の軸よりやや狭い穴をあけ、そこに軸を打ち込む。その鉄製の軸は支持台より下に貫通し、それを叩いて軸を上げたりする「軸上下調節端」としての機能を持たせる。この機能によって上臼を若干浮かせ、粗碾きしたり、ソバ殻を剥く作業をする。
ただし、江戸時代の石臼による本格的な皮むきはそれ専用の目立てをしたらしいので、このように一台で皮むきと粉碾き作業を兼ねるのは難しいと思われるが、こういう心棒の上下調節機能は、無いよりはあったほうがいいと思え、忠実に再現することにする。
鉄の心棒はホームセンターで直径13mmの鉄の丸棒を購入してあるので、それを切って削って作成することにする。どうしてもうまく出来ない場合は従姉妹の旦那さんで鉄骨の加工を業としているひとの工場へ行って道具を借用する。

自分用の碾き立てのそば粉を手で碾くための臼であるから、一度に1kg以上は碾かないことを前提にした手碾き臼ということになる。