しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年11月23日水曜日

遺伝子のかすかな記憶

 いつまでも暖かい秋だったがようやく霜が降りるようになり、そろそろその時期だと野沢菜を採りに家庭菜園へ行った。家族3人なのでそうたくさんは要らないので小さな束で4つほど収穫した。

終わってあちこち見回っていると、あれれ、また季節はずれの怪しい蕾が。

通常はルバーブの5月から6月にかけて咲くものだが、なぜか、この種類は毎年今頃蕾をのぞかせる株が出てくる。
実は、この株の元々の種が育成されたのが南半球であるので、それでこうして季節を勘ちがいして今頃蕾を作ってしまう株があるらしい。
冬から春、春から夏、秋、そういう温度変化を感受して、彼らは異国で春に芽を出し、それから茎や葉を伸ばし、蕾をつけて花を咲かし、種を生産する。
そうやって環境に順化してゆく一方で、かつて生育した国での時間の流れのようなものが遺伝子の中にかすかに記憶されていて、だから季節とは逆に冬の手前で蕾を生成してしまう。かの地では今まさにルバーブが花盛りの季節である。
こんな風にただ単に季節の温度変化だけで生きているのではないということで、感心してしまいます。

それにしても、そろそろ、来年あたり株を選抜して株分けによる増殖を始めてみないと。

2 件のコメント:

  1. これからの野沢菜、おいしいですよね。信州でなくては食べられない味。もう、忘れかけてました。

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  2. 以前はどの家でも漬けたものですが、最近は野沢菜を漬けない家も多くなってきました。若い世代は漬けませんし、老人世帯や独居老人は漬けられなくなってきていますし。もう21世紀ですから仕方ありませんか。

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