しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2018年11月21日水曜日

多分、ミンダナオ島

今年97歳になる老母の兄は太平洋戦争でフィリピンで戦死していて、毎年母の実家の墓地に墓参に出かけていたが、その墓誌には、「昭和19年11月6日、ルソン島、ポートシランガ湾にて戦死」と刻まれていて、長い間、それを信じていましたが、ふと思い立ってGoogleマップで「ルソン島、ポートシランガ湾」を探してみました。
しかし、ルソン島にはシランガという地名は見当たりませんでした。
ようやく、ミンダナオ島北部のパンギル湾にPort Silanga(ポート・シランガ)という小さな港が見つかりました。つまり、ポートシランガ湾ではなく、シランガ港だった
多分、「ポートシランガ」という言葉を信じればこのミンダナオ島北部の港周辺で戦死なのかもしれません。
それから、もうひとつ、レイテ島の北東にサマール島という島があって、その西海岸の真ん中あたりにCatbalogan(カトバロガン)という町がありそこにSilanga Bay(シランガ湾)という湾がある。
でもまあ、ここである可能性は低い。やはりミンダナオ島だろうな。

戦闘で壊滅的だったこともあって仕方ないけど、情報はめちゃくちゃだね。
老母にこのあたりかも知れないと言っても実感がわかないらしく、さしたる反応も無い。さいわい認知症では無いのだが、遺品や遺骨も無く、死亡した場所も身内の誰にも知られていないなんて、戦死者は浮かばれない。

長らくルソン島というのを信じていたけれど、インターネットやgoogle mapのおかげで家にいてどれだけでも調べられるので、ルソン島ではないと思うようになりました。
多分、ミンダナオ島。ひとりくらいそう思う人間がいてもいいだろう。


0 件のコメント:

コメントを投稿