そういえば、今年初めて花が咲いたUnisonous Tragedyはと思って近くまで行って観察すると、少し様子がおかしい。種の外皮が赤茶色ではなく黒ずんでいて、種の実が膨らんでいない。そして触ろうとするとポロリと力なく落ちてしまう。
受粉していないのだろうか? と思ってひゃっとした。ソバと同じで他家受粉?
帰宅して早速調べてみた。
「自家受粉ではなく……」という言葉が目の前に。そういえば、ルーバーブのことを調べ始めた頃に目にした記憶があるような、無いような。
残念ながら、今年のUnisonous Tragedyの採種は失敗であるらしい。この畑にひと株、花園2号地の隅にひと株ずと分かれて花が咲いたので、交配する他の株が無い。花園2号地の株も黒ずんだ種がその下に展開する葉に落ちている。受粉していないのは間違いないだろう。菜園の方はやや離れてSaint Driftの採種株が花を咲かせていたので、Saint Driftと交配する可能性はあったが、黒ずんだ種皮と種の膨らみの無さを見れば、それも無かったものと考えられる。
どちらの圃場もSaint Driftは複数株あるので、来年は二ヶ所とも二株以上に花茎が形成され、実を結ぶかもしれない。
動物だけでなく植物でも育主家のことをブリーダーというらしいが、素人ブリーダーらしい初歩的ミスである。どうしてこんな、やっかいな他家受粉の植物にばかりかかわってしまったのだとろう(泣)。