しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2011年12月17日土曜日

今日碾いたそば粉

製粉の道具を倉庫内に広げてしまったついでに、自分のN在来も20kg碾いておくことにした。そうすれば3月頃まで好きなだけ蕎麦が打てる。
製粉機で割れを作り、ハナ粉を篩い、そば殻を排除してから、自作電動石臼で一回碾きをめざした。ただし、いつもの60目(約48メッシュ)ではなく、もう少し粗い篩いでなければ一回碾きはとても無理なので、石臼のホッパーいっぱいにすると一時間は自動運転していてくれるので、その間に篩を買いに走った。めざす篩の棚の前に立つと、尺二寸(36cm)の40目、30目が並んでいた。すでに尺二寸の100目、80目、60目、17目と、七寸(21cm)の40目、60目、100目を持っているので、40目も30目も欲しいと思ったが、一度に二つ買うのもためらわれ、悩んだ末に30目を購入。30目で篩ってうまくつながらなかったら二八にすればつながるだろうし、それから40目を買ってもいい。
ということで、30目を買って帰宅。早速、石臼で碾けたものを30目で振るってみた。すると、ほとんどが篩いを通って落ちて行き、篩上に残っているのはそば殻少々と紙のようにペラペラになった甘皮が少々残るだけで、これはもう捨てればいい。60目、80目になれば手で篩うのはかなり困難で、そのために電動篩い機まで作ったのだったが、30目だと尺二寸を径の合うプラスティック桶の中に嵌め込んで両手で揺するだけで、さあーっと篩い落ちてしまい、電動篩い機は不要である。
これまで、そば粉が粗いとつながらないという先入観のために80目や60目で篩うことしか考えていなかったが、なーんだ、30目でも十分いいそば粉になるじゃありませんか。目からウロコが落ちました。
昨日の依頼された製粉のように、一番粉、二番粉、三番粉などと3回も碾くよりは、やはり一回で碾いた方が粉に加わるストレスが少なくていいに決まっている。

ということで、割れを作った後の本碾きは1回で済むことになり、ほぼ狙い通りになった。指先で粉を摘んで舌の上に載せてみると、おおおおおおお、やはり製粉の仕方でこんなに違ってくるのかと驚いた。すごい風味です。微粉から30目ぎりぎりの粒まで結構粒度の分布は広い感じで、手で握ってみてもそう砂のようなざらざらした感じはしないで、しっとりしている。
今日碾いたそば粉はかなり期待して良さそうです。

だとすれば、あまりソバの種類にこだわらなくても、製粉の仕方を工夫する方がよいのだろうか。いやいや、品種の選定や刈り取り、脱穀、乾燥まで含めた耕種もおろそかには出来ないし、玄ソバの管理保管や製粉、蕎麦打ち、どれもベストな方法を探して行って、総合的に、ほんとうにおいしい蕎麦をめざすべきだろう(なんちゃって)。

2 件のコメント:

  1. こんばんは 私の考えは・・・

    私のように蕎麦を栽培できないものは
    可能な限り管理された蕎麦の実を買うしかありません。
    殆どが 大量生産品のため 多くは望めません。
    ・・・蕎麦屋も同じ

    今回 書かれているように 製粉の力で
    味の濃い蕎麦を目指すしかありません。

    ご存知のように 粗い粉はつながりにくく
    太い蕎麦になって 食感が良くありません。
    繋ぎを入れたら 蕎麦の味を減らしますから
     粗い粉でも 出来るだけ細い蕎麦が打てる方法を 模索する必要があります。

    また 花粉を取れるなら それも 粗い粉に入れるとつながりやすいみたいです。
    さらには 可能な限り 鬼皮のを排除すれば 打ちやすくなる様です。
    やはり 皮をむく方法を 実現する必要があると 思います。

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  2. karajiru様、コメントありがとうございます。
    栽培が終わり、ようやく製粉に集中する余裕が出て来ました。
    メーカー製の脱皮機には手が届かないので、今は碾き割ってそば殻を篩い出す、または風力で除去する方法をとっています。だいぶ上手に除去できるようにはなりましたが、だいぶ除去率が高くなって来ました。ただし、結構時間がかかります。

    >やはり 皮をむく方法を 実現する必要があると 思います。

    そうですね。おかげさまで石臼や篩は電動化出来ましたが、皮むき機が自作できればいいですね。以前失敗したブロアによる皮むきは砕けてしまうものが多くてダメでしたが、ブロアの羽根のせいだと思われますので、羽根の先のホースに穴を開けて、そこから玄ソバを投入して箱のなかに貼り付けたゴム板に衝突させてみようと考えています。
    年明けの一月、二月はそういう怪しい試行(=愚行?)をするにはもって来いの季節です。

    石臼も一尺一寸のものを探していますが、なかなか気に入ったものは見つかりません。時間をかけて探します。花崗岩でもなく、柔らかすぎる安山岩でもなく、気泡の多い溶岩がいいと思っているのですが、この地方は柔らかめの安原石という安山岩の産地なので、どうも地元ではみつかりません。松本、塩尻など、中信方面には溶岩製があるようですが。

    またご教示下さい。

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