しろうとが、ああだこうだと、いろいろ愚行錯誤(!?)しております。

2008年6月13日金曜日

貧乏性

 今夜は今年度第1回めのオヤマボクチ精製作業。いよいよ大鍋を出してひたすら煮て、ひたすら不純物(葉の表の葉緑素がある部分と、葉脈)を洗い流すだけの根気作業。しかし、やはり、昨年秋より遥かに楽だ。茸毛以外はとにかく細かく粉砕しておけば家庭用ステンレス笊の網目からどんどん流れ出してゆく。表の葉緑素がある部分は抹茶のように細かくなっているのですべて洗い流されるが、葉脈が難敵だ。そういえば、隣県の試験場の研究結果に「乾燥した葉を圧延ロール(ロール径30㎝、間隙0.05㎜)に2回通し、葉脈を破壊する」とある。直径30cmの圧延ローラーなど家庭にあろう筈もないが、直径数センチだがイタリアの製麺機のローラーはある、あれで葉脈を粉砕するのを忘れた。七月に予定している2回目精製作業では忘れずに 間隙0.05㎜以下で葉脈を粉砕してみよう。
 少しだけ水分を絞ってみたら、昨年秋のものよりずっと白く、不純物が少なく、ほぼ満足できるものにはなった。
 それにしても、すべて自分でしてもみなければ気が済まないのは不幸のきわみであり貧乏性のきわみであもある。この性癖が邪魔をして、社長にも管理職にもなれなかった訳です。種まきからソバ打ちまでの工程のなかで製粉だけが他者の手に渡ってしまうことが納得できなくて、中古モーターを買い入れ、製粉機さえ設置しようとしている。
 稚拙な飛行装置で空を飛ぼうとした表具屋幸吉や、ネクタリオ、あるいは百科全書的にすべてを試行してみようとしたブヴールとペキュシエ、彼らには及ばないまでも、その末席を穢してはいるのかもしれない。
 ソバ、オヤマボクチ、ワサビ、ねずみ大根、刻み海苔。すべて揃って完璧なのだ。どれか一つ欠けても不都合。
 そういえば、ねずみ大根の採種は失敗らしい。二株だけのせいなのか、受精しないらしくて実が入らず不稔なので、とうとう今日、引き抜いてしまった。かくなる上はねずみ大根の種を入手するほかありません。

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